73y ポルシェ911ナロー ラリー仕様 整備(ブレーキ・足回り編)その2 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

73y ポルシェ911ナロー ラリー仕様 整備 足回り整備です。

色々とガタがあるので駄目な所を修理していきます。

 

まずはリアスタビのブッシュとブラケットですがぶつかった跡があり変形してました。

 

ブラケットは新品へ、ブッシュは強化品へ交換。

 

スタビのリンクは上がピロボールで下がブッシュでした。

下のブッシュにガタがあります。

ロッドが長すぎで固くしようと前に移動させると、

地面とのクリアランスが狭くなってしまいます。

 

上下共ピロにして短くしました。

 

フロントのリンクは上がブッシュで下がピロです。ブッシュはガタがあり

ピロは錆だらけでした。

 

上下共ピロにして、下側の取り付けブラケットの向きを変えて内側へ移動して新設しました。

元の向きですと固さ調整が少ししか出来ません。

この向きなら端から端まで移動させて調整できます。

幅の広いブラケットにしたので、上下動の動きでピロがブラケットに干渉することも無いです。

 

次はステアリング回りです。ステアリングは遊びが多いです。

 

ベアリングやブッシュにガタがありそうなので点検していきます。

点検しやすいようにユニバーサルジョイントを外してラックを下げます。

 

ベアリングは磨り減っていてガタガタでした。

 

ブッシュもゴム部分の減りがひどいのでベアリングと共に交換です。

 

ラックに戻して

 

カバーを付けて元に戻します。

 

遊びは少なくなりましたが、ステアリングを回すと決まった場所でコクンっと音と振動が出ます。

 

ユニバーサルジョイントもダメでした。上下2個使っているので両方交換しました。

 

写真が無いですがタイヤはF205/45-15 R225/50-15のクムホから

F205/55-15 R225/50-15のブリジストンRE71RSへ替えました。

Fタイヤの偏平率が低かったのはサイズが無かったらしいです。

通常サイズへ戻して、ホイールナットはアルミ製からスチール製へ替えました。

軽さより耐久性重視です。

 

足回りではないですがエンジンマウントもゴムが固くなってひび割れもしていたので

 

リジットタイプへ交換します。

 

911はエンジンマウントはリジットがいいと思います。

 

ミッションマウントもガタが出ているので交換します。

 

ちなみに左がミッションマウントで右がエンジンマウントです。

この時代はエンジンとミッションマウントが同じパーツです。

 

純正ではブッシュだけ交換は出来ないのですが、プレスでがんばれば抜くことが出来ます。

 

これがブッシュの中心にあるので上下に分かれません。

 

社外の強化ブッシュは上下に別れるので、ブラケットが再使用できます。

ミッションはリジットにすると振動がひどくなるのでゴムブッシュの方がいいですね。

 

フロントのサブメンバーですが930の物に変えてあるようです。

 

サブメンバーとボディを繋げるパーツが付けられるので、強化の為、追加しました。

 

最後に暗いヘッドライトの修理です。

リフレクターが艶が無くなっているので、外注で再メッキすることにしました。

元はバルブの前に傘のようなものが付きますが、H4バルブには意味が無いので外してしまいます。

 

リフレクターは日本仕様の930用です。ポジションがヘッドライト内に付いていますね。

ライトの取り付けが右に傾いているのが左側通行用です。

 

レンズの内側は洗ってきれいにします。

 

このカバーも色がはげていたので、シルバーで塗装しました。

 

こちらで出来ることは終りました。

 

再メッキも出来上がりました。

 

ヘッドライトを組んでいきます。リフレクターを固定するゴムチューブも交換しました。

 

バルブはLEDへ交換です。

 

こんな感じになりました。元がハロゲンと比べたらかなり明るいですが

写真ですと分かりにくいですね。

 

他にもフードキャッチ前後(ゴム製)の交換やスピードメーターのオドメーター不動を修理して

全部終了です。