ナレーション: 加賀 楓
《 その次の日も、その次の日も
同じ時刻に 彼はやって来た。
不思議なことに 彼が来ると
あれほど辛かった職場が
パァッと明るくなったのです。》
😃ヨモギダ寅男:
『はぁ~ぃ♪ みなさん お元気ですかぁ~
ヨモギダ、今日もやってまいりましたよ~
今日はサンドイッチをおみやですぅ~☆』
👩 加賀 楓:
『 あっ、ヨモギダさ~ん♪ 』
帆白佳奈:
『 いつもありがとうございます ♪』
☺️ヨモギダ寅男:
『 いいんです、いいんです~
私はこういう仕事が大好きなんです~♪』
宮本佳林:
『 じゃあ、私 コーヒー入れて来ま~す!!
ヨモギダさんは ミルクとお砂糖は?』
☺️ヨモギダ寅男:
『 ありがとうございまーす♪
私はブラックでお願いしまーす♪』
宮本佳林:
『 本当は ここでも お店と同じように
カフェラテとか、抹茶とか、
いろいろ飲めたらいいのにな~ ☆』
😅ヨモギダ寅男:
『 た、確かにそうですよね~…
社長、気が利かないなぁ~ ハハハッ♪』
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【 翌 日 】
【☕コーヒーメーカー】
社員さんは1杯 70円 、
派遣社員さん、パートさん は無料 。
社長より。
《 不思議なことに その翌日 、
この部所に お店と同じ コーヒーメーカー
が置かれ いろいろなものが飲めるように
なり楽しみが増えました… ☆ 》
社員:
『 なんで社員は有料で
派遣社員は無料なんだ?』
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😃ヨモギダ寅男:
『 こんにちはー♪ ヨモギダ 今日も
やって参りましたよぉ~♪☆ 』
宮本佳林:
『 ヨモギダさん!!
ジャーン!! なんと今日から
お店と同じいろいろなカフェが
楽しめるようになりました~♪☆
しかも、派遣社員は無料なのでーす♪☆』
😃ヨモギダ寅男:
『 ふふふっ♪
おお~っ!!
ここの社長、気が利くぅ~っ♪♪☆☆』
👩 加賀 楓 :
『 今日は 私が入れます♪
ヨモギダさんは何にしますか?♪☆』
😃ヨモギダ寅男:
『 ありがとうございます♪
じゃぁ、カフェラテ でお願いします♪』
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その翌日……
【 土曜日 】
鼓坂 係長:
『 君たち、明後日の 朝一の
会議で使うを書類を今日中に
作っておいてくれ。』
👩 加賀 楓:
『 えっ、この時間からですか?! 』
鼓坂 係長:
『 なんだ? 出来んのかね?
ったく、これだから派遣は~。
君たち、少しは 頭を使いたまえ、
3人協力すれば何とかなるだろう!!』
阿尾千晶:
『 コピーも忘れないでね~。』
宮本佳林:
『 コピーぐらい御自分でされたら
どうですか?』
阿尾千晶:
『 怒ってる~ こわ~い☆
ってか、やりなよ~!!』
坂田宏二:
『 コーヒー入れてくれ~ ☆』
宮本佳林:
『 それも御自分でやってください。』
坂田宏二:
『 え~ だってさ~
社員だと有料だけど~
派遣だと無料じゃ~ん
俺、今月でパチンコやり過ぎて、
金欠でさ~ 頼むよ~☆』
偉舘 薫 :
『 ちょっと、アンタ、
これをやっといてよ!!』
帆白佳奈:
『 毎日、これでは困ります、
我々にもやるべき仕事があるんです。』
偉舘 薫 :
『 アンタ!! 誰に向かって口きいてん
のよ!! 派遣なら黙っていうこと
聞いてりゃいいのよっ!!』
鼓坂係長:
『あ、もう帰る時間だ~
私はもう帰る!! 君たちやっとき
たまえ!! いうこと聞けないなら
クビだ!!』
偉舘 薫:
『 そうよっ!!
アンタたち残ってやっときなさいよっ!!』
阿尾千晶:
『 それじゃ、コピーよろしく~
おつかれ~☆』
坂田宏二:
『ごめん、コーヒーいらなくなったわ
捨てといて~ おつかれ~』
帆白佳奈:
『 うっ…。』
宮本佳林:
『 悔しい~…。
こんなので毎日、残業なんて … 』
👩 加賀 楓:
『 よし!! じゃぁ今日は 私が
残ってやります!!
帆白さんと 佳林 は帰っていいよ♪』
帆白佳奈:
『そんな、これだけすることがあるのに
加賀さん、ひとり残せないよ~…』
宮本佳林:
『そうだよ~……』
👩加賀 楓:
『 帆白さんは、息子さんとお出掛ける
する予定でしよ?
今日こそは ぜひ、行ってあげて
ください。、
佳林もここの社員になるための
試験受けるのに
勉強するの 大変でしょう?
ぜひ、いつか社員になって私たちの
今の現状を変えてね♪』
😃ヨモギダ寅男:
『そうそう♪ 私もいますから~♪』
👩加賀 楓:
『 ヨモギダさん?!』
😃ヨモギダ寅男:
『 いやぁ~ 今日は
暇で 暇で
ヒマでした~☆
家に帰ってもヒマだし
なので 私がやりますからぁ~☆』
👩加賀 楓:
『 そうそう♪ 私たちでやるよ!!
だから ふたりとも気にしないで帰って♪』
帆白佳奈:
『 ヨモギダさん、加賀さん
ありがとう…。』
宮本佳林:
『楓…、ヨモギダさん、
ごめんね…。』
😃ヨモギダ寅男:
『 あっはっはっ!!
しんみりするのはナシですよ~☆
本日のお仕事は終わりましたよ~☆
さぁ、御二人とも
帰った 帰った♪♪☆☆』
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😓ヨモギダ寅男:
『 とは言ったものの…
この仕事量たるやスゴいなぁ~…
下手をすれば
明日の朝まで掛かりそうだ~…
最悪、日付が変わる前に加賀さんは
お帰りいただいてもいいですよ♪ 』
👩加賀 楓:
『 いいえ!! 私にもプライドが
ありますから!!
私も最後まで残ります!!』
😃ヨモギダ寅男:
『 加賀さん…、
加賀さんは
とても いいひとですね~☆』
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【 翌朝 】~ 日曜日
👩 加賀 楓:
『 ふぅ~... 終わったぁ~....』
😃ヨモギダ寅男:
『 おおーつ!! さすがは加賀さん♪
私も ちょうど今、終わりましたよぉ~♪☆』
👩 加賀 楓:
『ありがとうございました~♪♪』
☺️ヨモギダ寅男:
『 いえいえ、 ふう、ところで
いま、何時だろう? am 3:40?
この時間だとこの辺りは
電車もバスもないから
私、車で来てるので是非、
送らせてください。』
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🚙
🙁ヨモギダ寅男:
『 加賀さんはどうしてこの会社に?
加賀さんの実力ならもっと楽な職場で
活躍することも出来たでしょうに…。』
👩加賀 楓:
『 それはですね、私の地元は
すごく田舎で…普通の小さな喫茶店なら
数店舗あるのですが、
シャークキングコーヒーのようなお洒落で気軽に
利用できるカフェ店はありません。
もし、私の地元のような地方に住んでいる
ひとたち にも,この素晴らしさを気軽に
楽しんでもらうことが出来たらなぁ~☆
という安易な発想から派遣先にこの会社を
選びました。
と、言っても
いま、社員たちの仕事の押し付けがひどくて
社員になるための試験を受ける時間も
ありませんけどね☆』
😃ヨモギダ寅男:
『 それなら、
大丈夫です!! 加賀さんなら、
いや、宮本さんも、帆白さんも、
きっと、試験無しでも
すぐにでも社員になれますよ~☆』
👩加賀 楓:
『 あははっ♪ ありがとうございます♪
でも、ヨモギダさんにどうしてそんなことが
わかるの~?♪☆ 』
😃ヨモギダ寅男:
『 野生の感?
いや、冗談抜きにそうなりますって♪』
👩加賀 楓:
『 でも、あのひとたちが変わらないと… 』
☺️ヨモギダ寅男:
『 あっ、その事も心配いりません。
実は 私、社長のことをよく知っているの
ですが、社長は身分や学歴に関係なく
能力のある人や懸命に努力している人を
高く評価するひとです。それとは反対に
身分や立場を楯に好き放題やっているひと
には容赦はしません。
社長はいつもあんなにつんけんしている
ようで実はいろいろと考えを持っている
ひとですから…。この前のコーヒーメーカーの事も
ありますし、今の現状をどこからか
見ているかも知れませんよ~♪☆』
👩加賀 楓:
『だったら、いいんですけどね~、
そんな夢物語みたいなことあるかな~☆』
☺️ヨモギダ寅男:
『ええ♪ 近いうち きっと、ありますよ。
私を信じてください♪』
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【 月曜の朝… 】
🏙️ 【🦈シャークキングコーヒー本社】
宮本佳林:
『 帆白さ~ん、おはようございます!!
うん? それは何~? ( 紙袋 ) 』
帆白佳奈:
『 おはよう♪☆
これは有名レトルトカレーの詰め合わせ。
ヨモギダさんカレー大好きなんですって♪
ほら、ずっと ヨモギダさんに御世話に
なっていたでしょ♪ それで今から
ヨモギダさんのとこにお礼を言いに行こう
かと思ってさ♪☆』
宮本佳林:
『 帆白さん…。
実は わたしも♪(笑)
ジャーン!! カレーセット♪(笑)』
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【 清掃課 】
清掃員:
『 あの~すみません、
ここにヨモギダという者はおりませんが…』
帆白佳奈/宮本佳林
『えっ……。』
《その⑤に続く》