1.
雪が地を喰む 牙をむく
闇をまさぐる 孤独(ひとり)旅
荒ぶこころで 太棹さばきゃ
アイヤー アイヤー ささくれ指に
世去れ 世去れと からみつくハアー
あれはごぜさの 恨み唄
2.
ちびた鞋に ぼろ衣
三味線(しゃみ)が道連れ しのぎ旅
すがる情けなの 明かりは遠く
アイヤー アイヤー 無情の木枯(かぜ) に
声も切れぎれ 九十九折りハアー
あれはごぜさの なみだ唄
3.
何処で散るやら 果てるやら
ほそる命(さだめ) と 放浪(ながれ)旅
夢も凍れる 血染めの糸に
アイヤー アイヤー 祈りを込めて
黄泉(よみ)に届けと バチを打つハアー
あれはごぜさの 魂(こころ)唄
コメント
子供のころ聞いた ごぜさ の話をベースに
イメージを膨らませ、書き上げました