どうも。水木久蓮です。
新型コロナウイルスが益々拡大をしていますね。本当に大変な事です。
日本の患者はもとより、中国の方も大変な思いをされていると思います。
こういう感染症は、発生国の衛生環境の悪さがやっぱり一番問題なんですけど、もう一つ大きな原因はその後に被害を受けた国の感染症への認識が甘かったことでしょう。
元来、感染症とは人類を襲ってきた猛威のその最たるもので、50年代くらいまでは日本も感染症が蔓延しており、軍隊などでも一番恐ろしいのはその隊内で広がる感染症だとされてきました。
それが、日本では60年代に衛生環境は一気に改善し、感染症でなくなる人は少数派となりました。その後ヨーロッパで何人もの命を奪った天然痘もついに撲滅されました。人が命を落とす原因は感染症ではなく生活習慣病が主になりました。
しかし近年、抗菌薬の聞かない細菌や抗ウイルス剤の効かないウイルスなど、様々な新種が現れました。感染症のリスクは今まさに再興してきています。結局、人類は未だに感染症を克服できていないのです。この認識が今の日本政府にはないのではないかと思います。
今日、たまたま感染列島という映画を観ました。名前の通り、日本が未知の感染症に犯されてしまい、バタバタと人が死んでいってしまう中での医療現場の話なんですが、この映画凄まじいですね。きっと武漢の病院で働く医療関係者もこんな思いなんだろうなと想像しながら観てました。今観るべき映画ですね。
この映画の中でとても印象的だったのが、医療器具が足りず、患者の中でも命の序列をつけなければいけなくなるシーンです。助かりそうな人を優先的に治療することによって、優先されなかった患者さんたちが同時に次々と死んでいきました。
今の日本の政権は病院のキャパで余力のある部分はどんどん削る政策をしていますが、この映画を観てなんというんでしょうか。僕には殺戮行為にしか見えませんが。
さらに、感染症で一番怖いのはなんと言ってもやはり院内感染でしょう。この映画では院内感染の様子がまざまざと描かれていました。一人でも多くの命を救いたいと思って決死の思いで医療に携わる人たちが感染症に対してなす術もなく、挙げ句の果てに自分も感染してしまうというなんとも悲しい話です。でもこれはおそらく武漢の病院で実際に起こっていることであり、ただのフィクションの世界だけの話ではないでしょう。
この新型コロナウイルスを機に、今一度感染症の脅威についてよく考え、医療人材の拡充、そして医療設備の充実化を全国規模で測らなければなりません。
ではまた!