日生劇場にて

ミュージカル トッツィー



 

原作は1982年公開の映画トッツィー
ダスティン・ホフマン主演で有名

その後ミュージカル・コメディとして
生まれ変わり
2019年トニー賞ミュージカル部門で
11部門にノミネートされ大ヒット

日本初上陸



入口では育トッツィーがお出迎え




いやー
びっくりした
とっても面白かったラブラブ


感動する作品には年に数回出会うけど
こんなに面白くて笑っちゃう作品って
これまであったっけ?

っていうくらい面白かった


幕が上がる前のドロシーいっくんの
アナウンスがすでに面白い
始まる前からワクワク


公演期間の最後のほうの観劇だから
みなさんの感想は読まないように
薄目でななめに


ネタバレしないで観たおかげで
笑ったー


終始笑顔の絶えない観劇となりました


 

キャスト

マイケル・ドーシー&ドロシー・マイケルズ:山崎育三郎

マイケルが恋してしまう女優ジュリー:愛希れいか

マイケルの元カノ・サンディ:昆夏美

マイケルの親友で売れない劇作家ジェフ:金井勇太

ビジュアル系&肉体系俳優マックス:岡田亮輔

ミュージカル演出家ロン:エハラマサヒロ

マイケルのエージェント・スタン:羽場裕一

敏腕プロデューサー・リタ:キムラ緑子





以下ネタバレありの感想


主演の山崎育三郎さん
いっくんがすごくいい

とんでもなくはまり役


特にデコルテが美しい
私より美しいわよ
足もすごく細い

彼は男性にしては華奢だから
ドレス姿も美しく

生着替えシーンでドレス脱いで
黒下着だけになっても違和感なく
でもきれいなのになぜか笑える


マイケルのときはシュッとしたイケメン
なのにドロシーになると美女じゃない

見た目も話し方も
なんか少しはずした感じ

それがとっても面白い


ドロシーやってるときは
IKKOさんに比べると
なり切り感が浅くて初々しい

それが逆にマイケルが一生懸命に
ドロシーになろうとしてるのを感じて
愛おしいの


でも相当不自然よね
バレてないのがまた笑える


不自然だけどとても繊細な演技

例えば
ジュリーの部屋で2人で盛り上がって
ジュリーの話を聞いているとき
ふとした瞬間に
(ジュリーに惚れそうなとき)
見た目ドロシーなのに
中身マイケルに戻ってるときがあって
その演じ分けがとても繊細

そういう繊細さがリアリティを醸し
素晴らしいコメディとして成り立ってる


コメディってとっても難しいもんね
そんなこと考えずにずっと笑ってた
楽しかったーラブラブ


ぶざまな中年男というには
いっくんは若いしイケメンすぎる

これからまだ長い間この役ができそう
ちょっと渋い感じになってからの
再演も楽しみ




昆夏美さん
今回だいぶ今までとイメージ違うの

コメディエンヌとして大活躍

はじめ舞台にでてきたとき
一瞬大竹しのぶさんかと思った

声色とか仕草がとても似てる
将来は大物女優の予感



愛希れいかさん
エリザベートのときと全然違って
男前な現代っ子って感じ
とってもキュート

エリザベートのときより
美人だったしかっこよかった

 

 

 

昆夏美さんといっくんといえば
美女と野獣コンビ

愛希れいかさんといっくんは
エリザベートとトート

でもそんなこと
一瞬たりとも感じさせない

当たり前だけど役者さんってすごい



キムラ緑子さん

存在感がすごかった
ベテランは存在するだけで舞台が
きりっと引き締まる



この作品って
演出家と俳優の関係とか
男性と女性の格差とか
強者と弱者の問題を風刺している

男性演出家と女優なんて
パワハラ・セクハラし放題な感じ

コメディなだけでなく
そんな問題提起もあって
社会派コメディなのかな

いや
そういう問題を描くには
コメディである必要があったのかも


マイケルのときは
気付かなかったあれこれを
ドロシーとして生きてみて理解し
だからこそ
ジュリーはドロシーを好きになった

マイケルのままだったら
ハッピーエンドはありえない

素敵なお話




踊る指揮者の塩田明弘さんも
楽しそうだったー
2幕のときは赤いメガネしてたよ

そういえば赤いメガネしてた女性
何人かいたなぁ
私もマネすればよかった



今回はチケット苦戦して
カード枠でとったS席で2階4列目
まぁまぁよく見えたけど双眼鏡必須

双眼鏡使わないと
いっくんが変顔してるのわからないもん

双眼鏡のおかげでより楽しめたー


 

 

ストーリー

俳優のマイケル‧ドーシー(山崎育三郎)は、演技へのこだわりと熱意は人一倍だが、演出家やスタッフと揉めてしまう、性格に難ありの面倒くさい俳優。エージェントのスタン(羽場裕一)も匙を投げる始末。

同居している売れない劇作家で親友のジェフ(金井勇太)は何かとアドバイスをしてくれるが好転の兆しはない。

俳優として舞台に出るチャンスを探してオーディションに落ちまくっているとき、マイケルの元カノで今でも頻繁にマイケルのアパートにやってくるサンディ(昆夏美)がブロードウェイ・ミュージカルの臨時オーディションを受けることを知る。

マイケルは仕事が欲しい一心で女性に変装し“ドロシー・マイケルズ”と名乗り、そのオーディションを受けたところ合格してしまう。

お稽古中に個性的なキャラクターが際立つドロシーは、敏腕プロデューサーのリタ(キムラ緑子)の目に留まり、主役に引き上げられ、プレビュー公演で一躍人気者になってしまう。

素の自分=男としては全く売れないのに、女優ドロシーになりきると、なぜか共演者やスタッフからの人望を得ることができる。

同じ舞台で共演するヒロイン役のジュリー(愛希れいか)とドロシーは意気投合。次第にマイケルはジュリーに恋をしてしまい、ジュリーもドロシーを受け入れようとする。

さらにマッチョでイケメンだが俳優としては未熟なマックス(岡田亮輔)がドロシーに恋をし、お腹にドロシーの顔をタトゥーするほど。

ジュリーは、大御所演出家のロン(エハラマサヒロ)に言い寄られながらも取り合わず、そこにドロシーが現れ救われる。

マイケルは女性のドロシーとしてではなく、男性のマイケルとしてジュリーを愛しているので、思い悩んだあげく本公演初日に男性であることをカミングアウト。現場は大混乱。

色々あったけど、最後はハッピーエンド。



 

 

上演時間

第一幕    13:00~14:15
休憩    25分
第二幕    14:40~15:45