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中国経済の現状と日本株の今後についての考察
副編集長T著
昨日最大の話題はチャイナショック、上海総合指数の暴落である。ここ数年で拡大したシャドーバンク(影の銀行)の広がりを抑えるため、中国人民銀行が流動性供給に消極的になっているというアナリスト観測が出た。それにより金融機関が資金調達に利用していた短期金利が急騰。銀行の取り付け騒ぎが起こるのではないかという不安感に、数日前のバーナンキ発言も重なり、上海総合指数は5%以上の下落。これまで死守してきた2000ポイントを割り込み、リーマンショック直後の水準に近づこうとしている。
一説によると、中国の不良債権は500兆円近くあると噂されている。ちなみに日本のバブル崩壊時の不良債権が100兆円。いかに大きな規模の不良債権かがわかるだろう。日本政府は不良債権を放ったらかしにして大ダメージを受けたが、中国はすでに本腰を入れ始めている。一党独裁のこの国は、経済問題を政治的に解決することができる。その序章が24日の流動性供給に消極的な姿勢であり、先日の習主席とオバマ大統領の会談である。おそらくアメリカから徐々に資金を引き上げえて、不良債権処理にあたる方向性ができているのだろう。
もしも中国経済のクラッシュが表沙汰になると、世界経済の混沌は避けられない。21世紀の経済は、中国の消費が担ってきた。中国がショートすれば、それが他の国にも伝播するのは当然となる。また近10年の中国共産党は、経済成長によって国民の支持を得てきた。逆にいうと、経済成長が落ち込めば、共産党に矢面が向き、民主化の声が上がるのも当然といえる。政治的混乱も避けられないのだ。いかに目立たないように、しかも迅速に対応するか。じつは中国共産党は、この手の対応が世界で一番上手い。これから中国共産党のハンドリングが見ものになる。
中国経済が本格的に落ち込めば、もちろん日本株もダメになる。ただ、昨日のチャイナショックを受けても、本日の前場は大暴落することなく終わっている。後場に入って下げに転じたが、その下げ幅はまだまだ小さい。13時現在で、ドル円もまだ97円台をキープしている。
この値動きに日本株の力強さを感じる。中国と日本は共生関係にあると共に、ライバルである。日本の失われた20年は、中国の高度経済成長の20年とリンクする。おそらく、中国マーケットから引き上げた資金が、日本株へと向かっているがゆえの底固さなのであろう。
今回のチャイナショックが長引くかどうかは未知数。ただし、日本株が上昇基調にある可能性は高い。問題が一段落したとき、まっさきに階段を駆け上がるのは、日本株であろうと我々は考えている。
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