イタリア旅行日記再開

ヴェネツィアの続き


船着き場からサンマルコ広場に向かって
右手に建つ荘厳な建物



ドゥカーレ宮殿
Palazzo Ducale


サンマルコ寺院の隣にある


7世紀末から18世紀末まで続いた
ヴェネツィア共和国

 

アドリア海の女王と呼ばれるほど

繁栄を極めた海洋国家

 

ドゥカーレ宮殿とは
その総督邸兼政庁

8世紀に創建されたときは
城塞としての役割が強かったが
14世紀から15世紀にかけて
改築が行われ現在の姿となる

ドージェ(総督)の公邸であり
住宅、行政府、立法府、司法府
さらに刑務所もある
複合機能をもった建物


こちらも人気スポットなので
事前に日時指定予約して
並ばずするっと中へ


前回訪問時は写真NGだったけど
その美しさが強烈に脳裏に焼き付いてる

でも若い頃美しさに衝撃を受けても
経験を積んでから改めて見ると
そうでもないってことも多い

今回はどうだろうな

そんな懸念は無用だった
あちこち素晴らしいものを見た後でも
この豪華絢爛な荘厳さは類を見ない


中庭から中に入るとき通る階段



上を見上げるとすごい



2階で振り返る



これは
黄金の階段
Scala d'Oro

当時は議員、貴族の他
外国からの客人など限られたVIPしか
通ることのできない特別な階段

金箔とフレスコ画で飾られた豪奢なもの

記憶のままの素晴らしさ
いや
修復されてさらに美しくなってるかも


階段のぼるとここは
ドージェ(総督)の住居

さすがに人が住んでた気配は今はない


ドージェ年表

7世紀から始まっている

正確な記録が残ってることがすごい

ドージェとは総督とか元首のこと
貴族で構成される委員会の選挙で選ばれ
終身制

ミラノだとスフォルツァ家
フィレンツェはメディチ家と
強力な貴族が支配するケースとは違い
ヴェネツィアは共和制

ドージェを選ぶ仕組みとか
ドージェと議会の権限のあり方とか
結構複雑だけど


その共和制を1000年くらい維持した
ヴェネツィアはすごいし
それがアドリア海の女王と呼ばれた
海洋国家ヴェネツィアの強さの秘訣

詳しくは塩野七生さんの
海の都の物語をご覧あれ



過去のドージェの肖像画

政治だけでなく

軍の最高司令官でもあった


更に黄金の階段をのぼって上へ



色んな委員会や議会で使われた
会議室がたくさん続く

 

 

数えきれないほどたくさんあって




どれも豪華絢爛



椅子が並ぶのがリアルに会議室



あまりの豪華さに途中から
だんだん意識がとんじゃう



それにしても金細工が美しい



ここは確か司法の部屋
The Compass Room



裁きの女神がいる



目安箱みたいなものもあった



進んでいくと武器の展示とか



途中で窓から外が見えてほっとひと息

屋根の向こうに見えるのは
ダニエリの屋上テラスレストランかな
時間なくて行けなかった


そろそろ終わりかと思った頃
これまでで一番大きなお部屋

大評議会の間
Sala del Maggiore Consiglio


こんなに広いのに柱が一本もない
1000人以上収容できる巨大な部屋


正面にある絵は
ティントレット作の天国

世界有数の大きな油絵

 


この部屋を堪能するだけで
かなりの集中力がいる


また窓の外を見て休憩

海の向こうに
サン・ジョルジョ・マッジョーレ島


この先はやや地味なエリアを通り
最後にちょっと怖いところに行く


長くなったので続きは明日