納豆の主原料である大豆は
肉類のタンパク質と比較しても
数々の優れた特徴を持ち
その一つが血糖値を下げる効果があることです
大豆タンパクに含まれる水溶性ペプチドには
血液中の糖の吸収を促す作用があり
インスリンは細胞のレセプターと結合して
ブドウ糖を体内へ送り込みますが
水溶性ペプチドはレセプターを活性化するだけではなく
レセプターの数を増やす効果もあると考えられ
ブドウ糖が吸収されれば血糖値も下がります
さらに大豆タンパクに含まれる水溶性ペプチドは
グルカゴンというホルモンにも働きかけ
グルカゴンは血液中の糖分濃度が必要上に低下した時に
濃度を上げるために分泌されますが
大豆タンパクは単に血糖値を下げるだけではなく
下がりすぎないようにホルモンのバランスを整える効果もあるのです
糖尿病にかかる人は食生活が欧米型に偏ることで急増したといわれており
カロリーオーバーや肥満が発病の引き金になりますが
糖だけではなく血液中の脂質の濃度も高い傾向にあり
大豆タンパク中の水に溶けないペプチドには
脂質の濃度を下げる働きもあり
大豆を主原料とする納豆は
糖尿病体質の改善にうってつけの食べ物であるといえます