東急シアターオーブにて

 




宝塚星組公演

 



ミュージカル
BIG FISH
ビッグ・フィッシュ


観劇しました


3月のRRR
チケット取れていたのに
都合が悪くなってお譲りしたので
今回が初めての星組


東京宝塚劇場以外で
宝塚歌劇を観るのは初めて

銀橋はなく
生オケは舞台後方の見えないところ

大階段も背負い羽根もない


初めてづくしの観劇でした


これで宝塚デビューから1年半かけて
やっと5組制覇

まだまだ初心者ですね

 




原作:ダニエル・ウォレス
脚本:ジョン・オーガスト
音楽・詞:アンドリュー・リッパ


2003年映画化
監督: ティム・バートン

チャーリーとチョコレート工場の監督さん


2013年ブロードウェイでミュージカル化

今回の潤色・演出:稲葉 太地





なんとも不思議なお話だった

もとがファンタジー映画だしね


ネタバレ封印して見たせいもあり

人魚、魔女、巨人、狼男が登場する
奇想天外なストーリーに
この先どうなるのかとドキドキ

ファンタジーな展開なのに
みんなでタップダンスしたり

ダンスシーンが
意外とロックテイストだったり

コメディ的な要素もありつつ

最後はあったかい人情話に落ち着いて
すすり泣く方もたくさんいて

色んな要素がてんこ盛り


主人公エドワードの


父としての息子への愛
夫としての妻への愛
生まれ育った町への愛
人生でかかわった全ての人への愛


それらがみっしり詰まってる


大ぼら吹きに見えた
エドワード(礼真琴さん)

実は人情深くて
出会った人々を虜にして
魔法使いのように課題解決する
スーパースターだった

謙虚で恥ずかしがりだから
自慢するどころか
それを隠すためにかわいい嘘をつく
愛すべき人物


色んな愛情が描かれたお話
ほっこり優しい気持ちになれました



主演の礼真琴さん


歌がとってもお上手

苦手な人が多い低音の伸びがよくて
声の響きが甘くて

これは稀有な才能だと感動


ダンスもお上手だし


少年からおじいさんまで演じ分けるの
素晴らしい

ほぼ出ずっぱりだから
メイクは変えてないだろうに
演技だけであそこまで変わるのすごい


トップスターになる方は
みなそれぞれにすごい才能ある方ばかり



個人的には
息子ウィル役の極美慎さん
美貌に釘付け

常に美人に目が吸い寄せられてしまう私


他の俳優さんたちも
みなさん歌もダンスも演技も安定してて
クオリティが素晴らしかった





開演前の舞台

深い海の中


幕間の舞台

黄色はなんだろうと思っていたら
水仙の花

エドワードのサンドラに対する愛を
表現してるのね
 

 

 

銀橋がなくオケは舞台裏なので

舞台がとても近くて

12列目センターの
とっても見やすいお席でした

 

 


タイトルのBIG FISHは
誰も信じないホラ話という意味らしい

なるほどね



◆キャスト
エドワード・ブルーム:礼 真琴

サンドラ・ブルーム:小桜 ほのか
サンドラ(若かりし頃):詩 ちづる

ウィル・ブルーム:極美 慎
ジョセフィーン:星咲 希

ジェニー・ヒル:白妙 なつ
ジェニー(若かりし頃):鳳花 るりな

ベネット医師:ひろ香 祐

ドン・プライス:蒼舞 咲歩
ザッキー・プライス:夕陽 真輝

人魚:希沙 薫
エーモス・キャロウェイ(狼男):碧海 さりお
魔女:都 優奈
カール(巨人):大希 颯




◆上演時間
1 幕 80分
休憩 30分
2 幕 70分
合計 3時間


◆あらすじ(ざっくり)

人魚(希沙薫)のシーンで幕が開く。

ウィル(極美慎)とジョセフィーン(星咲希)の結婚式で父親エドワード(礼真琴)が、まだ安定期になってないジョセフィーンの妊娠を話してしまうから、ウィルとエドワードは大喧嘩。

幼い頃のウィルは父の語るお伽噺のような人生を楽しく聞いていたが、大人になってからは作り話だと思い辟易していた。

エドワードがこれまで語ったのは

森で出会った未来を見通す魔女。
町のみんなに疎んじられた巨人カールと旅に出たこと。
サーカスと出会い、そこでひとめぼれしたサンドラのことを教えてもらうためにそこで3年働いたこと。
サーカス団のオーナー・キャロウェイは狼男だったこと。

やっと再会したサンドラは、子供時代の仲間ドン・プライス(蒼舞咲歩)と婚約中だったが、ドンに殴られても反撃しなかったため、サンドラはドンとの婚約を破棄しエドワードと結婚。
このときエドワードはサンドラの好きな水仙のお花畑をプレゼント。

その後戦争中、毒矢のスナイパーに狙われた上官を助けたエドワード。

エドワードは癌が進行し倒れてしまう。身重のジョセフィーンと駆けつけたウィルは、ある契約書を見つける。それはジェニーという女性とエドワードが共同で購入した家の契約書だった。

出張が多かったエドワードは、実は愛人と二重生活を送っていたのではないかとウィルは考える。

ウィルは契約書を持ってジェニーに会いにいく。そこで聞かされたのは驚くべき内容だった。

エドワードが生まれ育ったアシュトンはダム建設で水の底に沈むことになる。エドワードが沈む前に訪ねると町長となったドン・プライスと町民が抵抗のため町に残っていた。エドワードは抵抗しても無駄でもうすぐ水がくるから、逃げて移転することを提案し、キャロウェイ団長から土地を融通してもらい、ウォールストリートで成功した巨人カールからお金を融通してもらい、町民をみな新しい土地へ移転させる。その功績をドン町長のものだと讃える。

高校時代の同級生ジェニーは、結婚が破綻し絶望していたため移転を拒否するも、エドワードが新しい家を用意しジェニーを説得する。新しい家に引っ越したジェニーはエドワードに求愛。2人は熱い接吻を交わす。しかしエドワードは妻と息子を愛していると告げ立ち去る。

エドワードが故郷を救った偉業を誰にも話さなかったのは、ジェニーと交わしたただ1度の接吻が自分で許せなかったから。それほど彼は妻子を愛していた。

事実を知ったウィルはエドワードと和解。やがてエドワードは息を引き取る。

エドワードのお別れの会には、巨人カールはじめ、彼のホラ話の登場人物が集まる。完全なホラではなくてちょっと誇張はしていたが、どれも本当の話だった。