☂️雨《 ザーーーーッ… 》
🏙️【🦈シャークキングコーヒー 本社】
《 窓の外を眺める羽目夫…… 》
『 雨か…… 寅男のやつ,
今頃、向こうに到着しているか…… 』
《👨👩👧 写真を見つめる…… 》
『 舞… 』
【 5年前…… 】
~ 大阪 ~
[ 南出谷然商事 ]
🏢
黒胡雅裕:
『 ねぇ~社長~☆ 今夜辺り例の店で
一杯いかがですか~? サラちゃんが
社長に会いたがっていましたよ~☆』
社長
たままわし かずゆき
玉真和志 一之 ( 相島一之 ) :
『 そうか~ サラちゃんが私に~~
しょうがないなぁ~ 行きましょ~う☆
それで~… 例の件… どうなった?』
海満琢真:
『 今さっき 丸能見ファンド の方から
連絡がございまして
黒胡さんのいる会社なら 喜んで
出資させてもらうとの事でした~♪』
社長
玉真和志 一之 :
『 それは ほんとかね? …、
いやぁ~ ふたりが我が社に来てくれて
いろいろと良いことづくめだなぁ~♪』
==================
せぎの としひで
👨瀬木農寿英 ( 東根作 寿英 ):
『 楯 部長、調査してみましたところ
やはり楯 部長の予想通り、
黒胡と海満が提出した書類と実際の
数字が大幅に合いません。』
みずさめ やすふみ
👨水雨泰文( 林 泰文 ):
『 楯 部長、黒胡と海満が
古部羅商興の者と接触している
ところを見た者がいます… 』
『 なに、 古部羅商興だと…?
乗っ取りや買収を繰り返している
中国系企業か?!!…
すると奴らの目的は………
この会社の乗っ取りか…、』
👨瀬木農寿英 :
『 部長、急いで社長に報告しましょう!!
楯部長が見つけた この証拠と合わせれば,
いくら黒胡贔屓の社長でもわかって
くれるはずです!!』
👨水雨泰文:
『 部長、やりましょう!!』
『 よしっ!! やろう!!』
👨瀬木農寿英 :👨水雨泰文:
『 はいっ!!』
==============
🏢【社長室】
キュィーーン
🏎️《 ラジコンで遊びながら… 》
社長
玉真和志 一之 :
『 黒胡君と海満君がこの会社を乗っ取
ろうとしているだとぉ~……
はぁ~っ?! なんでやね~ん、
そんなことあるわけないじゃないか…
現に あのふたりが 我が社に来てから
うまいこと増資額も増えて無事にピンチ
も乗り越えられて、
さらに売り上げも上昇していて経営も
上手く行っている、
我が社としては万々歳の状態じゃないか♪
君たちの 気のせいじゃないのか~?♪』
『 社長、お分かりかと思いますが、
増資額が増えると、同時に我が社も
それなりのリスクも伴います、
売上についても奴らが自分たちを信用
させるために、手下を使って
一時的に売上を上げているだけです。
それにデータを改ざんして提出する
行為は彼らの常套手段なんですよ。』
社長
玉真和志 一之 :
『 私はね~…… わるいけど……、
黒胡君と海満君の方を信じるよ~……
人当たりも良く、他の社員たちからの
人望もあって、仕事も出来て我が社も
潤う…
このどこに非があるんだね?…
どちらにしても彼らを疑うなら
この程度の証拠では話にならんよ。』
👨瀬木農寿英:
『しかし、社長…、現に彼らが
古部羅商興の者と接触している
ところを目撃した者もいるんですよ!
もし、そうならこの会社の資産が海外
流れている可能性だって考えられるん
ですよ!!』
玉真和志 一之:
『 古部羅商興??…
ああ~、あのことかな~?、
それ、古部羅商興の人間じゃないから
大丈夫だよ~♪
増資を頼んでいた丸能見ファンドの人だよ~
♪ なぁ?、何ともないだろぉ~♪』
👨水雨泰文:
『それが彼らの仕掛けた罠なんですよ!』
『 社長!、どうか御検討を!』
玉真和志 一之:
『 もぉ~ くどいな~………、
この話はもう終わりだ!!
下がりたまえ!!』
『 うむむ…… 』
👨水雨泰文:
『チッ…、』
👨瀬木農寿英:
《 何か手はないのか…… 》
🌴=[盗聴器]===
黒胡雅裕:
『 うわっ…、や~ばっ…、
楯羽目夫に気付かれたか~…… 💧
厄介な相手だ………。』
==============
🌙
🏢【南出谷然商事】
《 休憩室 》
👨瀬木農寿英:
《 俺は,会社が乗っ取られる様を
このまま ,黙って指を咥えて見ている
ことしか 出来ないのか………、》
女性の声:《 瀬木さ~ん♪☆ 》
👨瀬木農寿英:
『 あ、澪紋君。』
れもんあかね
👩澪紋朱音 (羽賀朱音):
『 残業ですか~?☆』
👨瀬木農寿英:
『 いや、もう帰ろうと思っていた
ところだよ☆』
👩澪紋朱音 (羽賀朱音):
『 そうですか♪、あっ、
これ、どうぞ、実家から送って
来たんです♪ 』
( 小瓶入りのジュースを渡す。)
👨瀬木農寿英:
『 ありがとう、澪紋君。
ん? 🍋レモンジュース 果汁100% ?…って…
なんか、強烈に酸っぱそうだねぇ~…💧』
👩澪紋朱音 :
『 まあ、ダマされたと思って
グビグビーッと飲んでみてください☆』
👨瀬木農寿英:
『 わかった、君の言うことを信じて、
飲んでみるね………☆』(グビグビ~ッ)
👩澪紋朱音 :
『 どうですか?☆』
👨瀬木農寿英:
『 ?! あれッ?……
あんまり酸っぱくない………
オレンジジュースみたいに
甘酸っぱくて とても美味いよ!!☆』
👩澪紋朱音 :
『 私の実家、父が山梨でレモン農家をして
いるんですけど、これは私の実家で品種改
良してつくった《 🍋羽賀レモン 》という
オレンジのように甘いレモンを絞ってつく
られた果汁100%のレモンジュースなんで
す☆』
👨瀬木農寿英:
『 へぇ~ 品種改良、スゴいなぁ~…☆』
👩澪紋朱音 :
『他にも今、私も気に入っててつけてるん
ですけど レモンオイルを使った香水とかも
あるんですよ~♪』
👨瀬木農寿英:
『 へぇ~ そうなんだ~☆』
👩澪紋朱音 :
『あ、私も仕事が終わって今、
帰るとこだったので、もしよかったら
いっしょに帰りましょう…☆』
【 帰り道…】
👩澪紋朱音:
『 瀬木農さんってどことなく家の父に
似ているんですよね~♪☆』
👨瀬木農寿英:
『 父親かぁ~ 、もうオレもそう思われる
年かぁ~… 未だ 独身……
泣けてくる~………☆』
👩澪紋朱音:
『 はははっ♪☆』
================
🏠【羽目夫 家】
🥃
楯羽目夫:
『 くそっ、一体 どうすればいいんだ… 』
『 あなた、 何かあったの?』
🥃
楯羽目夫:
『 ああ、ごめん、何でもない、 』
👩舞 ( 小関 舞 ):
『 パパ、 お帰り~ 』
🥃
楯羽目夫:
『 おう ただいま~♪
どうした? 何か楽しそうだな~? 』
👩舞 ( 小関 舞 ):
『 パパ~ … 』
🥃
楯羽目夫:
『 うん?』
👩舞 ( 小関 舞 ):
『 お誕生日、おめでとう パパ~♪ 』
🎁《プレゼントを渡す》
🥃
楯羽目夫:
『 あ、そうか自分でも忘れてたよ~
ははっ(笑) これプレゼント貰って
いいの?』
👩舞 :
『 うん♪☆ 』
『 お~っ!! 手帳か~☆
ありがとう大切に使わせてもらうよ☆』
『 ねえ みんなで写真撮らない ? 』
📷カシャッ…👨👩👧
=============
🏢南出谷然商事
《休憩時間》
👨瀬木農寿英:
『このままでは終われない、』
👨水雨泰文:
『部長、私なりにもう少し調べて
みます!』
『 うむ、頼んだ、私の方でも調べてみる。』
黒胡雅裕:
『 おや おや おや~ 楯部長に、
瀬木農君に、水雨君じゃないですかぁ~☆
実はね~ 。 映画のチケットが
ちょうど3枚手に入りましてねぇ~♪
みなさんに差し上げますぅ~♪』
《 封筒を渡してきた…》
『 映画のチケットだと?…… 』
《封筒の中身は映画のチケットではなく、
300万の小切手だった……》
👨瀬木農寿英:
『 300万だと!? 』
黒胡雅裕:
『☝️シーッ!! 他の人たちに聞こえ
ちゃいますよ~……… 』
『 おい?、これはどういう意味だ。』
黒胡雅裕:
『 もぉ~……☆
仲良くしてくださいっていう
お近づきのしるしですよ~♪』
『 余計なことはするなってことか?』
黒胡雅裕:
『 人の考え方や捉え方はそれぞれ
いろいろありますからねぇ~☆
ただ、言えるのは~ 映画のチケットが
足りなければ、まだありますよ~♪』
👨水雨泰文:
『ふざけるな!! お前の言いなりに
なんかなるか!!』
黒胡雅裕:
『 おやおや~ 君は見掛けによらず
正義感が強いって話は本当でしたか~☆
ですが… 、その選択はあまり賢いとは
思えませんね~………
まぁ、そのうち気が変わるでしょう…
是非、考えてみてください。
一度、皆で飲みに行きましょう☆
みなさんにとっても損な話ではありませ
んから~♪』
===============
《 帰宅途中… 》
【オラオラ駅】
ガタンゴトン…
オラオラー🚋🚋🚋🚋
👨水雨泰文:
《 黒胡…… 必ずお前の企みを阻止する… 》
女性の声:
《 やめてください!! 》
👨水雨泰文:
『 なんだ?!… 』
==========
👩女性:『 やめてください!!』
👱男:
『 グヘヘッ… いいじゃねぇ~かよ~』
👨水雨泰文:
『 よさないか!! そのひとは
嫌がっているじゃないか!! 』
👩女性:『たすけてください!!』
👨水雨泰文:
『 もう大丈夫ですよ、』
👱男:『んだと オラァ~!!』
👩女性:
『私、車掌さんを呼んで来ます!!』
👨水雨泰文:
『 わかりました、それまでこの男の
足止めをしておきます。』
👱男:『……』(ニヤリ…)
👮車掌さん:
『どうなされましたか?』
👩女性:『 痴漢です!!』
=============
👨水雨泰文:
『 おとなしくしろ!!』
👱男:
『ヘイヘイ。わかりやしたよ…』(ニヤリ…)
👮車掌:
『どっちですか?!』
👩女性:
『こっちです!!』
👨水雨泰文:
『 覚悟しろよ。』
👱男:
『フン、どっちがだよ…』(ニヤリ…)
👨
👆《 水雨 の方を指差して… 》
👩女性:
『 あの人が痴漢です!!
あの人に 体を触られました!!』
👨水雨泰文:
『 なっ?! なに?!… 』
👱男:
『僕も目撃しました!!
それで止めたら
この人に脅されました!!』
👮車掌:
『警察が来るまでそこを動かないで
ください!!』
👨水雨泰文:
『 私は何もやっていない!!、
やったのはあの男の方だ!!』
👮車掌:
『それは警察の人に言ってください。』
========
🚨【警察署】
👨水雨泰文:
『 私は何もやっていません!!
私が女性の悲鳴を聞いてとなりの
車両に行ったら、女性はあの金髪の
男に襲われていたんだ!!
私はそれを助けに入っただけだ!!』
👮警官:
『う~ん、確かに君が嘘をついているよう
には思えない……
でも証拠がないし、目撃者もいないんじゃ
どうしようもないな~…… 』
👮もうひとりの警官:
『すみません… ちょっと…… 』
👮警官:『うん?、どうした?』
👮👮《ヒソヒソ話》
👮警官:
『事情が変わった、
相手の女性が被害届を取り下げたようだ。
帰っていいよ…』
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👨水雨泰文:
『 一体、何だったんだ!!』
声:《 いや~ 大変でしたねぇ~…… 》
黒胡雅裕:
『 私が示談金を払って示談に応じて
貰いましたよ~ … 』
👨水雨泰文:
『 黒胡!? ……?!、
あれは、おまえの仕業だったのか…?!』
黒胡雅裕:
『 ひどいなぁ~。私はあなたを助けて
差し上げたのに~ …
あ、そうそう…
君の妹さんって近々、結婚されるそうで
すね~ …
もし、お兄さんが痴漢をしたなんて妹さん
やその御相手の方が知ったら………
どう思うんでしょう?……
映画のチケットをもう1枚差し上げます…
ですので……… 』
============
【 翌日…… 】
『どういうことですか?!!
水雨が退職するなんて!!』
玉真和志 一之:
『 私にもわからんよ~、
本人が急に辞めると言い出したん
だから~……
この忙しい時に
本当に困ったもんだ~………』
==========
👨瀬木農寿英:
『 水雨…… 、』
👨水雨泰文:
『 瀬木農…… 無念だよ……。
これをお前に託す……(SDカード)
いつかその日が来たら、お前と
楯部長とで やつらの不正を暴いて
くれ…
じゃあ、元気でな………。』
👨瀬木農寿英:
『 水雨…… 。』
《その③へ続く》