イエスの血の意味 | シュタイナー 人智学の要点

シュタイナー 人智学の要点

これは私の覚えです。人智学に興味を持ってもらえたらとの思いで公開しました。興味を持たれた方は購入してください。
訳者・出版社の方にも公開に理解を示してもらえると勝手な判断をしましたが、クレームがあれば直ちに非公開にします。

人間の心臓のあたりで、血液が絶えずエーテル実質に変化しています同様の経過が大宇宙においても行われています

私たちは、目をゴルゴダの秘儀に向け、キリストの血が傷口から流れるのをみるとき、この変化を理解します。・・・

その血が流れ出て、地球に流れ込むことによって、ある実質が地球に与えられました。この実質が地球と結合するのは、地球の将来にとって最も意味のある出来事です。・・・

・・・その血は地球進化のなかで、エーテル化のプロセスを辿ったのです。私たちの血液がエーテルとして心臓から上に流れるように、ゴルゴだの秘儀以来、地球エーテルのなかに、キリストのエーテル化した血が生きているのです。・・・これは重要なことです。

・・・ゴルゴダの秘儀依頼、下から上への流れのなかに、キリストのエーテル的な血の作用が流れ込む可能性が絶えず存在しています。

地球のエーテル体のなかにナザレのイエスのエーテル的な血が存在することによって、心臓から脳へと流れるエーテル化した人間の血液と一緒に、ナザレのイエスのエーテル化した血が流れます。先に述べたものだけが人間のなかで出会うのではなく、人間の血液の流れとキリスト=イエスの血の流れとが出会うのです。

この二つの流れは、キリスト衝動のなかに含まれているものを人間が正しく理解するときにのみ結合します。そうでないときには、この二つの流れは衝突して、たがいに反発します。

地球進化のどの時代にもっとも適した理解の仕方においてのみ、私たちは正しく理解できます。キリスト=イエスが地上に生きていた時代には、彼の先駆者ヨハネのところに集まり、福音書に書いてある形式で受洗した者たちが、事実を正しく理解しました。彼らは罪すなわち前世のカルマを変えるため、そして、地球進化の最も重要な衝動が一個の物質的身体のなかに下ったということを認識するために、洗礼を受けました。

人類進化は、さらに前進します。今日、私たちは精神科学的認識を受け入れねばならないことを洞察し、心臓から脳に流れるものを人智学的に理解することが重要です。その結果、20世紀から把握され始めるもの、パレスティナの物質的キリストに対するエーテル的キリストを、人間は受け入れることができます。



「黙示録的な現代」p34