本《夜明けの縁をさ迷う人々》小川洋子著《夜明けの縁をさ迷う人々》小川さんらしい、美しさと不気味さ、幸福感と切なさの微妙な線を巧みに描いた短編集だった。物件が求めている住人を探す「お探しの物件」は観点が面白くて引き込まれ、エレベーターで産み捨てられ、エレベーターボーイとして生きたイービーはリトルアリョーヒンを彷彿とさせてまたも引き込まれてしまった。物悲しくも魅力的な各主人公に心を奪われるお話たちでした。