ベンツR230 SL500 ABC故障修理 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

ベンツR230 SL500が走行中ABC故障のメッセージが出るとのことで入庫しました。

試運転してみると確かにABC故障メッセージが出ます。

テスターにてフォルトメモリーを見てみると

右Fストラットが動いてしまうとF左右の危険な車高がメモリーされていました。

お引取りに行った時にFの車高が落ちていたので危険な車高はその時にメモリーされたと思われます。

テスターにて原因と対策をを見てみるとハイドロオイルを濾過してフィルターを交換しろと・・

新車時のフィルターの目が粗くてシステム内にゴミが回ってしまいバルブが閉じなくなるらしいです。

新しいフィルターは目が細かくなっています。

 

ショックを点検すると右前はオイル漏れしていました。

 

フォルトメモリーや症状からF右ショック、ハイドロオイル、フィルター、Fバルブユニットを交換する事にしました。

ハイドロオイルを交換するにはオイルを供給しながらリターン側から抜いていく感じになります。

バルブユニットやショックを交換したあとに汚いオイルを回したくなかったのでハイドロオイルから交換します。ポンプにエアを噛ませてしまうと一発で壊れるので、見た目良くないですがペットボトルで補助タンクを作りました。リターンホースを延長してペール缶へ捨てます。

 

上から抜ける分は抜いておきます。

左が新品で右が古いフィルター。ハイドロオイル交換にフィルターは通さないので外しておきます。

 

準備が整ったのでエンジンを掛けると汚いオイルが出てきました。エンジンを掛けただけでは少しづつしか出てきません。テスターで車高を操作すると勢いよく出てきます。

 

しばらくするとオイルが綺麗になってきました。8Lぐらい使いました。

ハイドロオイル交換は一旦終了です。新品のフィルターを付けて元に戻します。

 

次はショック交換です。

上側のナットとコネクターを外します。

ショックの圧力をブリーダーを緩めて抜いておきます。

抜けたオイルが汚くてちょっとショック・・・このあと左と後ろも綺麗なオイルが出るまで抜きました。

ホースはジョイント式ですのでワンタッチで外れます。

下側はかみ合いが硬かったですが外せました。

ショック交換終了。

 

次はFのバルブユニットです。フロント左の前側、バンパー裏に付いています。

交換しづらいのでFバンパー外しました。

バルブユニットに繋がっているパイプとコネクターを外していきます。

外れました。

新しいものは結構形が変わっています。

元通りに取り付けして

ハイドロオイル量を調整してからロデオと言う操作でオイルをシステム内で循環させます。

 

ロデオが終わったらフィルターをもう一度交換します。

試運転してメッセージが出ないのを確認しました。

止めておいても車高が下がらないのを確認して終了です。