私、くさいんですシリーズ、

口臭編②です。




手紙を持って母と、先生のところへ言った私。


しかし、先生は、手紙を一読すると、こう言いました。

「すごく大切な内容だから、もっと大きな病院にいる先生を紹介するね」




私としては、内科的に何か問診があって治療に取りかかってくれるものだと思っていたのですが…


どうやら、先生には、口臭云々より、思春期の子供が病院にくるほど精神的に悩んでいる、ということを問題視したらしく…

紹介されたのは、

市立病院の精神科

でした。






紹介状をもらい、言われるがまま精神科に月1通いました。


特に服薬や、内科的な検査は勿論なくて、先生とお話するだけ。


月1の通院だから、口臭がない日が通院日だったりして、


「臭くないけどね~」と言われて終わり。優しい先生だったけど、

口臭という悩みの根本的解決には至らず。





高校進学を機に、

「環境が変われば、悩みは解決しますよ」と言われて通院も終わりました笑い泣き


さて、その間の中学校生活ですが…

部活は強制的に全員加入の時代。

ワキガでも悩んでいた私はもちろん、運動部は避けて文化部に。


友達もまともに作らず、そんなことですから時間はあったので、勉強はしてたんです。

なので、学校休みがちだったり、保健室登校になっても、成績はいい方でした。


生活態度も真面目でしたので、

先生も「グレてるとかでなく、何か悩んでいるんだな」ということで、私のことを気にかけてくださいました。


すごく恵まれていたのは、小学校のときとはちがい、聡明な先生方ばかりで、特に担任の先生は、

良く私の話を聞いてくれました。






最後まで臭いの事は言えなかったけど…身体的なことで悩んでいることは伝えてました。


いろいろ話すなかで、先生に言われたことばで忘れられないのは

「○○さん(私)は、もしかして、自分のことを普通以下だと思っていませんか?」


という言葉です。

当時、私は先生に

「普通の人間になりたい」と言っていたんです。

先生は臭いで悩んでいることは知りませんから、いったい何で普通になりたいなんて言っているのか意味不明だったと思います。


臭い自分、しかも口も体も!

どちらも臭い人間なんてこの世にいるのだろうか?

いるだけで人に嫌がられてしまう。


そんな気持ちとこれまでくさいと言われてきた歴史は私を

「自分は普通以下だ」という思いにさせました。




五体満足。家族もいて平和な時代に生きている。

正直、何をもって普通というのか、定義はわからない。

けど!


それでも、そんなことどうでも良くなるくらい、

この厄介な体質と死ぬまで付き合っていかなければならない、一生臭いと言われながら生きていかなければならない、という事実は私には重く大きなことでした。




正直、私は今でも、自分に対し、

 「普通以下」

という気持ちが拭えません。

臭いで悩む人様に対してはもちろん思いません。

あくまでも自分限定です。


もちろん、子供や夫の前では言わないけどずっと心にあること。


でも、そんな思いとは裏腹に人生はどんどん進んで行くのですよね。



何とか、私は中学校を卒業し、希望していた高校に進学しました。