
『 過去の贖罪か…
きっといつの日か… 彼は 私に
復讐しに来るだろう…
私はそれだけの事をした………
だが、私はそれを甘んじて受け入れよう
と思う……
私も 年を取って 甘くなったかな?』
👓朽長優樹:
『 いえ…、御立派だと思います。
私は会長の意に忠実に従うまでです……
それにしても ヨモギダ社長は
不思議な魅力を持つひとですね… (照)ポッ……』
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🚙
🤓伎座刻夫:
『寅男ちゃん、愛さんと
また会いたいんだけど~ 頼むよ~♪』
☺️ヨモギダ寅男:
『 フフフッ、刻夫~ さては
愛ちゃんに惚れたなぁ~(笑)
愛ちゃん、可愛いしモテるからなぁ~♪
なかなか 壁は高いぞぉ~♪♪
それでも構わなければ協力するぞぉ~♪』
🤓伎座刻夫:
『おお~ 頼む~♪♪
壁は高いほど努力のしがいつぅーもんが
あるからね~♪♪☆』
👩 加賀 楓:
『 ハハハッ、
ところで 社長、鰐淵会長は
どんな方でしたか?』
☺️ヨモギダ寅男:
『うん…、すごくいいひとだったよ♪
しかもね、私の父と母とも若い頃に
仲が良かったらしい。
だからかなぁ~…?
何か他人とは思えなかったよ。
でも…… ………。』
👩 加賀 楓:
『 でも…?』
😐ヨモギダ寅男:
『鰐淵会長とお会いしてから
何故か … やけに、
父のことを思い出しちゃってね~… 』
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《 寅男が高校生だった頃…… 》
寅男の父
👷鯖男:
『 何っ?!
大学に行かずに働くだと?!』
😃ヨモギダ寅男
『 うん!! 父さんも再婚して
新しい家族も増えたことだし、僕も働いて
少しでも家計を楽にしたいんだ♪☆』
👷鯖男:
『 お前に心配をされるなんてな…
俺も妬きが回ったかな~…
お前は家の心配をする必要などない!!
大学へ行き きちんと学んで来い!!』
😅ヨモギダ寅男:
『だ、だったらさ… せめて
自分でアルバイトをしながら大学に行くよ。
この家に迷惑を掛けたくないからさ~… 』
👷鯖男:
『 ダメだ!! 学費はオレが払う、
母さんと約束したんだ!!
お前はきっちりと学ぶことだけに
専念していればいい!!』
😅ヨモギダ寅男:
『 父さん、僕の人生です…。
僕のしたいようにさせて欲しい…』
👷鯖男:
『寅男、お前は母さんとの約束を
守らないのか?!
鯉子( 寅男の姉 ) も母さんとの約束を
守っていたぞ!!』
😧ヨモギダ寅男:
『そういうことじゃない、僕は男だ!!
姉さんとは立場が違う、生き方が違う!!
とにかく、僕は大学には行かない。
働いて 新しい母さんと衣梨奈の
生活を少しでも楽にする!!』
《 この日、私は父さんと口論した。
父さんと口論したのは,
これが最初で最後だっと記憶している…
私は、父さんと揉めるのが嫌で…
いつの間にか父さんを避けるようになっ
ていた…… 》
🏠【 ヨモギダ家 】
鯖夫の後妻で衣梨奈の実母
みけこ

『 ごめんね~、寅男ちゃん…
でも、私と衣梨奈のことは気にしないで
安心して大学に行って。』
赤ちゃんの頃の
👶衣梨奈:
『キャッ キャッ♪☆』
😅ヨモギダ寅男:
『 いえいえ、単純に私が就職したかっただ
けというのもありますし、
何でもかんでも父さんに上から押さえつけ
られることが嫌なんです… 』
《 そんな日が続いた ある日…
私は街角にある珈琲店で父さんの
好きだった 珍しい珈琲豆を偶然、
発見し… 嬉しくなって…
何も考えず、父さんのいる作業現場に
向かったんだ…… 》
ガタン ガタン
ドドドドドッ
🏗️🚛💨【🚧 工事現場 】
👋😃ヨモギダ寅男:
『 お~い!! とうさ~ん!!』
👷鯖男:
『寅男じゃないか?! どうした~?!☆』
👋😃ヨモギダ寅男:
『 幻の珈琲豆をゲットしたんだ!!
あと富士見屋のイチゴショートも、
もう少しで休憩でしょう~?
一緒に飲まな~い!?☆』
👷鯖男:
『おお~っ!! いいなぁ~!♪
あと5分だ~!! 待ってろぉ~☆
ハハハッ 寅男ッ~♪☆』
クレーン
🏗️ (異音:ガタガタ…… )
☺️ヨモギダ寅男:
『 へへッ 父さん まだかな~…☆ 』
👷鯖男:
『おお~い!! 待たせたなぁ~♪♪』
😃ヨモギダ寅男:
『あっ、父さん!! ちょうど いま…… 』
クレーン
🏗️ (異音:ガターン!! ワイヤーが外れて
吊り上げていた資材が落下して来た!!)
😰ヨモギダ寅男:『う、うぁぁ~…』
👷鯖男:
『 寅男!! 危ないッ!!☆』
( 寅男を 突き飛ばす… )
ドガーン!! ガシャ ガシャ ガシャーン!!
😖ヨモギダ寅男『うっ……』
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😖ヨモギダ寅男『うっ……』
😨ヨモギダ寅男:『 父さん!!』
看護師:
『 先生、息子さんが目を覚ましました!!』
医師:
『 ご自分のお名前は言えますか?』
😧ヨモギダ寅男:
『 ヨモギダ寅男です、大丈夫です、
全て覚えています、それより父は…?!』
医師:
『 それは…
誠に申し上げにくいのですが…… 』
【 霊安室 】
😧ヨモギダ寅男:
『 父さん!!
う… 嘘だろ………… 、』


👶衣梨奈:『 キャッ キャッ♪』
😨
ヨモギダ寅男
《 オ…、 オレが……
姉さんと衣梨奈から……
父親を………、
オレが…、
新しい母さんから……、
旦那さんを………、
オレが… みんなから………、
父さんを…………、
奪っちまった…………、》
😭ヨモギダ寅男:
『 ううあああぁ~~~!!
オレのせいで 父さんが~…
父さんが~…… 、』
《 その後も… 誰も
私を責めようとしなかった…
私はこの事故で、母との記憶の
ほとんど失ってしまったが、
それよりも
あの瞬間と あの光景が何度も
頭の中を過り…
何故、あの事故が父さんで
自分じゃなかったんだろうかと…
罪滅ぼしになるのならと
最悪なことも考えたりもした……
しかし、そんな時、
私に目には そんな私に懸命に
無邪気に笑い掛けてくる
まだ赤ん坊だった衣梨奈の姿が映った…
👶衣梨奈:『ダァ~♪☆』
😂ヨモギダ寅男:
『ありがとう、えりぽん。
父親の姿を知らないきみのために
僕はこれから きみが一人前になるまで
頑張って働いて
きみの父親の代わりをするよ。
父さんの代わりに、
きみに父親の背中を見せるよ…… 』
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🚙💨
👩加賀 楓:
『 社長………。
また、お父様の事を
思い出しちゃいましたか……?』
😂ヨモギダ寅男:
『いや、何でもないよ。
ただ、ドライアイなだけだよ…』
👩加賀 楓:
『 わたしも なんか…、
ドライアイみたいです………』
🤓伎座刻夫:
『 寅男ちゃん、あれは寅男ちゃんの
せいじゃないよぉ~……
いつまでも引き摺ってちゃ
ダメだよぉ~…… 前を見なきゃ~…… 』
😂ヨモギダ寅男:
『そうだな、ごめんな~……
今、見たことは忘れてくれ……♪』
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《その⑧に続く》