口臭編です。
正直、これまでの口臭の歴史を思い出すのは、イコール傷ついてきた歴史を思い出すのと一緒なので、辛いのです。
でも、もし、この世に同じ悩みの人がいたとして、こんな事例もあるよ、と参考になれば、と思い書きますね。
私ももう40歳、人生折り返しですから、人生を振り返る意味でも書かせて下さいね。
私が口臭を初めて指摘されたのは、
保育園のころです。
もはやその頃から臭かったのねぇ…

先生に何かの用事でお部屋に呼び出されて、いろいろ話してたら
「ん、臭うな、歯磨いたか?」
と言われたのです。
もう一人の先生が
「磨いたと思うよ、洋服に歯磨き粉の白い跡があるもの」と言いました。
そう、歯磨き直後だったんです。
それなのに、臭うとは…
それからは小学生以降、
親に
「○○ちゃん(私の名前)お口臭いから話したくない」
と言われたり⬅️酷いよねー❗️
クラスの子に、ハッキリ
「息臭いんだよ!」って言われたり、鼻をつまみながら話されたり…
など、遠回しに口臭を指摘されたのは何度もありました。

ホントよくいじめられなかったな、と思うけど、嫌われていただろうなとは思う。
当時(昭和終わり~平成初期)は、風邪のとき以外はマスクをする文化が無かった(しかも布マスクね)から、マスクを毎日していくのもおかしかったしね。
アレルギーなんて言葉も知られてない時代で、花粉症を理由にマスクをする人もいなくてね…
もちろん、毎日歯磨きはしていたし、当時読んでいた漫画か雑誌の一番後ろにあった広告で、「マッシュルームからとれるシャンピニオンエキスで口臭、便臭、全身の臭いが消える!」なんていうのがあって。

小学生ながらお母さんにお願いして買ってもらったけど何の効果もありませんでした。
今ならネットなどでいろんなことを調べたり、いろんなものを手に入れられるけど、当時はそんなものなかったし、自由になるお金もなくて。
一番辛かったのは、小学校高学年のとき、担任の先生が、
「クラスに息臭い人いるよね。それは歯を磨いていないからだ。ちゃんと歯を磨いて下さい!」
とクラス全体に言い放ったこと。
クラス全体にアナウンスするという形をとったけど、これは完全に私に対して。
だって他にくさい子いなかったから。
口臭があるひと(私)=歯を磨かない不潔な人
と決めつけられたようでとてもショックでした。
改めて、当時は平成初期。
今でこそこういう先生の発言は問題になるけど、当時はこういう先生って、ゴロゴロいたんですよ。

だんだん大きくなるにつれ、臭い自分を自覚せざるを得ない体験を重ね、私はすごく悩むようになりました。同時に自分のワキガにも悩んでいましたし、中学生の思春期の多感な時期が重なって、人との関わりが辛くなり、学校を休みがちになったのです。

自分とすれ違った人の話し声が全部
「くさい」
に聞こえてしまうんです。

母もさすがに私の様子を見て、
お医者様に相談しようと思ったらしく、母の知り合いの小児科の先生のところへ連れて行かれました。
その時に、母に言われたのは、
悩んでいることをちゃんと伝えられるように、手紙に書いて渡しなさいと。
私はこれまで周りの人に臭いを指摘されて悩んでいることを手紙に書きました。
それも辛かったけど…

そして、先生のもとへ行ったんですが…
続く

