ポルシェ991の車検整備です。
特に不調やオイル漏れ、水漏れも無く油脂類交換で済みそうです。
見難いエアフィルターや
パワステオイルなどを点検。
今回はエンジンオイル、フィルター、PDKオイル、フィルター、LLC、Bフルードの交換することになりました。
PDK,LLC交換するのにアンダーカバーを外します。
まずはエンジンオイルを交換します。
ドレンから白い糸状の物が垂れ下がってます。
ドレンボルトから漏れがあったのか漏れ止めテープが巻いてありました。
今回はテープは外してパッキンを新品に変えて規定トルクで締めてみます。
次回のオイル交換の時に漏れ確認します。
時間に余裕があるときはドレンをあけたまま一晩放置します。
左がエンジンオイルで右がミッション・デフオイルです。
一晩置くとエンジンは2L程抜けます。抜いてからすぐにドレンを締めるのとでは抜ける量がこのくらい変わるので、当社では一晩お預かりを推奨しています。
ミッション・デフオイルは0.5Lぐらいですね。
エンジンオイルフィルターを交換。
PDKオイルを抜いてから
オイルパンを交換します。フィルターと一体式です。
アルミ製のオイルパンボルトは新品に交換します。
直噴エンジンのオイルはモチュールX-cleangen2をお勧めしています。
ミッション・デフオイルとPDKオイルもモチュールを使っています。
それぞれ温度確認しながら量を調整します。
LLCはエンジン側は2箇所から抜きます。
ラジエター側も途中でホースを外して
水道からのホースを繋いで圧力でLLCを押し出していきます。
ラジエターとエンジン側、両方に流し込みます。
透明になってきました。
クーラー側からも水を送ります。
ラインの中に残っている水をエアで押し出します。これでほぼ、ラインの中は空になります。
LLCの注入ですが今回は圧力を掛ける方法で入れてみます。
下の写真のような圧力を掛けられるポンプ付きタンクに、クーラントラインの漏れを
調べる時に使うキャップを繋げました。
普通にジョッキから流し要れても5L程でタンクがいっぱいになってしまいます。
圧力を掛けると15L程入りました。
エンジンをかけると更に3L入りました。
そのまま温度を上げるのは怖かったので、一旦冷やしてから元のキャップに変えて
テスターを使ってエア抜き作業するとLLCが循環しました。
そこから冷えると減るので足してまた温めての作業は必要ですが、最初の循環するまでの時間は短縮できました。このやり方でも最低3日はかかりすね。
写真を忘れましたがブレーキフルードを変えて車検整備完了です。
持込み車検ですとエンジンナンバーを確認してもらう為に、アンダーカバーを外していかなければなりません。直噴エンジンはその分余計な手間が掛かりますね。
上記は981などミッドシップエンジンの話でした。991はカバーを付けたままで大丈夫です。