M様 ポルシェ996GT3が車検で入庫されました。
エアコンのスポンジ飛びも合わせて修理のご用命をいただきました。
左ハンドル996ですがGT3のロールバー付きなので記事にしたいと思います。
エアコン修理のときはロールバーも外さなければいけませんね。
車検整備の方は納車の際に、かなりやらせていただいたので特に問題はありませんでした。
ですがちょっと見逃しがありまして、この車は並行車なのでリアフォグが左側しか点灯しません。
車検では右側が点灯しないとダメです。エアコン修理で室内をバラスのでその時に改善させます。
この辺りの配線の取り回しなどは分かっています。
ロールゲージを外すのにまずは左右シートを外します。
ダクトにはスポンジがいっぱいです。
ロールゲージはボルト止めしてあるのでこれを外せばばらせます。
3箇所と床への固定ボルトを外せば2分割で外せました。
ダッシュボード外しに取り掛かります。
ステアリングのエアバックユニットの固定ボルトを緩めて
エアバックユニットを外したらステアリングを外します。
ウィンカー・ワイパーレバーも外します。
メーターの固定ネジを外して
こちらはハザードスイッチのカバーを外してメーター固定ネジを外します。
メーターが外れました。
ここのスイッチ類を外します。
エアコンのコントロールパネルを外し
小物入れも外します・この車はナビ無しなので幾分楽ですね。
フレームごとステレオを外しました。
今回はセンターコンソールも外しました。
小物入れが付いていたフレーム部分も外します。
助手席のエアバックも外し
Aピラーカバーとデフロスター回りのカバー外してスピーカーも外します。
ライトスイッチと吹き出し口ダクトを外し
ステアリングシャフト回りのカバー外し
OBDコネクター外し
このステーの先もダッシュボードにネジ止めされています。
分かりにくいので注意
ここまででこれだけのパーツを外しました。
ダッシュボードを固定しているネジを全部外したらダッシュボードを取り出します。
エアバックのユニットを外しながらステーも外していきます。
フレームも外します。
次はダクトを外します。
室外側もばらします。
バッテリーと外気取り入れ口とエアコン配管を外します。
今回はヒーターコアは先に外してみました。
後付けのタワーバーも外します。
ダッシュボードとエアコンユニットです。
ヒーターコアは綺麗ですね。
エアコンユニットをばらします。
フラップのスポンジはボロボロですね。
内外気切り替えフラップのスポンジは残ってますね。
エアバポレーターもそれ程汚れていません。
エアバポ周りはカビがでますね。
穴の貫通はしてませんが酷い状態です。
ケース内にもスポンジが溜まっています。
カビだらけですね。
エバポレーターと
フラップを洗剤で洗います。
水で綺麗に流します。
ラストにいつもの消臭殺菌スプレーをします。
フラップの長さを測って
新しいスポンジを貼り付け。貼り付ける前に穴はアルミテープで塞いであります。
この写真は冷暖切り替えフラップが逆に組んであります。
これでも組めてしまうので間違わないように注意です。
ユニットを組みました。外気導入口のスポンジも貼り変えてあります。
ユニットを室内に戻しました。
エアコンのOリングは交換します。
後は元通りに組んでエアコンガスを入れて冷却水の量を調整後
各フラップの作動を確認して終了です。
リアフォグですが配線がここに来ているので
左の配線に右の配線も繋げて
左右共に点灯するようにしました。
無事車検も取れて、エアコンも気持ちのいい風が出るようになりました。
申し訳ないですがGT3CSは外す物が増える分、工賃が高くなってしまいますね。