《しかし、こども好きで家族というものに
人一倍 ,憧れている 社長がふたりを
放っておけるわけもなく…
社長 と 千聖さん、花ちゃんは 次第に
まるで 本当の親子のようになっていったの
でした…》
🏤スナック【おかっぴき】
👧花:
『 ええーーーっ!! おじちゃん
もう 帰っちゃうの~!! 』
👩岡井千聖:
『 そうだよ~… いっそのこと寅ちゃん、
ここに住んじゃえばいいじゃな~い…』
😅ヨモギダ寅男:
『なははっ… そうもいかないよ~…
これは 私の会社と向こう会社の正式な
契約なんだ。
それに自分の店のことも猫のことも気に
なるのよ~。』
👧花:『 ん~っ!!』
👩岡井千聖:『 ん~っ!!』
😃ヨモギダ寅男:
『 ヨシ!! わかった!!
この埋め合わせに今度、
ネズミーランドに行きましょう!!』
👧花:『やったぁーーー!!♪☆』
👩岡井千聖:『 やったね~ !!☆』
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🏡【喫茶さくら】
店の看板ねこ
🐈さくら:『ミャー』
👩金澤朋子:
『 佐紀さん、いいの…?
このままだと 社長、とられちゃうよ……』
小説家
🙎清水佐紀:
『そうかも…、
でも心のどこかで寅男ちゃんは
また私にところに戻って来るって
そんな気がするの……』
喫茶さくら店員
竹内朱莉:
『 今となっては店長が佐紀さんのことを
好きだったときに受け入れてあげられなか
ったことが 切ないですね… 』
喫茶さくら店員
川村文乃:
『 たしかに… 時間を戻すことが
出来たらな~…』
🙎清水佐紀:
『もし、私があのまま寅男ちゃんのことを
受け入れてあげたとしても、
寅男ちゃんの心の奥に在るのは舞美さんで、
彼はいつまでたっても本当の意味でそこか
ら立ち直ることが出来ない。
もし…、私と寅男ちゃんの恋がダメだっ
たとしても,寅男ちゃんのためになるこ
とをして傷付くのなら…
私に… 後悔はない……。』
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《 数日後… 》
【 🐭ネズミーランド 】
🎠《メリーゴーランド的な乗り物に乗る花。》
👧花:『 わ~い ママー ♪ おじちゃーん♪』
👩岡井千聖:
『寅ちゃん、ありがとうね~♪』
☺️ヨモギダ寅男:
『 いや、こんな私でも必要としてくれる人
がいる。
それだけでもうれしいのに…
あの日、千聖ちゃん(ちさっちゃん)と出会って
花ちゃんと会った日から、家族が欲しい
という私の夢は益々、大きくなっていって…
何か、花ちゃんが本当の自分の子供のよう
に思えてきて…
千聖ちゃん(ちさっちゃん)いて…
花ちゃんがいて… 私がいて…
3人で一緒に居て
こういう幸せもあるんだなぁ~って……』
👩岡井千聖:
『 寅ちゃん…… 』
😐ヨモギダ寅男:
『 私は……
あの子の父親になることはできないだ
ろうか…?』
👩岡井千聖:
『うん、わかったよ…
寅ちゃん…
ふたりでゆっくり あの子に
話をして行こうね…… 』
《 寅男と千聖が手を繋ぐ…… 》
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🚙💨《 車の中… 》
スヤスヤ…
👧花:《 眠っている… 》
👩岡井千聖:
『 花 、眠っちゃったみたい… (笑)』
😃ヨモギダ寅男:
『うふふっ、かわいいじゃな~い♪
あれだけ はしゃいでいたんだから
無理もないよ~…☆』
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🏤スナック【おかっぴき】
👩岡井千聖:
『 寅ちゃん、家に入っていってよ、
実は寅男ちゃんのために
カレー作っておいたんだ~♪
あとメロンクリームソーダ!!』
😃ヨモギダ寅男:
『オオー!! 最強の組み合わせ
じゃないですか~!!☆☆☆』
👩岡井千聖:
『ていうか、寅ちゃん 今日は、
泊まってきなよ♪♪
ねぇ~ いいでしょ~う♪♪』
😆ヨモギダ寅男:
『 ムフフ ♪は~い(笑)』
🚪👩岡井千聖:
『アレッ?… ドアが開いてる……』
😓ヨモギダ寅男:
『なぬっ? 泥棒かっ……?!☆』
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【店内】
👨絖利川健:
『よぉ~~!! 花~~ 、 千聖~~♪♪』
👧花:『あっ!! パパだぁー!!☆』
👩岡井千聖:『ケンちゃん!!?』
😨ヨモギダ寅男:
『 ゲェッ!! 絖利川さん!!?』
👨絖利川健:
『なっ……、 て、てめぇ~はぁ~!!
ヨモギダ~~!!』
😨ヨモギダ寅男:
『なっ…? パパ……?!
ケンちゃん?!…… ということは
あなたが千聖ちゃんの元ダンナ………?!』
👨絖利川健:
『てんめぇ~~~ 千聖の何なんだ~~!!
この野郎~~~!!』
☹️ヨモギダ寅男:
『 きみ~…子供の前だよ~… 乱暴な言動は
よさないか~…
それとも…
おもてに出ろとでもいうつもり? 』
👨絖利川健:
『てんめぇ~… 多少、腕っぷしが
強えぇ~からって この野郎~!!』
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【焼肉屋のズドーン!!】
🍺👨絖利川健:
『そうか… 千聖はアンタとお見合いを
して今は結婚前提に付き合ってるってわ
けか…
しかし、まぁ、皮肉なもんだな…
俺はアンタのせいで務所行ってたっての
によ~…… 』
☹️ヨモギダ寅男:
『 仕方ないさ、君はそれだけの事をしたんだ…。君に理不尽に脅された人たちが一体、
どれだけ恐い思いをしたのか、どれほど
屈辱を受け悔しい思いをしたのか、心に傷
を負ったのか少しは考えてもみろ。
君の暴言や脅しは一時で終わるが言われた
人たちの心にはずっと傷として残るんだぞ…
恥ずかしいとは思わないのか?
それが大人の人間がやる事なのか?
男のやる事なのか?
君は今、私に言われるまで、そのことすら
考えようとしなかったんじゃないのか?
みんな何かを抱えながら生きるために懸命に
働いているんだ。そんな真っ当に生きている
人たちを貶めるような真似をするんじゃない。』
👨絖利川健:『ちっ、説教かよ!』
😒ヨモギダ寅男:
『 説教されたくなきゃ真っ当に生きろ。
それ以外、方法はない。
あと、もうひとつ。
千聖ちゃんときちんと離婚が成立している
のに なぜまた千聖ちゃんと花ちゃんの前に
現れたわけ?』
👨絖利川健:
『 それは… それがよ~… 留置場に
入れられていたときに ふと思い出した
んだよ…
花の誕生日が近いな~ってさ?…
プレゼント何がいいのかなぁ~って?…
それに今度の保釈金は千聖が払ってくれた
んだよ、その礼が言いたかった…。』
ガビーン…
😨ヨモギダ寅男:
《 なんと!! なんか、私が彼の事を警察
につき出したから千聖ちゃんと花ちゃんの
生活を間接的に苦しめているみたいな感じ
になっとるやないか…… 》
😅ヨモギダ寅男:
『そ、そうか… 少し安心したよ。
君にもまだ父親の部分が残ってたのか?
で、君は 千聖ちゃんのことは?
愛してるのか?…』
👨絖利川健:
『そうだとしても…
オレは千聖から三行半を突きつけられて
別れたわけだし、
オレにはそれを言う 資格はねえ…』
😐ヨモギダ寅男:
『だったら…、尚のこと真っ当に生きなき
ゃさダメなんじゃないのかな~……。
男は仕事をしていないと どんどんダメに
なってゆく傾向があるらしいぞ。
とにかく何でもいいから仕事と、衣食住を
しっかりしなきゃなぁ~。』
👨絖利川健:
『 オレさ~… 何をやっても長続きしなく
てよ~
何か言われるとすぐにカァッと頭に血が昇
ってちまってよ……』
🙁ヨモギダ寅男:
『そこはさ… 何か嫌なことを言われても
誰かのためと思って耐えるんだよ…。
筋トレみたいなものだよ、鍛えるんだよ。
鍛えてマッチョになるんだ。
あ、君さ、何か仕事に役立つ特技みたいなの
あるかい?』
👨絖利川健:
『 うーん… 大型免許ならあるけど…』
😅ヨモギダ寅男:
『君~、それを早く言わんか、それ重宝さ
れるやつだよ~☆』
👨絖利川健:
『でもよ~……、オレ…前科ついちまっ
てるし …… 』
😐ヨモギダ寅男:
『うん… それなんだが…、いくつか思い
当たるところがあるんだ。もしそこが
ダメでも私も一緒に頭を下げて回って
やるよ。』
👨絖利川健:
『 なんでアンタが、俺のためにそこまで
してくれるワケよ…? 』
🙁ヨモギダ寅男:
『 それはだな… 私はなワケあって
花ちゃんぐらいの年にはもう母親がいなく
て、私が高校生の頃、父親も再婚して僅か
1年足らずで仕事上の事故でさ……
それでも父親の実直で不器用で無骨な生き
様はさ… 今も私の中で生きてるんだ。
私は花ちゃんの父親になりたい…。
でも残念ながら父親としては私は君には
勝てん…
だが、それでいいと思っている…。
私の力が及ばなくて花ちゃんが迷ったとき
は君が花ちゃんを正しい方に導いてやって
欲しい…。
そのためにも君には花ちゃんの本当の父親と
して恥じることのない父親であってもらいた
いと思っている…。』
👨絖利川健:
『 アンタ…… いいやつだな……。』
😂ヨモギダ寅男:
『 けどな~ 千聖ちゃんと
花ちゃんの事は譲らんぞ~……
私にとって ようやく訪れた春やねん…』
👨絖利川健:
『わ、わかったよ~…、
何も泣くこたぁ~ね~だろ~☆(苦笑)』
《③へ続くのである。》