第7話「たたら製鉄」 | 道 〜心臓外科医 奈良原裕のブログ〜

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あの日がくるまで僕は人生のうわっ面しか追いかけてこなかった。医師となり心臓外科医となって、これまで何をしてこれから何をしていきたいのか。この道がどこで終わるのかはわからないけれど、向きたい方向に顔を向けて歩いていこうと思う。


桜


「たたら製鉄」


たたら製鉄は、島根県の奥出雲地方において、現在毎年一月の末から二月の頭にかけて三代(一回の操業を代という)行われます。
映画「もののけ姫」にも出てきますので名前はご存知の方も多いのではないでしょうか。
具体的には、1m×3m×1.2mくらいの風呂桶のような四角い炉を築きます。
そこに砂鉄と木炭(それぞれ9~13t程度)を交互に入れながら三日三晩火を焚き続けると炉の底に3.5tくらいの?(けら)と呼ばれる塊ができます。
これを砕いて成分や大きさによって選別しおよそ2.5t、約八種類の和鉄ができあがります。


日本独自の和式製鋼法にたたら吹き(タタラ)があり、現在は出雲安来地方の島根県仁多郡横田町(現:奥出雲町)で唯一製造(日刀保たたら)が行われ、日本刀や刃金の素材を製造している。また年代毎の方式の変遷は古代-中世においては、露天型の「野だたら」、それ以降は屋根を備えた、全天候型の「永代だたら」への移行といった流れがある。


平成24年11月27日