問題を起こし家庭裁判所に送られてきた少年を一定期間預かる制度―補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄…
南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらぬ行動に戸惑う息子・悟…
納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根に暮らすうちにら悟の心にも少しずつ変化があらわれる📖
柚月裕子さんの新刊です!
16歳の少年・春斗を補導委託で預かることになった、南部鉄器工房を営む孝雄。
春斗の家族と孝雄の家族、2つの複雑な家族が描かれています。
春斗がなにかやらかすのではないかとハラハラしながら読みましたが、工房の皆がいい人で良かったです✨
「もう誰にもあんな辛い思いをしてほしくない」という孝雄の過去は終章で語られ、そしてそこから事態は変わってきます。
春斗の父親が言うこともわかるし…春斗にとっては息苦しいのもわかる…辛いお話でしたが、明るい希望の見えるラストでした!
親は子供の応援団ではなく、味方であるべき…しっかり心に刻んでおこうと思った1冊でした🍀