地方都市の寂れた町にある葬儀社「芥子実庵」…

仕事のやりがいと結婚の間で揺れる中、親友の自死の知らせを受けた葬祭ディレクター…

元夫の恋人の葬儀を手伝うことになった花屋…

世界で一番会いたくなかった男に再会した葬儀社の新人社員…

夫との関係に悩む中、元恋人の訃報を受け取った主婦…

死を見つめることで、自分らしく生きることへの葛藤と決意を力強く描きだす感動作📖




町田そのこさんの新刊、家族葬専用の葬儀社を舞台にした5つの連作短編集です!


葬儀社で働く人達のお話なので「死」が絡むのは当たり前だとは思っていたのですが…1話目からゾワッとしました💧


どの話も、男女とは、家庭とは、仕事とは等、考えさせられる場面があり、様々な角度から見ることによって価値観が違うことを思い知らされました。


楓子の旦那とその家族…クソみたいな人達でした…でもこういう人っているなぁと思ってしまうところが怖かったです💦


「掴めなかったことを悔やまなくてもいい。繋げるほうが大切なんだ」
「自分の手で繋げなくても、誰かが次へ繋げてくれる」


そんな言葉に救われる人が沢山いるような気がした1冊でした🍀