東京でトルコ旅」の第二弾

 

六本木の

国立新美術館で開催されている

 

トルコ至宝展

 チューリップの宮殿

 トプカプの美

 

展示室は

テーマごとに壁の装飾や色を変えて

異文化空間に来た気分が存分に味わえた

 

 


トルコと言えば

首都イスタンブール

ボスポラス海峡を挟んで

ヨーロッパ大陸とアジア大陸にまたがる

交易の要地

 

もとはコンスタンティノープル

東ローマ帝国の首都だったところ

 

 

 

私が初めてこの地を意識したのは

塩野七生さんの著書

コンスタンティノープルの陥落

に触れてから

 

破壊と再生を繰り返しながら

約2000年の間栄えてきた都

 

 

 

大人になってから

友人に勧められて読んだマンガ

 

エロイカより愛をこめて」の

第七の封印」で

 

少佐が重症を負いながらも

ボスポラス海峡をいく

ソ連黒海艦隊を爆撃したところ

 

 

いつか訪ねたい憧れの地

 

 


東ローマ帝国が滅んだ後

600年の栄華を誇ったオスマン帝国の

象徴であるトプカプ宮殿


現在は宮殿博物館として

9万点近い美術品と建築で

オスマン帝国の歴史やスルタンたちの生活を

しのぶことのできる場所

 

 

 

今回はそこからやってきた

約170点のトプカプの至宝を満喫


チューリップの宮殿というタイトルについて



チューリップはトルコ語で「ラ一レ(lale)」


オスマン・トルコ語の表記に使用されていた

アラビア文字でラ一レの綴りの

文字配列を変えると

イスラム教の神のアッラーという言葉に!


さらに

アラビア文字で表記されたラ一レ

語末から読むと

トルコ国旗のシンボルでもある

三日月(ヒラール)という言葉に変わる!

 


ということから

チューリップは花として愛され

かつ宗教的、国家的な象徴としても

崇められるようになったとのこと

 

だから色々なものに

チューリップ文様が採用されている

 

しかも、実は

チューリップの原産国はトルコらしい

 

オランダかと思ってた

 

「オスマントルコからオランダに伝えられた」

からトルコが元祖

 

 

今回のほとんど全ての展示物に

チューリップ文様があしらわれていた

 

スルタンが使った王冠、玉座、剣、

カフタン(トルコの民族衣装)だけではなく

 

建築装飾、タイル、宗教祭具、馬具、

絨毯、食器や花瓶など

 

 

入口はいってすぐのあたりが

最大の見せ場でお宝満載

 

玉座用吊るし飾りの宝石なんか

大きすぎて庶民の私には

プラスチックに見えちゃうてへぺろ

 

水筒や短剣、手鏡、ベルトなど

宝飾用だから当然かもしれないけど

宝石の数や細工が凄すぎる

 

これがオスマントルコ帝国

栄華と繁栄を物語る証

 

見てるうちにだんだん感覚が麻痺して

展示の後半には「もう驚かないぞ」って感じ

 

トルコのものだけでなく

中国はもちろん

ヨーロッパ、日本から集められたものも

多数展示されていた

 

 

トルコと言えば親日というイメージ

 

トルコ日本の交流は

1873年に岩倉使節団員が

イスタンブールを訪問したことに始まり


その後天皇家と

オスマン帝国の君主であるスルタンとの

皇室外交があり


1890年エルトゥールル号遭難事件

絆が深まったらしい

 

「エルトゥールル号遭難事件」とは

1890年にオスマン帝国軍艦エルトゥールル号が

和歌山県串本町沖で遭難

 

500名を超える死者を出すという

当時としては

世界最大規模の海難事故でありながら

地元住民が荒れ狂う海を恐れず

命がけで懸命に救助活動した結果

乗組員69名の命が奇跡的に救われた

 

 

 

なんか聞いたことある

 

帰ってから検索したところ

2015年の映画「海難1890

内野聖陽さん主演でした

 

見てなかったけど、見たくなる

 


この事件の後

山田寅次郎さんという方がトルコヘ

義援金と甲冑や合戦図を持参したそうで

それらも展示されていた

 

 

皇室から送られたらしい

巨大な有田焼の壺や

 

山田さんが送った

竹でできた棚や寄木の机が

印象深かった

 

いつかイスタンブールの

トプカプ宮殿博物館に行ってみたい


トルコ旅第一弾の記事はこちら

日本最大のモスク・東京ジャーミィにてトルコを旅する



展示と映像を堪能した後

外に「ガラスの茶室-光庵」を発見

本当に透明

 

説明では

 

降り注ぐ太陽の光により

水面のような輝きを生み出し

クリスタルプリズムの彫刻から放たれる光は

虹となり、「光の花」が現れます

 

確かに角度を変えて見ると虹が見えた

なかなか写真には写らないアセアセ

 

 

美しいものをたくさん味わった1日