🤨ヨモギダ寅男
『 私は朱莉の復讐のために
闇の処刑人となったのです……。
いつか、この手で朱莉の命を奪った
犯人の心臓の鼓動を止めるために……。』
🤨ヨモギダ寅男
『 私は以前、あなたのお父さん高木國彦さん
と組んで、ロシアのある組織の内部に
潜入していました……。
その組織の名は MOTHER ……
そこではあらゆる実験が行われ、
様々な生物兵器が造られていました……
勿論、その実験の中には人間も………
私と高木刑事は地元警察と協力し、
その組織を壊滅させ、そこで捕らわれの身
となっていた人々を救出しました。
そのひとりが妻、朱莉でした……。』
🤨ヨモギダ寅男
『 妻、朱莉は 明日、明後日、数年後の
人や世界の変動、その未来を見通す
不思議な力を持っているひとでした…
でも、そのことで様々な偏見や差別に
会い、中には彼女の力を悪いことに利用し
ようと企む者まで現れ、
朱莉はMOTHERによって捕らわれの身に
なっていたのです……
組織から救出したあとも、そんな朱莉の
不思議な力をつけ狙う者があとをたちま
せんでした……。
私はそんな朱莉のことをどうしても
放っておけませんでした…
私はあらゆるルートを使い、
彼女を日本へ連れて来ました……。
そして、次第に
彼女を愛するようになっていました…。
私は周囲からの反対を押し切って
朱莉と結婚しました……。』
😔ヨモギダ寅男
『 朱莉との生活は穏やかで本当に
毎日が幸せでした……
そして数年が過ぎ……
平和な生活になれた私は
完全に安心しきっていた…
その中で私は何か朱莉の気晴らしになれば
と彼女に書道を勧めました…
まさに天賦の才だったのでしょう…
朱莉はいつの間にか有名な書道家として
名を馳せるようになってしまいました……
しかし、このことで朱莉の特殊な力を
狙っていたヤツらに、朱莉の居所を知られ
ることとなってしまいました…。』
😔ヨモギダ寅男
『 そして、あなたが潜入捜査官として
私と組みはじめた頃、
あの……
忌まわしい事件が起こりました……。』
🤨ヨモギダ寅男
『 朱莉の死因は本当は銃撃によるもの
……
私ははじめそう聞かされていました……
しかし、自分で調べあげているうちに
朱莉の本当の死因は銃によるものなどで
はなく……
外傷性ショックによる心停止によるもの
でした………。
朱莉は最後の力を振り絞り、
ダイイング・メッセージを遺しました。
6・4・3
そして、
STFと……………。』
🤨ヨモギダ寅男
『 6・4・3 の数字は何の暗号なのか
わかりません、ですが
どこまで本当のことかわかりませんが、
私が処刑した者の中で口を割った者がいて
その者の話によるとこの数字はある人物を
表しているのではないかと……
STFについてはわかりました。
STFとはMOTHERが開発した人を凶暴で
好戦的な痛みや疲れを知らない超人に変
える薬のこと……
しかし、その適合成功率はゼロに等しく……
適合出来ない大勢の人々がこの薬の実験
の犠牲になりました……
MOTHERの壊滅後…、残されたこの薬が
計2つのみ存在し、1つの行方はつかめず、
もう1つは黒沼舞美が使用し、
彼女はこの薬の初の適合者となりました…。
正直、薬のことは私にはどうでもよかった…
でも、STFの唯一の適合者となった
黒沼舞美のことを様々な組織が狙っていて
その中には壊滅したはずのMOTHERの残党
も含まれています…
何故ならMOTHERの現在の本部はこの
栃木県の何処かに隠れて存在するからです。
朱莉の命を奪った真犯人も、必ず
黒沼舞美に接近してくるはず………
私はその時を待っているんです……。
あえて、その真犯人と同じ技を使って……。』
🤨ヨモギダ寅男
『 これがこの私の正体です……
どうです?…
軽蔑しましたか?…
私を逮捕しますか?…
それでも私は必ず、脱け出して
犯人の息の根を止めてみせますよ!!』
👩高木紗友希
『 かわいそう…… 』
🤨、ヨモギダ寅男
『 かわいそう…?、
この私がかわいそうだと
あなたはそういうんですか…?、』
👩高木紗友希
『 本当は誰よりも
助けを求めているのに ……
本当は誰かの優しさに
すがりたいはずなのに……
きっと奥様の命を奪った
犯人への憎しみと怒りで何も
見えなくなっているんですね……、』
🤨、ヨモギダ寅男
『 くっ、知ったようなことを……
何も知らずに勝手なことを、
言わないでくださいっ…、』
👩高木紗友希
『 わたしが……
わたしが、あなたのことを救ってあげま
すから ……
わたしじゃ、朱莉さんのかわりに
なりませんか…?、』
🤨、ヨモギダ寅男
『 くっ、
あなたは現場を見ていないから知らない
だけです、
私のこの手はもう血で汚れているんですよ…、
いつかの日かその報いを受けるかも
知れないんですよ……、』
👩高木紗友希
『 だったら……、
その時は、
わたしも一緒です!!』
🤨、ヨモギダ寅男
『 うっ…………、
くっ…………
私の負けですね………、😔
お約束します……、
この一件が終わったら、
私は必ず、あなたの元に戻ります…
ですから……、』
🥺、ヨモギダ寅男
『 ですから、せめて
その日まで…
あなた だけは血で染まらないでいて
ください……。』
👩高木紗友希
『 ヨモギダさん…。
好きです……。』
🥺、ヨモギダ寅男
『 わたしも……、』
👩高木紗友希
『 えっ…?、』
ピンポーン♪
😲
ヨモギダ寅男

『 わ、た、し、
えっ?!
あっ!!
出前 頼んでいたんでした!!』
👩高木紗友希
『 も~!!
こんな大事な場面で~!!
なんじゃそりゃ~!!』
ごめんなさ~い!!
😅、ヨモギダ寅男
《 わたしも…………。
あなたのことが
好きですよ……。
紗友希さん…………。》
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