中山七里さんの新刊「宮城県警シリーズ」第3弾、完結編です!


今回も震災後の街と人々の苦悩が描かれているお話…


そして、解体作業が始まった仮設住宅で殺人事件が起こります💦


何度も何度も、震災を機に「失くした者と失くしていない者」という意味の描写が出てきます。


刑事の蓮田は仙台にいて家も家族も無事だった、幼なじみの3人は南三陸町にいて家や家族を失った…


蓮田はそれを後ろめたく思い、幼なじみ達は「何も失わなかったくせに」と言う…


その関係性が私の中でしっくりこないまま読み進めたせいか、好きなシリーズなのになかなか入り込めなかったです💧


ネタバレになるので詳しく書けないのですが、犯人を守ろうとした人や犯行を隠そうとした人の気持ちもわかるようでわからない…


正直、そこまでするのかな…とも思ってしまう私は、震災の辛さを知らないからなのかと後ろめたい気持ちにまでなってしまいました💧


エピローグで蓮田が幼なじみに言われた言葉…
「何も失くさなかった人が、悲劇の主人公みたいな台詞を言わないでよ」
最後の最後まで、それか…と。


どんでん返しはありました!
それなのに、こんなスッキリしない気持ちになるのはなぜなのか…他の方の感想を聞きたくなる1冊でした🍀