🏥【 藪 記念病院 】
佐紀さんの母/はまち
清水葉街 (清水佐紀:二役):
『 みんな~ ごめんなさ~い…
実は大したことなかったんだけど、
大袈裟に騒がれてしまって……
みんなのところに連絡が行ったみたい
なの~…』
佐紀さんの兄/ぶりお
👨清水鰤生 (中村昌也):
『みんな ごめん…、俺の早合点だった、』

『 では、何ともないのか?
体は大丈夫なのか?…… 』
清水葉街:
『 は~い♪
ぜんぜん大丈夫なんですよ~♪☆』
ヘナヘナ~…
🙍清水佐紀:
『よ、よかったぁ ~~💨……… 』
《 お母さん………… 》
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🏥【 藪 記念病院 】
《病院の外のベンチに座り物思いにふける佐紀…》
🙍清水佐紀:
《 寅男ちゃん…
寅男ちゃんとお父さんとのこと…、
お母さんの病気の事…、
ネズミーアニメでのアメリカ行きの事…
わたしと 寅男ちゃんとのこと……
わたしはどうしたらいいの?…、
寅男ちゃん… 会いたいよ……》
声:《 佐紀ちゃん!! 》
💁清水佐紀:
『 寅男ちゃん!!』
😃ヨモギダ寅男:
『 佐紀ちゃん!!』
💁清水佐紀:
『 どうしてここに!! 』
😃ヨモギダ寅男:
『 きみが呼んだような気がしたからさ…
それより、お母さんの具合は
どうなんだい?』
🙍清水佐紀:
『 うん…、お母さんは何ともないって
言っていたけど… もし本当に何かあっ
たらどうしようって考えてしまって…
少しでも お母さんの力になるのなら
ネズミーアニメの道に進むべきなのか?と
迷ってしまうし、でも寅男ちゃんとは
離れたくないし……
寅男ちゃんを幸せにしてあげたいし…… 、』
😃ヨモギダ寅男:
『 実は… あの日、米留辺さんから
渡された佐紀ちゃんが書いたネズミーアニメの
物語を読ませてもらったんだけど……
佐紀ちゃん、きみは本当にスゴいひとだ…
私みたいな者が独り占めするのが
あまりにも勿体ないぐらいに……
佐紀ちゃんが 俺の幸せの事を
思ってくれているのと同じように
私にとって 一番の幸せというのは
それは結局のところ、
佐紀ちゃんが本当の意味で幸せになれる
ことなんだ。
だったら …、
もう 答えは出ているじゃないか?☆
佐紀ちゃん、
君はアメリカに行って素敵な物語を
いっぱい書いて
お母さんだけじゃなく、世界中の人に
勇気や力や希望を与えてくれ☆』
🙍清水佐紀:
『 バカ、そうなったら…、
私たちは別れることになるじゃない……』
☺️ヨモギダ寅男:
『 確かに 俺たちは結ばれないのかも
知れない… 、
でも、俺たちが結ばれなかった分、
君の物語を観た世界中の人たちの心が一つ
に繋がるじゃないか☆
実は兄妹だっということも、
きっと、そこに繋がる何かの意味があって
のことだと俺はそう思いたいんだ…
それに きみが本当に幸せになる
そのために必要な別れなのだったとする
ならば…、
私は
この別れに 後悔などしない!!☆
むしろ、胸を張って言えるよ、
ヨモギダ寅男は、佐紀ちゃんのことを
本気で愛していたんだと…☆』
🙍清水佐紀:
『 寅男ちゃん…。
でも私、寅男ちゃんと別れたくないよ…』
😃ヨモギダ寅男:
『 何も永遠の別れというわけではない、
男と女としてはダメだったけど…
兄妹としてなら理由なしにいつで会える
じゃないか♪☆
もし、納得できないのなら…
君が最高のクライマックスになるよう
シナリオを書いてくれ!!
俺のしあわせのために…
そうしてくれないか☆』
🙍清水佐紀:
『 寅男ちゃんは 、その後、
どうする気なの?』
😃ヨモギダ寅男:
『 わからない…、でも、今やることは
わかってる………』
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🏥

『 まさか、おまえが来てくれるとは
思わなかった…… 』
🙁ヨモギダ寅男:
『 オレはいままで…、
あなたに振り回され続けた
母さんや父さんは [不幸]だったんだ
と思っていた……
でも、ある人は言う…
母はあなたの横でいつもニコニコ
笑っていたのだと…、
父は事あるごとに まるで口癖のように、
あなたの事を許してやれと言っていた……
意味が分からなかった…
バカが付くほどの御人好しなんだと
理解できなかった……
その後は、
オレが… 父や母の 命を奪ったのだと
何かを思う度に、その罪の意識から、
ずっと心のどこかで自分を責めていた……
でも、オレ……
佐紀ちゃんのおかげで…
ようやくわかったんだ……
母さんにも、父さんにも、オレの知らない,
いろんな笑顔があって…
きっと,そこにはオレの知らない、
いろいろな幸せもあったんだろうなって……。
そしてわかったんだ……
母さんも、父さんも、
その生涯は決して不幸なんかじゃ 、
なかったんだと……。
鰐淵さん…、あなたも これまでもずっと、
そうして父と母に詫びながら御自分を
責め続けて来たはずだ……
もう、それで… 十分だ……
父も母も もう十分に納得してくれて
いるはずだ……
もう、この憎しみと苦悩の連鎖は
オレたちで 終わりにさせよう……
オレの… 、
オレの もう1人の父さん……、』

『 寅男…… おまえっ……
う、ううっ…… うっ……、
ご、ごめんな………、 寅男……… 』
😖ヨモギダ寅男:
『 もう、いいんだ……
もう、何も謝る必要なんてないんだ…
父さん…… 』

💁清水佐紀:
『 寅男ちゃん…… お父さん……。』
👨清水鰤生:
『 ようやく…過去の罪から
許されましたね… お父さん……。』
🕵️鯱:
『 うう~……ええ~ 話や~……、
やべ涙腺が……(泣)
赤鬼のヤツ、
こんな時にヨモギダ社長を襲えとか
出来るかボケ!!』
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【鰐淵加代の墓】に
💐【鯖男の写真】
🙂ヨモギダ寅男:
『母さん…。 ようやく会えたね…
今日は姉さんとえりぽんと
鯖男 父さんも、利夫父さんも
連れて来たよ!!
僕には父さんがふたりもいるんだ
スゴいだろう(笑)』

『母さん、また会えたわね~。』
👩ヨモギダ衣梨奈 ( 生田衣梨奈 )
『お父さん…。 きっと優しいひと
だったんだろうな~…』
😃ヨモギダ寅男:
『 利夫お父さんも、鰤生くんも、
佐紀ちゃんもこっち来てくれ。』
🙂ヨモギダ寅男:
『これから、何があっても
この家族みんなで力を合わせて
乗り越えていこう☆』
【👧👷】


ナレーション:金澤朋子:
《 そんな皆の願いが届いたのか、佐紀さんの
お母さん 葉街さんの病状は一気に快方に向かい
すっかり元気を取り戻しました。 》
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ナレーション:金澤朋子
《 それから… 佐紀さんは ネズミーアニメーション
と正式に契約を結びました…。出発は3ヶ月間後です。
あ、ちなみに、くるみちゃんは佐紀さんと一緒に
アメリカにゆくことになりました。
ヨモギダ社長と鰐淵会長が和解をした
その1週間後、佐紀さんの考えた最高の
クライマックスの発案で
🦈シャークキングコーヒーと🐊ワニゲーターグループ が協力して
ヨモギダ社長 と 佐紀さん の
【 結婚 & 離婚 】式 という変わった
パロディーの式が 執り行われたのでした… 》
【😃👰】
《 そして 佐紀さんが書いたシナリオ通り、
佐紀さんが アメリカに旅立つ日までの3ヶ月間は
ふたりは夫婦として一緒に暮らすことにしたのです。
ふたりはとても幸せそうでした…。
そして佐紀さんが書いた金剛地舞美さんの
映画やドラマもついに完成し放映や放送される
日を待つばかりとなった頃……、》
《 ついに ふたりに別れのときがやって来たの
でした…… 》
🛫【ひとっとび空港】
😃ヨモギダ寅男:
『 最高のクライマックス ありがとう!!
この3ヶ月間、本当に幸せだった!!
全然、悔いなんか残らないよ♪☆』
💁清水佐紀:
『私も 我ながら,この3ヶ月間、
本当に幸せだったよ。私も後悔しないと
思う♪☆
でも一応は 私はバツイチ、寅男ちゃんは
バツ2 になったということでいいかな
な?(笑)』
😃ヨモギダ寅男:
『でも、佐紀ちゃんとの生活は
幸せすぎるバツでなんともはや♪(笑)』
💁清水佐紀:
『これからは夫婦じゃなくて兄妹だね、
でも…、お兄ちゃんじゃなくて、
これからも 寅男ちゃんと呼ばせてね☆』
🙂ヨモギダ寅男:
『 ああ いいよ☆
佐紀ちゃん… 俺は君になりたい…。
君のように 誰より明るくて優しいひと
になりたい♪☆』
💁清水佐紀:
『 私は寅男ちゃんになりたい…。
寅男ちゃんのように 真っ直ぐで 強くて
ドジでスケベで、感動して人前でもすぐ
に泣けるそんなひとになってみたい♪☆』
😅ヨモギダ寅男:
『 なんじゃそのオチは……♪☆
あ、そうだスケベで思い出したけど
3ヶ月間の中で 1日 ~ 2日、
夜の記憶が全く残って無いんだけど…、
佐紀ちゃん また、
なんか変なことした……?!』
ギクッ…
💁清水佐紀:
『 いや…、何もしてないよ…… 』
マッズ……🤢 💁そ、そうかなぁ~…
《☕←
・実は佐紀さんはコーヒーにコンチコピタンコン

エンペラー濃縮液を混ぜて寅男に飲ませていた…》
💁清水佐紀:
『そ…、 それじゃ、もう行かなきゃ♪
寅男ちゃん… 大好き…。☆』
😃ヨモギダ寅男:
『佐紀ちゃん、オレも大好きです!!☆』
《抱きしめる》
【😃💁】
🙂ヨモギダ寅男:
《 佐紀ちゃん… 、》
💁清水佐紀:
《 寅男ちゃん… 、》
🙂ヨモギダ寅男:
《 誰より 愛してる… 》
💁清水佐紀:
《 誰より 愛してる… 》
😃ヨモギダ寅男:
《 だから… 佐紀ちゃん、》
💁清水佐紀:
《 だから… 寅男ちゃん、》
😃ヨモギダ寅男:
💁清水佐紀:
《 グッバイ……… 》
🙋
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🛫
🙂ヨモギダ寅男:
『 佐紀ちゃん…、ありがとう♪☆』
🕵️鯱:
『 ええ~ 話やな~ …(泣)』
😧ヨモギダ寅男:
『 なっ、お前は… 』
🕵️鯱:
『 安心しろ…
俺はもう黒胡に付く気はない…。
ヤツに利用されていただけということが
よくわかった……。
それよか、いいのか?
あんないいコと別れちゃってさ…
後悔しないか?……
兄妹でも黙ってりゃ世間にはバレない
だろうに……。』
🙂ヨモギダ寅男:
『 そうはいかないよ。
事実上、結婚することも出来ず…
ふたりとも健康な体なのに子供も
諦めなきゃいけない。
それが、彼女の幸せになるとは
どうしても思えなかったんだよ…
遅かれ早かれいつかどこかで
綻びが出たと思う。』
🕵️鯱:
『 会長とのこともそう、
彼女とのこともそう、
アンタみたいな不器用なヤツを見る
度に 俺は自分と重ねちまう。
俺はアンタには幸せになってもらいたい。
だから、余計な御世話だと思ったんだが、
アンタに、これ(書類が入った封筒)を
渡す…。』
😓ヨモギダ寅男:
『こ、これは……?、』
🕵️鯱:
『 気をつけろ… アンタの本当の敵は…
我々じゃない。 アンタのすぐ近くにいる…。
確かに渡したぞ……。
多分、俺はもうアンタとは会うことは
ないだろう。 じゃあな…✋』
😧ヨモギダ寅男:
『なっ………、』
《その⑧へつづく》