心を繋ぐ通訳★Mihoです。
先日、講演会の通訳をしてきました。
「道徳教育における美術館の役割」というテーマの講演会で、
アメリカの、ある美術館の館長さんがスピーカーでした。
とても興味深い講演で、なるほどと思いながら通訳しました。
入館者のほとんどが外国からの観光客であるニューヨークや
ロンドン、パリなどの美術館に比べ、日本の美術館は日本人の
入館者が多いとのこと。でも、その大半は時間とお金に余裕の
ある人たちで、例えば家族連れは少ない。
家族にもっと美術館を訪問してもらうためには、入館料を
できるだけ下げたり、家族連れが興味を持つような展覧会を
開催するなどの工夫が必要とのことでした。
確かに日本の美術館の入館料は結構高いですよね。それに
小さい子ども連れでは行きにくい雰囲気があります。私も息子が
小さい時は殆ど行ったことがありませんでした。この点が改善されれば
家族連れの入館者が増えるだろうなと思います。家族で美術館、
素敵ですね。
スピーカーはまた、世界中の様々な美術館を紹介しながら、複製では
なく、本物を見ること、触れることの大切さを強調されていました。
美術館には本物だけを置くべきという信念をお持ちのようでした。
人は本物に触れた時に、脳科学の分野で言うAha Moment(アハ モーメント)
を経験するのだそうです。
分野を問わず、本物に触れるのは大切だな思います。何かができるように
なるという直接的な効果があるわけではありませんが、本物だけが持つ
圧倒的な存在感というものがあるような気がします。できたら、子どもが
小さいうちから、できるだけ多く本物に触れさせたいものです。
講演の中では、様々な美術館にある多くの絵が紹介されました。
人や場所の名前などの固有名詞の訳は通訳にとって難しいもののひとつです。
知らなければ訳すことができません。人や場所の名前なら、聞こえたまま言う
こともできますが、作品名など日本語訳が確立している場合は大変です。
この講演会での固有名詞は美術館や作家、作品の名前でした。
大体は事前の打ち合わせで確認してあったのですが、本番では、
打ち合わせでは出て来なかった作品がいくつか出てきました。
(こういうこと、よくあるんです)今回は対訳を知っている作品だったので
何とかなりましたが、一瞬、ドキッとしました。
通訳を使う皆さま、固有名詞は事前にしっかり通訳に知らせてくださいね。
さて、これは講演にも出てきたレオナルド・ダ・ヴィンチの有名な作品
The Last Supper です。日本語の作品名は何でしょうか。
ちなみに、私が触れている本物はクラシックのコンサート。
息子に聞いたら、J1の試合観戦だそうです。
