交通系ICカードが使えず不評だったエスコンフィールドへのシャトルバスで、SuicaやKitacaなどが使えるようになりました。これでかなり便利になりますが、札幌市内でしか使えないSAPICA(サピカ)は依然として除外。SAPICAはますますガラパゴス化しています。
JR北広島駅・新札幌駅とエスコンF(Fビレッジ)を結ぶシャトルバスで使えるICカードはこれまでクレジットカードのVISAタッチのみ。JRから乗り継ぐ乗客、とりわけ道外からファンからは「交通系カードがなぜ使えないのか。とっても不便だ」との声が上がっていました。
これに応え、ファイターズ側は21日から順次、交通系カードも使えるようにシステムを整えました。使えるのは、Kitaca、PASMO、Suica、manaca、はやかけん(福岡市交通局)、nimoca、SUGOCAなど、全国で使われている主要交通系ICカードです。
なぜ、SAPICAが使えないのか?それは、SAPICAがSuicaなど他の交通系カードとは違った規格だからです。SAPICAは札幌市営地下鉄、札幌市内を走る北海道中央バス、定鉄バスなどでしか使えません。Kitacaがあれば、JRにも地下鉄にも乗れますが、SAPICAで地下鉄に乗るとポイントが付くので、多くの市民はSAPICAで地下鉄に乗っています。
これまでにも、JR側から札幌市に「SAPICAをJRでも使える規格にしてはどうか?」との提案が行われましたが、札幌市側は「交通だけではなく、他の市民サービスにも使いたいので…」と拒否してきました。ですから筆者など、道外に遠征する際には、Kitacaを持って出かけることにしています。
札幌の地下鉄は珍しいゴムタイヤなので、JRに乗り入れすることはできません。SAPICAも他の路線では使用できず、札幌市の交通体系はそのエリアだけの〝ガラパゴス〟というわけです。札幌市当局にもう少し考えてほしいです。
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