🚅ギュイーーーン
=============
🏬【松健廊本舗】
👩加賀 楓:
『 あ、あの…… しゃ、社長…?
ここに来た目的とは…… 』
😮ヨモギダ寅男:
『も… 最中を食べにきました!!』
《ア、アレッ?……😓》
👩加賀 楓:
『ハッ? もなか……?』
店員
👧和田桜子:
『 いらっしゃいませ~♪
あ、寅男さん?! お久しぶりです♪』
『あらっ、どうしたの~?
ふたりそろって~♪☆』
😮ヨモギダ寅男:
『ま…、 松健廊スペシャルを
ください!!☆』
👧和田桜子:
『ま…、松健廊スペシャルって……
女将さん……、』
『え、ええ…
寅男、 いいのね?
わかった、今から作るからね♪』
============
🔖『 ムフフ~♪ (カキ カキ…) 』
============
👩加賀 楓:
『松健廊スペシャルって
なんですか?☆』
😧ヨモギダ寅男:
『お、織姫と彦星をデザインした
桃色とよもぎ色のもなかです。』
《 姉さんの店にそんなお菓子、あったかな?🤔》
👩加賀 楓:
『普通の… もなかですよね…。』
😓ヨモギダ寅男:
『え、ええ
味は普通の最中です。
でも、中は……………
ズキン…😫あ、イテッ
😅あ、ごめ~ん、
ちょっとトイレ………』
『あーら、ちょっとなーにー
お行儀わる~い…………
ごめんなさいね~ 加賀さ~ん☆』
👩加賀 楓:
『い、いえ。』
👧和田桜子:
『でも、おかみさん、
これを渡すってことは……』
『ええ。 そうね~。
ねえ、? オホホッ♪
ハイッ、加賀さん、
お召し上がりに用のお菓子と…
お持ち帰り用の松健廊スペシャルです♪』
👩加賀 楓:
『 松健廊スペシャルは
お持ち帰り用なんですか?』
『 はい、そうなのよぉ~♪☆
今回は寅男なりにかなり勇気を出した
行動 だと思うの……
もしダメだとしても、寅男の想いは
しっかり受けとめてあげてね♪☆』
👩加賀 楓:
『え?… 』
😅ヨモギダ寅男:
『あ、ご~め~ん…
あ、加賀さん、
実はこの店、奥の部屋に古い
ピアノがあるんですよ~♪
まだ弾けるかな?…
まぁ、僕が弾けるのは、
しゃぼん玉とんだぐらいなん
ですけどね…♪☆
しかも、不器用でドヘタな
感じなやつね……😅 』
🎹【🙂 ポロロワ~ン♪
🎹ポロンポロンポロンポロンポロンポロンポロン♪
《 しゃぼん玉とんだ……
やね… まで… とんだ… … 》
《 やね…まで… とんで… 》
《 こわ… れて… きえた… 》
ホッコリ……
👩加賀 楓:
『……(優しく微笑む)♪』
😅ヨモギダ寅男:
『 ごめん、僕は やっぱ下手だわ♪
このピアノね~ 僕の母さんの
ピアノでね~… 小さいときに
よく母さんが聴かせてくれたんだ♪☆
いつか、僕も母さんのように
上手に弾いてみようと思っていたん
だけど、僕は相変わらず不器用で……
あははっ、
笑っちゃうでしょ♪(笑)』
👩加賀 楓:
『ううん 素敵です♪☆』
============
《その夜》
【 加賀さんの部屋 】
👩加賀 楓:
『 ねえ、社長からのいただきもの
なんだけど
一緒に 最中食べな~い?☆
ひとりじゃ食べきれないし。』
👩宮本佳林:
『 最中かぁ~、シブいお菓子だけど
たまにはいいよね~♪☆』
👩 帆白佳奈 (原田佳奈) :
『 うん!!☆
あんこがおいしい!!☆
もなかの皮も普通のもなかより
厚みがあってあんこに負けてない♪☆』
👩宮本佳林:
『 ほえーっ、もなかってこんなに
美味しかったの?♪☆
あんこ、さくら餡、黒蜜餡、
白みそ餡、抹茶あん、きなこ餡、
種類もいっぱいあるね~♪』
👩加賀 楓:
『うん、美味しい!!♪☆』
👩帆白佳奈:
『うん、何だこれ?、中に
あんこじゃない何かが入ってるな~…
割って中を見てみよっか?☆』
《 🎋七夕の笹飾りのかたちのキーホルダー。
アレッ? キーホルダーの下に
もひとつ何かある……
🔖願いごと書く短冊?》
👩帆白佳奈:
『んっ? 🔖 恋愛成就?!、
ん? 後ろに……
えっ、
【 加賀さん。 すき 。】って
書いてある!!』
👩宮本佳林:『 マジで?! 』
カァッ…(照)
👩加賀 楓:
『なっ………、 あ、ごめん…、
(🔖慌てて短冊を取り返す……)
こういうのって、 知らなくて…、 』
👩宮本佳林:
『 そうか、最中は《さいちゅう》って
書くから《あなたに恋してる真っ最中》
ってことか… 面白~い!!』
👩帆白佳奈:
『 ほんとだ、ヨモギダさんらしい
よね~(笑)☆』
👩宮本佳林:
『ギャグか?! このお菓子
可笑しい♪☆ あははっ♪☆(笑)』
👩帆白佳奈:
『 ほんとだよね~
可笑しいよね~♪(笑)』
《 おかしくないっ!! 》
♪🎹しゃぼん玉
ポロンポロンポロンポロンポロンポロンポロン♪
《 加賀さんの心の中に、寅男の下手でスローで
不器用な しゃぼん玉のピアノ演奏が流れる…》
ジーン…
👩加賀 楓:
『 社長は……、
いま、自分の体が大変なときなのに…
こんなに不器用に… 、
こんなに一生懸命に
わたしに 想いをつたえてくれて……
(短冊を胸に……)
だから… 、
ちっとも 可笑しくない!!( 涙ぐむ…)』
👩宮本佳林:『ごめんね、楓 。』
👩帆白佳奈:
『 からかうつもりは なかったの…
ごめんね、楓ちゃん。』
👩加賀 楓:『……。』
回想シーン
《🏥: 😧すまない… 加賀さん……
俺はあと半年、もたないかも知れない………
👩、そんな、どうして……、》
…
👩加賀 楓:
『うっ…、うっうっ~…… ごめん……(泣)』
👩宮本佳林:
『どうしたの?… 楓 。』
👩帆白佳奈:
『楓ちゃん……、』
===============
♪《しゃぼん玉:ピアノ演奏》
🌙
📱👩加賀 楓:
《電話をかけている…》
================
🏡【寅男の家】
📲♪~《寅男のスマホが鳴る》
😴《 痛み止めが効きすぎて寝ている 》
寅男
🐈
==================
《 翌朝…》
🏙️【🦈 シャークキングコーヒー 本社 】
声:《 おはようございまーす!!》
😃ヨモギダ寅男:
『はいっ おはようございます♪☆』
👩加賀 楓:
『 社長、おはようございます♪ 』
😃ヨモギダ寅男:
『あっ、加賀さん、おはようございます、
昨日は電話に出られずにすみません、
痛み止めが効き過ぎて
眠ってしまっていたみたい😅』
👩加賀 楓:
『 うぅん…、きのうは 松健廊スペシャル、
ありがとうございました♪
社長の想いは ,ちゃーんと受け止め
ましたから♪☆
でも、社長はまず、お身体を治す
ことに専念してから、
これからのことをふたりで一緒に
考えましょうね♪☆』
😓ヨモギダ寅男:
『 は、はぁ。
これからのこと………???、』
👩加賀 楓:
『 あ~っ…… も~う…… 』
😓ヨモギダ寅男:
『 んっ…??? 』
👔キュッ。
👩加賀 楓:
『 ネクタイ。 曲がってるぞ。』
😓ヨモギダ寅男:
『 これは 何かのギャグか……… ??』
============
《 午後… 》
🏙️【 🦈シャークキングコーヒー 本社 】
【 社長室 】
👩加賀 楓:
『 ほうじ茶入りましたよ~!!
ちゃんと熱すぎないようにして
おきましたよ~ 寅男さんっ♪』
😃ヨモギダ寅男:
『 んっ?、ふふっ、ありがとう(笑)♪☆』
👩加賀 楓:
『 わたしね、 もう誰にも
遠慮しないことにしたんです。
だから、社長ではなく、
『寅男さん』って呼ぶことにしたんです。
なので、社長も『加賀さん』ではなくて
名前で呼んで欲しいな。☆』
😃ヨモギダ寅男:
『 ふふっ♪
じゃぁ~……、[ 楓さん ]って
呼んでいいですか?♪☆』
👩加賀 楓:
『 はぁ~い♪ いいですよぉ~♪☆』
😮ヨモギダ寅男:
『あっ、そうだ、忘れてました、
ちょっと下まで書類を取りに行って
きます…』
👩加賀 楓:
『じゃあ、わたしも一緒に行きます♪』
=============
社員たちの話し声:
《 なぁ、知ってるか?!
社長…、病気で かなり ヤバいらしいぜ~…》
《 えーっ、あの噂ほんとうだったんだ……》
《 まぁ~…… 社長のあの痩せかたみたら
普通じゃないことはわかるけどな~…… 》
😅ヨモギダ寅男:
『あはっ……』
👩加賀 楓:
『…………。』
《🤝:寅男の手を引っ張る… 》
👩加賀 楓:
『 私と一緒に取りに行きましょう ♪☆』
😃ヨモギダ寅男:
『うん!!☆』
================
🏙️《PM 19:30》
😃ヨモギダ寅男:
『 よしっ!! さてとっ、
今日も無事に終わりました。』
👩加賀 楓:
『 寅男さん、一緒に帰りましょう♪"』
😃ヨモギダ寅男:
『 うん、わかった、楓さん♪☆
あ、ちょっと待ってて
薬飲んでくるね♪☆』
👩加賀 楓:
『 はい、わかりました♪』
音:《バタン!! ガシャーン!!》
《 倒れている…… 》
😔
👩加賀 楓:
『 寅男さんっ!!
しっかりして 寅男さん !!』
《その⑩につづくっぺや…》