昔、私が小学生低学年位の時だったと思います。
親が見ていたドラマで、ピアニストが血を流しながら練習を続けるシーンがありました。
薄い記憶なので、もしかしたら勘違いだったかもしれません。でも、
『ピアノってたくさん練習すると、血だらけになるんだー。』(笑)
という衝撃的な記憶として残っていました。(笑)
結論から言いますと、ピアノを沢山弾いたからといって、腱鞘炎などの手の故障はあっても血が滲み出るということはありません。
鍵盤の角などに引っ掻けて傷がつくということはあるかもしれませんが、練習をしただけで鍵盤が血だらけになるなんて恐ろしいことは起きないんですね。
昔は今ほどピアノ人口が多くなくて、ピアノに無知な人が考えたんでしょうか。
ピアノ仲間の間で
「ピアノ一杯弾いたら血が出るんだよねー。」
というのが話題になっていたので、多分そんな勘違いがまかり通る時代だったんですね。
話は現代に戻りますが…(笑)
今日は、先月から始めた3歳の〇ちゃんのレッスンでした。
「ドレミファソラシド、歌ってみようね。」
という場面で、〇ちゃんは必ず自分の方のピアノの前に座って、私がピアノを弾く真似をしながら歌います。
適当な音なのですが、弾き方が丁寧で音楽的。
そんな時、
「あれ?なんかついてる。」
ピアノにゴミでも付いたかと思って覗き込むと、赤いペンのような…でもペンは使ってないし。
「ケチャップがついちゃっただけ。」
なんて可愛いことを言うのですが、レッスン前に手洗い、消毒をしていますので、そんな訳ない、もしかして…と
「手を見せて。」
と言うと、血だらけになった手の小指に切り傷を見つけました。
多分その前にやったワークブックかノートで手を切ったのでしょう。
血が出ていることを知った〇ちゃんは、
「あー、あー、あー」
とパニックになってきました。
取り敢えず切った場所をティッシュで押さえて血がある程度止まったところで、絆創膏を貼ってあげると、落ち着いてきました。
絆創膏の力って大きいですね。(笑)
血がついた鍵盤を見て、ふと昔のことを思い出してしまいました。
〇ちゃん、お大事に!