1976年製ガットギター(クラシック)

月光堂(楽器 レコード店)の外注 独自ブランド

竿は反りが出て指板剥がれの修理があったので、少し遊んで⁉︎西班牙の名器 ラミレスのエデュケートのシダーモデル No. 5Eの様に黒檀補強が有るかの様な…再塗装の黒いライン入りです。

後板は 当時そのままなので、50年の歳月によるニスの色やけや変色 白濁が見られます。


表板とサイドは竿の接合部の修理の際に、古いニスを剥がし 薄く塗り直してあるので綺麗。

サイドとバックはローズウッド合板(ブラジル製かは⁇ 安い機種だからインドローズ⁇)

ラミレスデザインのヘッド部分

ナットは取り付け溝無しの大量生産の簡略型で

YAMAHA製など60年代後半からも樹脂製に。


No.20 最下位機種(当時2万円なので)ナットは牛骨では無く樹脂製。(今は色々とこだわりの樹脂製が有ります) 60年代には手工品(分業)の表板単板の最下位にNo.10(1万円)が有りましたが…。

(No.10.12…楓材 15.17.18…マホガニー材 20.25.30.35.40…ローズウッド材 と仕様違い 60年代の50, 70年代の60.にはハカランダ合板の仕様も)


表板はシダー(米杉)製単板 厚さは大体2mm程

当時は割れ防止として表板のニスだけでも40g(全体では200g程)も塗っていたそうなので、ニスを剥がして薄くしました。音は板目の繊維の方向に伝わって走るので、ニスには横方向へ音を伝える役割があります。…前の状態の方が音は全体に広がって鳴る感じでしたが、その分、伸びはイマイチ…音の減衰が速い感じでした。



ラベルの枠デザインから松本のモーリスに受注⁉︎

(内部のゴム印はモーリスの製造番号では無く)

製造したのは⁉︎ …1972年松本に完成したモーリスの新工場に指導に行っていた(アコギ(当時はフォークギター)やガットギターの製造委託も受けていた)松岡良治 ギター製造⁉︎ つまり委託の委託⁉︎

ブリッヂのサドル(牛骨)取り付け部は削って下げてあります。当時としては12フレットの弦高は5mm 超〜は安いモデルでは普通でした。(1弦は〜4mm弱 6弦4mm〜程に。)

弦圧も下がったので、音量も下がりましたが、音の伸び サスティーンは かなり良くなって 巻線弦は普通の曲なら2小節〜音が伸びます…大概のギターはその前に音がフッと消えます) 音の伸びは修理して良かったと。


50年前の物なので もういいか 捨てよう!かとも思いました。傷あり表板ですが、厚いニスの保護もあって板割れは無しでした。


50年前の表板単板の使用だけでも、今造れば50万円〜になってしまう(50万円以上する)と言われて修理しました。(でも格安エコノミー修理です)

指板の剥がれと反りの修理


竿の本体との浮きを付け直して

マホガニー製指板と表板本体の間に楔板を


表板との接合部分の上下に楔入っています。上だけだと表板内側のムクリ凸を押し下げる力が強くなってしまうので、指板の下側を多めに削って浮かせてから隙間を塞ぐ形で…。


兄弟分…⁉︎ ヘッドのデザインが同じです。(ラミレスコピー系モデル) 松岡親子は長野県辰野にあった河野ギターと縁が有り、良治氏は河野ギターのブランドで有るARANJEZの最終組み立てを担当。息子は河野氏の工房に弟子入りしていた。1979年〜河野ギターの工房は埼玉県狭山市に移る。


松岡のヘッドデザインはラミレスのコピー型で同じデザインです。

Ryoji Matsuoka M-40. 1979年製(修理済)

こちらは当時2倍の定価でした。表板はスプルース又はドイツ唐檜らしい。