昨日


日本青年館ホールにて

ミュージカル コレット


なんと初日のチケット取れました
初回を観劇できるなんて滅多にないこと


まだぎこちなさの残る初々しいカンパニー
応援してきました


フランス文学界で有名な女性作家
シドニー=ガブリエル・コレット

といっても私は存じ上げないのですが・・・

男性優位の時代に
常識や慣習にとらわれず
あらゆる分野で道を切り開いていった
コレットの半生を描く
オリジナルミュージカル


実話なので
登場人物がまぁまぁたくさん
エピソードも盛りだくさん

これを3時間以内の作品にまとめるのは
相当大変だったことでしょう



コレットを演じるのは
明日海りおさん

色白華奢で清楚な雰囲気の明日海さん

そのポスタービジュアルから想像してた
波乱万丈とはだいぶ違った
スキャンダルに次ぐスキャンダルの
かなり激しめの波乱万丈でした


第一幕では
美しい田舎娘から一転して

作家である夫のゴーストライター

それが第二幕では
ダンスホールの踊り子ですもの
びっくりするわ


女性が上を狙うには厳しかった時代を
したたかに逞しく生きた女性

終わったときふと
大竹しのぶさんのお顔が浮かんだ

記憶をたどって見ると
以前観劇した大竹さんのピアフ

あの波乱万丈の生き方を思い出した

有名になったフランス人女性
それしか共通点がないけど
したたかさとか逞しさが似ている
恋多きところもね


違いは
可憐な明日海りおさんが演じることで
そのエグさがだいぶ浄化されていて
受け入れやすい印象になってる

 

演出もコメディになるよう

かなり工夫されてたと思う


元宝塚の
明日海りおさん
七海ひろきさん
花乃まりあさん


この3人が並ぶと華やかで美しくて
明るい気持ちで観劇できる


特に
七海ひろきさん演じるミッシーは
ナポレオンの姪で男装の麗人

夫の元を離れたコレットを
見守るパトロン兼恋人

嫌味なくすっきりした後味なのは
はまり役でビジュも所作も美しいから

キャスティングが素晴らしい



TOBEへ転職した
大東立樹くん

ストーリーテラー役含めて3役
若手イケメン枠は全部こなす大活躍

そのうち2回はコレットの恋人役
明日海さんもりっきーも美しくて眼福

まだハタチながら舞台経験が多く
安心して見てられる

2022年SHOCKの末っ子が
すっかり大人になってる
親戚のおばさん風に感動です



SHOCKといえばずっとオーナー役だった
前田美波里さん
今回はコレットのお母さん役

この作品の中ではビバさんだけが
エグさが全くない慈愛に満ちた母だった
包み込むような優しさがいいね


今井朋彦さん
吉野圭吾さん
ベテランの安心感


公演回数を重ねるにつれて
熟成していくんだろうな




◆キャスト
明日海りお:シドニー=ガブリエル・コレット 
今井朋彦:ウィリー
大東立樹:ベルトラン
七海ひろき:ミッシー
吉野圭吾:アンリ・ド・ジュブネル
花乃まりあ:メグ・ヴィラール
前田美波里:シド


◆上演時間

 

 

◆あらすじ
19世紀末、ベル・エポックのパリ。

田舎町で育ったコレットは、14歳年上の人気作家ウィリーと結婚し、華やかな社交界に足を踏み入れる。

彼女の才能に気づいたウィリーはゴーストライターとして小説を書かせ、「クロディーヌ」シリーズは大ヒット。しかし、著者名は夫のもの。

創作の歓びと葛藤に苦しみながらも、コレットは自らの道を切り開いていく