SOMPO美術館で開催中の

ゴッホと静物画
 伝統から革新へ




 

 

昨日の続きです

 

後に炎の画家と呼ばれる
ゴッホが描いた不思議な静物画が
たくさん展示されていた

 

その中から印象的なのを備忘録的に


まず伝統のフロアの作品



麦わら帽のある静物

従兄弟の画家マウフェの指導で描いた
最初期の静物画

形、色、質感が様々で
色々学ぼうとしている習作



髑髏


この時期流行ってたみたいで
他の画家の髑髏作品展示も多数




燻製ニシン


妙に写実的で生々しく感じる
近くて見るとそうでもないのに

主婦だからそう思うの?




陶器の鉢と洋ナシのある静物


これに限らないけど
初期の作品はどれも暗い

落ち着いてる、ともいうけど

海外の大きめ美術館だと
オランダ絵画の部屋はどこも
暗めで地味な印象で
疲れてると通り過ぎてしまうのよねー



りんごとカボチャのある静物


りんごがじゃがいもに見えちゃう



野菜と果物のある静物






ここから革新のフロア

見たままを写すという
三次元の対象を客観的に写すものから
個人の主観にもとづいた二次元の平面に



水差し、皿、柑橘類のある静物


背景がこんな風に描かれてるの
珍しいなぁ

マティスの絵と言われても騙されそう




ヴィーナスのトルソ

写真ボケてる・・・






蚤の市で古靴を買い
雨の日にそれを履いて歩き回り
泥だらけになった靴を忠実に描いた

なぜそんなことをするのか?
凡人には理解できない



三冊の小説





レモンの籠と瓶


同じ系統の色を使いながら
タッチの違いだけで
対象を描き分けようとした試作

やっぱりレモンがじゃがいもに見える
私のほうがおかしいよね

The Potato Eatersの印象が強烈すぎる



皿とタマネギのある静物


ゴーギャンとの共同生活が破綻し
あの事件で入院


退院直後に描かれた作品

明るいポップな色使いの作品なのに
そう思って見ると
そこはかとなく狂気を感じたりして




まだ私の中に少し偏見が残ってるけど
以前よりはゴッホが好きになっている
自分を感じる