枯葉舞い散るドイツから、久しぶりにこんにちは。

 

実はだいぶ前から悩んでいることがあります。

 

赤ちゃんの頃からずっと、バタバタ動きが激しく、何かとうるさく、他の子と比べて手のかかる子だったあっちょい。いつの頃からか私はずっとある疑いを持っていました。どこか他の子と違うんじゃないだろうか、と。

私自身、周りを見ると他のママよりもずっと大声で呼びかけたり、人前で子供を叱ったり、子供が危険な状態であたふたしたり、そんなことが多いように感じていました。・・・とはいえ、別に私が他のママに比べて細かいことで注意したり、ちょっとしたことで「やめなさい!、危ない!」などと言ったりしているとか、そういうことではありません。あっちょいが他の子より目離しならないのです。

新生児の頃、あっちょいを抱っこしてた助産師さんが一言、「この子、他の子より動くね」といいました。その頃子育て経験のなかった私には、比べる対象になる同じ位の子が周りにいなかったので、ただその言葉を、そうなのか、と鵜呑みにしました。

しばらくしてから、他の赤ちゃん達に比べて確かに動きが激しいことに気づきました。抱っこしていてもとにかくバタバタバタバタ、抱っこしてるほうでもリラックスできない。そのおかげでか筋肉が発達し、お座りも、つかまり立ちも、歩き始めるのも早かった。歩き始めるとロケットのようで、外ではどこに飛んでいくか分かったもんじゃない。何度言い聞かせても自分の思うがままに飛んでいく。彼の行動が早くてこちらの対応が追いつかない。プレイグループなどでも説明しても順番を待てずにお友達の前に入ってしまうことも毎回でした。他の子たちはママが言い聞かせると理解してちゃんと並んで待つのに、あっちょいは言い聞かせても押さえても、彼には自分の目的しか見えていない。買い物でもカートに黙って座って入れず、立ち上がってしまい、危ないので降ろすとびゅんびゅん走り回って、お店のものは触るし、レジを通り抜けて店から出て行ったり、あっちょいがいてはまったく買い物ができませんでした。

何か頭にやりたい!!という信号が送られると衝動を抑えられないような、そんなことが多く、また、目に入るもの耳に入るもの全てが誘惑しているようで、話を聞くことに集中するのが難しそうです。衝動的に何かしたくなったり、目に入るもの、聞こえるものが気になるせいで、物の置き忘れなどがとても多く、キンダーガーテンではお迎えに行くと私はあっちょいのなくし物を探してばかり。

うちでごはんを食べていると、私達が話している時に間に割り込んで話したり、弟のやることが気になったり、そんなふうに食べているので、自分で空にしたスープ皿を見て「僕のスープ飲んだのは誰!?」なんて聞いてきます。そしてあっちょいの食べた後のテーブルの上と下の汚いことったら!!!子供は汚すものなのは分かりますが、二才下の弟に比べても汚いのです。不注意からコップやおわんをひっくり返したり、箸、フォークなどが落ちたりは毎度のこと。

 

3歳になる前くらいの頃だったか、ブログに書いたことがありましたが、ADHD(注意欠陥/ 多動性障害)という発達障害というものがあることをその関係の仕事をしている友人を通して知りました。さっそくネットでどんなものか調べてみたところ、これ、あっちょいそのものじゃないの!?ということになり、検診の時、小児科医にこの疑いを持っていることを話しました。ドクターの見解では、あっちょいはそうじゃない、弟がいて、やきもちをやいてる、というものでした。

 

あれから3年、ずっとこの疑いが私の中で消えずにありました。

あっちょいはもう一年で小学生。キンダーガーテン(幼稚園)では最後の一年は就学前の準備期間になります。そして、来年9月から学校が始まるのに、今年の10月下旬には希望の学校を決めなければいけません。

その前に、キンダーガーテンの先生と家庭の事や子供の事の相談にのって下さるアドバイザーと私達夫婦4人で面談がありました。そして、先生が言うには、あっちょいの注意力に問題があるように思える、学校に行くと苦労する可能性があるのではないか、というものでした。そして、私達と先生との意見を聞いたアドバイザーの意見としては、あっちょいは、もしかするとADHDやADDなどの発達障害があるのかもしれない、だとすれば、早くテストを受けさせ、診断してもらうなりして、学校に入る前に療法を受ければ学校に行ってからあっちょいが少し楽なのではないかということでした。周りからの刺激が多ければ多いほど集中力が失われ、やらなければいけないことに集中できないからです。

 

私としては、やっとやっと、同じ意見を持ってくれる人がいた!!!!とほっとしました。

決して、あっちょいに障害があってほしいとか、薬を飲ませたいわけではないんです。ずっとあっちょいばかりを怒っている私に自分で嫌気をさしていても、周りに迷惑がかかったり、本人が危ない目にあったりして注意せざるを得ない状態で、私自身あっちょいの取扱説明書が欲しいくらい、助けを必要としていたんです。本人も怒られてばかりではネガティブになっていくだろうし、明るく、優しく、人助けが大好きで、なんにでも興味を示し、積極的で、表情豊かで、とにかく人に劣らないほどいいところがいっぱいいっぱいある子なのに、もし障害のせいで周りに怒られる事が多いのであれば、あっちょいが生きやすくなる手助けをしてくれるものが欲しいという思いなんです。

 

キンダーガーテンの先生とアドバイザーの言葉に背中を押され、やっと私達に何ができるのか分かったので、専門医の門を叩きました。

あっちょいの症状をすべて紙に書いてドクターに渡したところ、読んでから「これを読む限りでは典型的なADHDに思える」と言われ、現在4回に渡ってテスト中です。

診断が発達障害であれ、なんでもないにしても、まずは白黒はっきりしてくれるといいなと思っています。そこからまたあっちょいと私達を導いてくれる道が開けるのかな、と。