ポルシェ991 オイル漏れ | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

ポルシェ991がオイル漏れで入庫しました。

少し前にエンジンオイル交換した車両です。

オイルパンのドレン辺りから漏れているとのことでちょっとドキドキです。

 

リフトアップして見てみると、確かにドレン回りが濡れています。

 

オイルパン中央辺りがオイルで濡れています。

 

こちらのパイプは雫になってます。

パイプの上のエンジン回りもオイルが付いています。

ドレンからの漏れでここまではオイルは付かないはず。

 

いつもの邪魔なファンは外してあります。

スロットルの下辺りにオイルが溜まってますね。

 

オイルフィルターも交換していたので

もしかしてそこから!と思い見てみましたがフィルター回りは漏れはありません。

汚れている所を洗浄してエンジンを掛けてみましたが漏れてきません。

 

他に近くにあるのはパワステタンク・・・ではなくPDCC可変スタビライザーのポンプです。

油量を確認すると入っていません。

エンジン掛けるのに入ってないのはまずいなと思い、CHFオイルを補充しました。

エンジンを掛けるとオイルがボタボタ垂れてきます。

エンジンオイルではなくPDCCのオイル漏れでした。

 

漏れているオイルは分かりましたが問題はどこから漏れているかです。

何をやるにしてもリアバンパーは外します。

 

エアクリーナーケースも外し

 

ポンププーリーを外します。

 

ベルトを緩めてプーリーのボルトを緩める時に気が付きましたが

ポンプの軸がガタガタでした。

 

プーリーを外すと軸の部分からオイル漏れしていました。

ポンプ交換ですね。

 

ポンプを外します。まずはスロットルを外しました。

 

ちなみにベルトもCHFオイルが掛かって、溶けかかっていました。

こちらも交換です。

 

ベルトを外すには上の写真中央のパイプを外さないといけません。

エンジンハンガーに穴が開いていて前側からボルトが外せます。

 

ポンプは奥のボルトと

 

手前側の2本を外します。

 

裏側のパイプとホースが外せません・・

 

オルタネーターを外しました。

 

ポンプが移動できるので裏側のパイプを外します。

 

ポンプが外せました。エンジン上にもオイルが溜まっています。

 

ウェスでオイルをふき取り。

 

外したポンプ。

 

外したバンパー、ウィング、エアクリーナーケース、オルタネーター、スロットル。

 

あとはポンプが入荷すれば~という所でしたが、少し前にPCにて点検してPDCCのポンプのタンクを交換しているとのこと。

その時の点検の保障でポンプを交換してくれることになり、当社での作業はここまでになりました。

仮組みしてPCに引き渡しました。

最後までやれなくて残念ですが、ポンプは高額なのでユーザーさん的には良かったと思います。

私はエンジンオイル漏れでなくほっとしました。