道 〜心臓外科医 奈良原裕のブログ〜 -4ページ目

道 〜心臓外科医 奈良原裕のブログ〜

あの日がくるまで僕は人生のうわっ面しか追いかけてこなかった。医師となり心臓外科医となって、これまで何をしてこれから何をしていきたいのか。この道がどこで終わるのかはわからないけれど、向きたい方向に顔を向けて歩いていこうと思う。

週に一度、日帰りへき地診療を行っている新潟県十日町市松之山。ここには、日本三大薬湯の一つである「松之山温泉」があります。今週は、友人の菅間先生が松之山診療所を訪ねてくれて、二人で松之山温泉に泊まってきました^ ^

 

菅間先生は、麻酔科医で出会いは夜間の緊急手術でした^^; なんとなく気が合い、その後二人で飲みに行き、話してみると実家の医院は僕の生まれ育った町にあって、見たことがあったりで仲良くなりました^ ^

 

菅間先生のお父さんは、昔、島の診療所の医師として働いていたことがあるそうです。そんなお父さんを見て育ったので、菅間先生もへき地診療には理解があり、今回の松之山診療所訪問となりました。写真は温泉+観光ばかりですが。。。

 

松之山診療所前にて。実は撮り忘れてて翌日に撮った写真^^; 写真向かって右が菅間先生。

 

 

さて、今回お世話になった宿は『越後松之山温泉 凌雲閣』さんです。昭和13年に建てられた本館は国の登録有形文化財に指定されていて、ジブリ映画に出てきそうなくらい風情抜群な趣きです。


少し小高い丘の上に建つ本館は、雪の松之山にとても似合います。
 

 

廊下も渋いです!

 

 

さて、チェックインした僕らは温泉街を散策に出かけました。近くを流れる越道川は渋海川の支流で、ゆくゆくは信濃川へと通じるとのことです。

 

温泉街の脇を流れる川はこの越道川に流れ込み、渋海川へと通じます。

 

 

 陽が落ちてくるとまだまだ寒い松之山。

 

 

温泉街でお土産とお酒のつまみを買って宿に戻りました。冷え切った身体は、松之山温泉を堪能するのに準備万端です。松之山の温泉は、地中深くに閉じ込められた1,200万年前の海水がマグマで温められて自噴している「ジオプレッシャー型温泉」というものだそうです。泉温が高く、塩分濃度が高い泉質はとても身体があたたまり、豪雪地帯の松之山にぴったりだと思います^ ^

 

 

夕飯は里山の山菜料理を堪能!

 

 

夕飯後には部屋で越後のお酒を飲んで、またお風呂に入って寝ました☆ 

そして、朝は意外にもちゃんと起きた僕らは、朝風呂に入ったのち、森の学校「キョロロ」へ向かいました。

 

キョロロは、雪の里山の自然環境を研究し、展示・教育・体験・活動・里山保全など地域作りの拠点も担う自然科学博物館です。その外観は特徴的で、長さ160メートルの鋼鉄製の建物です。これもなんだかジブリ映画に出てきそうな感じがします。

 

 

この地域では3年に一度「大地の芸術祭」が開催されていて、里山の自然の中に現代アートが融合しています。このキョロロもその一つです。

 

 

キョロロに来た目的は、雪の美人林を散策するツアーに参加するためです。美人林は、ブナの木が一面に真っ直ぐ生い茂る林です。今年は雪が少ないとはいえそれでも2m以上積雪しているので、その雪の上をスノーシューという西洋かんじきを付けて歩きました。

 

爽やかな菅間先生。でも足を取られて必死な場面もありました^^;

 

 

お約束の大の字。

 

 

スノーシュー体験後は、キョロロに戻って甘酒をいただきました。

 

甘酒はキョロロ特製ノンアルコール。写真奥はキョロロの村山館長。美人林を案内していただきました。

 

 

最寄りのまつだい駅ではほくほく線の開通を記念した春祭りが開催されていました。新潟県の草花「雪割草」の展示がされていたようですが、列車の時間が迫っていたためビールとお好み焼きを優先してしまいました^^;
 

そして、ほくほく線から上越新幹線へと乗り換え、東京駅で今回の旅を終えました。

松之山温泉男二人旅。とても楽しかったです。菅間先生、遠路はるばる松之山まで来てくれてありがとうございました☆