チェコ スプラファン盤 YouTubeから

ハリーナ チェルニー ステファンスカ(piano)  

スメターチェック(指揮) チェコフィルハーモニー

ショパン ピアノ協奏曲第一番   &

アンダンテ スピアナートと大ポロネーズ ,

マズルカ集(ピアノ独奏)  1957年録音(モノラル)

 

 

戦後のショパン国際ピアノコンクールの覇者 の過去ログにも記載 しましたが…、

 

H.C.ステファンスカのチェコ スプラフォン盤のピアノ協奏曲第一番の演奏が、長い間 英EMIから発売されていた ディヌ リパッティー の同曲の演奏と 瓜二つだ! と 英国のFM放送に投書があり、その検証番組が放送されて、世界的に物議を醸した後に、英EMIから正式に ステファンスカ女史及びチェコ スプラフォン社に謝罪が有り、後にEMIはリパッティーの別のショパンピアノ協奏曲第一番の音源を探し出して 発売したと言う経緯が有ります。(ディヌ リパッティーの演奏と間違えられた音源はエアーチェックされたオープンリールテープからのもので、それを(未亡人)奥様も演奏確認の上で、EMIは発売…との事でした)

 

自身は米CBS Odyssey(廉価)盤の外盤LP(英EMIは元々は英コロンビア社と蓄音機のHis Master's Voice(HMV)社の合併で出来た会社なので、米国での盤権はCBS(コロンビア ブロード システム)社が持つ(日本ではEMIは東芝、CBSはソニーから発売のレコードでしたので、違和感が有りますが) 

を、リパッティーの演奏だと思って、その盤を池袋の中古レコード店で探し出して購入し、何百回と聞いていた 懐かしい盤です。

(道路拡張 国道建設のため 家の建替えが有り 13ヶ月賃貸マンション生活の為、LP盤の 2/3は処分してしまい、その時 リパッティーの演奏では無いので一緒に出してしまいました…稀少品だった?)

 

YouTubeにUPされているものは、新しくdigitalリマスターされた音源の様で、音質も良く、かつて何百回と聴いた記憶が蘇る程でしたので、ここにUPさせて頂きました。

 第一楽章

  第二楽章

 

 

 

…リパッティーはC.BECHSTEIN を愛用し、ブザンソン告別演奏会ではハンブルク スタインウェイを使用でしたので、

一点の?は ピアノの響きがベヒシュタインだろうか? と言う点でした。

ステファンスカがショパン国際ピアノコンクールで第一位主席で優勝した時はベヒシュタインをコンクールでは弾いていましたが、ステファンスカ自身は普段はブリュートナーを弾いていました。(1960年代のポーランドMUZA盤のレコーディングでも)

チェコスプラフォン盤での(スタジオ)録音ですから、ピアノはチェコのペトロフの可能性も高く(同共産圏で東ドイツのブリュートナーも有る可能性は高いが) ベヒシュタイン スタインウェイとは音質が違う⁇ …が疑問点でした。

 

 

 

 

YouTubeから

ディヌ リパッティーの録音で後に発売された

 ショパンピアノ協奏曲第一番

 スイス チューリヒ トーンハレ管弦楽団

 指揮 アッカーマン との共演 1950年2月録音

 低音側の力強い響き、内声部(左手)の浮き出る音楽の創り方が、特徴的なリパッティーの演奏。←YouTubeの画像にも有りますが、ピアノの響鳴板の下側、床との間に補助マイクを設置し録音された様です。(通常の天屋根との間にプラスして)ノクターン、エチュードのソロ曲3曲と共にレコーディングされた模様。体調の優れないリパッティーのピアノの響きがオケのff で音が被ら無い為の措置⁉︎ ←まるで客席の中央の最前列席で聴いている様な彼のピアノの響きの記録は大変貴重です。

(彼は白血病で同年12月にジュネーブにて永眠)


ステレオ初期の録音ではピアノの下に雛壇用の板をベタに置いて、奥側を少し高くして(客席側が低く) ピアノの下側に出ている響きも釣りマイク又は客席側の補助マイクが拾う様にして録音した盤も有りました。

 

 

 

 

チェコ ペトロフの響き

追悼 フジコ ヘミング YouTubeから

 このピアノの響きを聴くと、特にステファンスカのピアノ協奏曲第一番の第三楽章のピアノの響きはペトロフかと思われてきます。