浅葱空豆(あさぎ そらまめ:広瀬すず)と海野音(うみの おと:永瀬廉)。
北川悦吏子脚本のこの新ドラマ。主人公達の名前が何やら、古事記やら日本書紀のような古を感じさせる不思議な響きである。・・・広瀬すずの方言が何か性別を超えたような違和感を連れてきていることもあり、ボーイミーツガルの体裁ながらも、このドラマは本源的な出会い?・・・アダムとイブではないのだが、男女の遭遇?の原始に入っていくような趣きを感じた。
空豆は、幼馴染で婚約者・翔太を追いかけて長距離バスで上京したのであるが、「好きな人ができた」と袖にされてしまう。自暴自棄の彼女。浴びる程の酒を飲み、橋から河に身投げしようとするのを音に止められる。彼は運命のように彼女と何回も遭遇していた。最初は、九州の交差点。二度目は、上京の朝のバス停前の噴水。そして、泥酔に嵌ったその日の夜、だ。
・・・・・・最初は同じ曲を聴いていたということではあるが、それ以下には共通することがある
・・・浅い深さの噴水・浴びる程の酒・そして橋の下の大河の流れである。
・・・・・・いずれも、「水」である。
更に、ふたりが世話になって暮らすことになる家主・雪平響子(夏木マリ)は風呂屋の番台を務めているのだから、正に「水」尽くしである。
この家主の元に様々な人物が行き来するグランドホテルスタイルになりそうな展開である。
水が滴る物語?・・・その水は、涙だったり、飲み交わされる酒とその本音だったり、、ポカポカしたお風呂の寛ぎだったり・・・色々ありそうだ。
空豆と音には、音楽という共通のアイテムがある。その音楽も、まだ春には遠いものの何となく雪解けを願うようで時々のどきどきのような川のせせらぎに聞こえることもあるだろうし、滝のような轟音に聞こえることもあるのではないだろうか?そうなると良いと思う。
「水」と「音楽」の祝祭?そのふたつの「結婚」?
・・・保留にされた、空豆の故郷にあるウェディングドレスがドラマの行方をあれやこれや考えさせる。
