労働者階級の解放は、労働者階級自身の事業。 | kmhamのブログ

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 労働者階級の解放は、労働者階級自身の事業。

                                                            平成30年9月13日
前略
Aさん、今日は半日、休憩とたまった新聞のまとめ読みです。
新聞読みでは、12日付けの「焦点・論点」で、同志社大の浜 矩子さんが「アベノミクス6年」経済私物化による破壊、目の当たり。本質突かれ、むきになる安倍首相」と題して安倍政権を批判しています。ここでは以下概略を紹介しておきます。

○アベノミクスの6年間をどう見るか。
-このままいけば日本の経済活動はアホノミクスにより殺される。
-人手不足というが、実はバランスが崩れていることの現れです。まともな需給に対応していないが故に人が足りないにもかかわらず、企業は賃金を本格的には上げたくない。
上げざるをえない人の分は上げるが、その分どこかで猛烈に節約し、格差と貧困を助長する。結局痛めつけられていくのは弱者であり、弱者は弱者化するという構図の上にあぐらをかいて「一億総活躍」とか言っている。アホノミクスは本当に大罪です。

○破壊されているのは何か。
-国債市場、株式市場の体たらくを見れば、しかり。どちらも信じられないようなスケールで日銀が最大の存在感を見せている。2つの市場で成立する相場に今や何も意味が無い。
市場が破壊されている。日銀が許容する範囲でしか価格が動かないので、いわばファシズム相場です。これほどの破壊行為はありません。
-企業部門では、「稼ぐ力を取り戻せ」と政策がのしかかってきたため、数字あわせで不正行為が酷さを増している。検査データの改ざん、資格不保持者による品質検査です。
権力が優良企業の評価基準を示し、それに合わせて経営するというのは企業のベースの破壊です。

○働き方についてはどうか
-彼らの言う「働き方改革」は、労働者を働く機械にして生産効率を上げるという一点に照準を合わせている。チャプリンの「モダンタイムス」のように、人間が完全に歯車に絡め取られていく。経済活動の主役である人間の人間性そのものが破壊される。
「高度プロフェッショナル」とレッテルを貼られたら最後、ただ働きが青天井化する。
労働法制は、生産性を上げるためのものではなく、労働者の人権を守るためのものです。
効率を上げるという生産性論議から労働者の権利を守る為に労働法制があるというのがまっとうな理屈であり、(安倍政権は)それと全然違うことをやり始めている。

○本来の意味と逆のことをする手法が目立ちます。
-あらゆる面でそうです。企業に関して「攻めのガバナンス」という言い方を持ち出していますが、「コーポレート・ガバナンス(企業統治)」というのは、企業が稼ぐ力をつけること(利潤第一主義)に徹して、社会的責任を忘れることに鉄槌を下す為に言われようになった言葉です。それとは全く逆に「もっと儲けろ」という形で企業統治を強化するのが「攻めのガバナンス」です。まともな筋と正反対の発想を持つのが「チームアホノミクス」の特徴です。
 
○安倍首相の下心とは何か。
-21世紀版の大日本帝国づくりに尽きます。だからどうしても憲法の改変をやらなければいけないし、それを急ぐ。国民と国家の関係を逆転させて、国家に奉仕する国民、国家のための「一億総活躍」という構図をつくる狙いです。・・・

○トランプ米大統領との一体感を強調しています。
-彼は、国家主義が前面に出てくる者にひかれている。しかも、自分がトランプに一番気に入ってもらっているというのを自慢の種にしている。一段と低次元で情けない。目をそむけたくなる。まともな大人の振るまいではない。まともな大人ではない人がとんでもない下心を抱いて政治の舞台中央に飛び出し、経済政策を私物化している。

○自民党総裁選で「結局また安倍氏か」と思っている人もいます。
-しかし、ずいぶん変わってきたと思います。モリカケ問題がここまで露呈して、官僚の忖度行政の酷さも明らかになり、痛い所を突かれて必死になって否定する。だんだん崩れてきています。・・・12年に得々として出てきた時と比べれば、かなり追い詰められている。だから憲法改正を急ごうとしている。根底にある下心、そのための経済私物化の問題を直撃し、さらに追い詰めて行く必要があります。」と。

我々はしかし、安倍政権のファシズム的体質を批判的に追求すると同時に、資本主義的生産関係の変革を期すことこそが労働者階級に課されている本質的な課題である、という事を忘れてはならないと思います。イデオロギー的に生産関係を捨象されたブルジョア経済の底辺(ブラックボックス)で、資本-賃労働の階級構造が温存される限りは、労働者階級の本質的な解放などありえないからです。しかも、労働者階級の解放は、労働者階級自身の事業でしかありえないですね。

Aさん、今年はマルクス生誕200年です。そして、マルクスが生涯をかけて真正面から取り組んだ資本主義的生産様式そのものが現在、問われていると思います。
以上、それではまた、次回に。