六本木ミッドタウンの
サントリー美術館で開催されている
ざわつく日本美術
信州に行く前に
展覧会の見どころを紹介してくれる
エデュケーターズガイドに
参加しました
その備忘録です
この展覧会は
言葉にならない心のざわつきに
耳を傾けると
意外な発見があるかも
というのがテーマ
6章構成
第1章 うらうらする
いつもは見ることのない裏側を見る
がテーマ
重文 色絵五艘船文独楽形鉢

裏側が見えるように鏡の上に置かれている
裏側に寿の文字
オランダ船が表に3隻
裏に2隻描かれている
海を越えて珍しいものを運んでくる
オランダ船を宝船にみたててる
東こぎん

庶民は麻しか許されなかった時代
寒冷地に住む女性たちの知恵で
裏に綿を足してあったかくした
下絵はなく
頭の中のデザインを縫ったもの
第2章 ちょきちょきする
当時の作品が切断されて今にいたるもの
富士鷹茄子松竹梅模様筒描蒲団地

お客様用の布団カバー
縦2mの大きさ
富士、鷹、茄子に加え松竹梅と
おめでたい絵柄が描かれている
今はカットされて
手ぬぐいのような布になっている
第3章 じろじろする
よーく見ないとわからないもの
重文 不眠症の女

一見しただけでは
いつの時間帯なのか
どういう場面なのかわからない
よく見ると
寝ている女性たちと
ひとりの起きてる女性
油灯が夜を表現している
日本画は闇を直接描くことはない
眠れない女性を描いたもの
第4章 ばらばらする
この硯たち

どれとどれがセットか考えてみよう
ヒント 例えばこれとこれ
どちらも貝がある
第5章 はこはこする
箱は入れ物なのに主役になってることもある
主客転倒の例
国宝 浮線綾螺鈿蒔絵手箱

13世紀の手箱
大切な何かを保管する箱だったのが
今は国の宝になっている
本当は中に何が入っていたんだろう?
手箱の収納箱は後に作られたもの

箱の蓋の裏に文言がびっしり
こんな意味のようです

第6章 ざわざわする
道成寺縁起絵巻

安珍・清姫伝説ともいわれている
色々あって・・・
安珍に裏切られた姫が

鬼になり、さらに大蛇になってしまう
同じ絵の中に
安珍と清姫が何度も登場する
異なる時間を一つの構図に描き込む
異時同図法
展示替えもあるので
また見に行こう
8月29日まで
初日に行ったときの記事はこちら
