SOMPO美術館で開催中の

ゴッホと静物画
 伝統から革新へ




ご覧になったみなさまが
とても感銘をうけてらっしゃるので

会期ギリギリかけこみで見てきました

行ってよかった



今回目玉となっている
ひまわりとアイリス




ひまわり




アイリス



その横にあった

イサーク・イスラエルス
「ひまわり」の横で本を読む女性


ゴッホの色彩に感銘を受けた
イスラエルスは
ゴッホの弟テオの妻ヨハンナから
ゴッホの「ひまわり」を借り受け
自作に描きこんだ


つまりこの絵に描かれているひまわり
まさにゴッホの絵なの



他にもお花の絵がたくさんあって

ゴッホがお花の絵を描くイメージは
私にはあまりなかったから
とても意外

どの絵もひまわりと同様
近寄ってみるとなんだかわかりにくい

荒々しいピッチで
見ている側も心乱れるような
そんな感じがするときもある

でも少し遠目で見ると
あの独特の迫力とともに
華やかさを感じて
思わず近寄ってしまう

そんな存在感



青い花瓶にいけた花




野牡丹とばらのある静物




カーネーションをいけた花瓶




ばらとシャクヤク




花瓶の花




赤と白の花をいけた花瓶



こんな絵も描くのねっていう

新発見




私の中でゴッホというと

オランダのアムステルダムにある
ゴッホ美術館で見た

The Potato Eaters
ジャガイモを食べる人々


という初期の作品の印象が強烈で

暗い農家のダイニングで
貧しそうな一家がおいもを食べている

若い頃に見たせいか
画家の人生と相まって
悲壮感を感じてしまった


アルルの跳ね橋ののどかさとか
ローヌ川の星月夜の
ロマンティックな感じは
好きなんだけど

アルルの寝室の
どこか落ち着かない感じとか
ひまわりや自画像の強烈な感じが
やや苦手で
好んで見たい画家ではなかった



今回の展覧会では
この稀有な画家の多彩な面を
知ることができて本当によかった



ゴッホが画家として活動したのは
27歳から37歳のわずか10年間

その短い期間で油彩画だけでなんと
850点も描いている

しかも学校で学んだ期間は短く
美術館や画廊で目にした作品から
自分で多くを学んだという

独学でというのはすごい


今回の展覧会では
一部を除いて写真OK


写真だとのっぺりして
絵の迫力は伝わらないけど
自分の備忘録として残したいので
あと2回くらい続きます