ベンツW211E55 リア下回り異音修理 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

ベンツW211E55が発進時や急加速(低速からの)時にリア下周りからカコンっという音がするとのことで入庫しました。異音は確認しやすかったのですがどこから出ているのか分かりません。

リフトアップしてしまうと出なくなります。ロアーアームなどのブッシュやボールジョイントを確認しても異常ありませんでした。悩みに悩んだ結果、サブフレームのブッシュだろうとのことで確認することにしました。

確認するにはサブフレームを半下ろしにしてブッシュを抜かなければなりません。

 

 

まずは邪魔なマフラーをASSYで外します。

 

サブフレームを半下ろしにするので引っかかる配線などをフリーにしておきます。

 

サブフレーム前側のブッシュ

 

サブフレーム後ろ側のブッシュ  見た目には異常は無さそうです。

 

ブレーキキャリパーも外しておきます。

 

車体とサブフレームの間にSSTが入る分の隙間があくまでサブフレームを下げます。

SSTでブッシュを抜きます。

 

リア側のブッシュは問題ありませんでした。

 

新しいブッシュを組み込みます。

 

前側のブッシュを抜きます。

 

前側のブッシュが抜けました。

 

こちらはゴムが完全に切れて分離していました。ここが加速時に動いてしまい異音が発生したようです。

正直ここまで劣化しているとは思いませんでした。取り付けてある状態ですと分かりづらいです。

 

SSTで組み込んでいきます。

 

実はもう一箇所異音がしていました。プロペラシャフトのセンターベアリング付近です。

 

センターベアリングかなと思いながらカバーを外してみるとゴムブーツの破片が落ちてきました。

カバーにはゴムが当たった跡があります。恐らく切れ掛かったゴムが遠心力でカバーに当たり異音が出ていたのでしょう。

 

ベアリング付近のゴムブーツがありません。完全に千切れ飛んだようです。

 

プロペラシャフトのリア側を外して

 

前側のゴムのカバーを

 

交換しました。

 

せっかくここまでばらしたのでセンターベアリングとステーも交換しましょう。

ベアリングからステーを外しました。ここはゴムに圧入されているだけです。

 

ベアリングはプーラーを使って外します。

 

新しいベアリングを組み込み

 

ベアリングにステーを組んでプロペラシャフトを戻しました。

 

原因が中々特定できず時間がかかりましたが、これで異音がなくなり安心して走らせられるようになりました。