ベンツW219 CLS350 シフト不調 修理 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

ベンツW219 CLS350が時々バックに入らなくなる症状で入庫しました。

試運転すると、DからNまでは動きますがRやPにシフトレバーが動かなくなります。

なぜかブレーキを踏まないと動きます。

テスターで見てみるとシフトレバーのポジション検知が故障のようです。

実測値でもポジションが検知できません。

 

シフトレバーASSY交換になりそうですが盗難防止関係のパーツなので外販不可かな・・

 

ユニットに書き込みは必要無さそうです。

 

案の定、メーカーからは外販不可と言われましたが別ルートで手に入れることが出来ました。

では交換していきましょう。

 

まずはシフトゲートごとレバーを外します。

シフトレバーは黒い部分を反時計回りに回すと外せます。

シフトレバーユニット前側のステーを外します。ボルト止めされています。

ステーを外してシフトロックケーブルとコネクターを外して固定ボルトを外します。

下側のロッドも外します。

かなり狭いですがなんとかレバーASSYが抜けました。

新品を取り付けました。

 

全て元に戻して作動確認。シフトポジション信号が途切れることもなくなり完治しました。

ちなみに灰皿に高そうな時計が置いてありますが、当社でお預かりする時は持ち帰っていただきます。

今回は業者さんからのご依頼だったのでそのままでした。貴重品なら車を預ける時は降ろして欲しいですね。

 

テスターをかけた時に別の故障も入っていました。

よくあるタンブルフラップ折れです。

 

インマニを持ち上げて

ポッキリ折れてますね。

アルミ製の強化品に交換します。

以前はヤナセで出していた物を使ってましたがやめてしまったそうなので

良さそうな物を選んで使いました。

 

タンブルフラップを変えているときにオイル漏れも発見したのでそちらも治します。

オイルフィルター下側にエンジンオイルが漏れています。

 

よくオイル漏れする所です。エアポンプ、サーモスタット、オイルフィルターケースを外します。

水冷オイルクーラーがあるので水とオイルの通路が混じってます。

ケースのゴムパッキンを交換します。

オイルクーラー側のパッキンも交換です。

 

ついでにエンジンの振動が気になったのでエンジンマウントを点検。

かなり下がっていたので交換します。

まずはマフラーをエキマニ後ろから丸ごと降ろします。

手が入るようになったのでマウントを取り外し。

新品と比較。

下がりきってますね。

エンジンマウントを交換するときは一緒にATマウントも交換するようにしています。

ATマウントはゴムが切れてました。

パワステも異音がしていたのでオイル量を点検すると少なかったです。

純正添加剤を入れてからオイル量を調整。

 

後からだいぶ追加が出てしまいましたが、全て作業OKをいただけたので

不快な振動やオイル漏れもなくなりいい感じに仕上がりました!