グラモフォン(レゾナンス)とロンドン(デッカ)盤

 

 

スペインのギター音楽 第一集 

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Gt:ナルシソ・イエペス 
 (日本グラモフォンMGX7049)
1967年9月 独 ハノーファー , ベートーヴェンザールにて録音
 
J.S.バッハ以前の1500年代~1730年までに生まれたスペインの作曲家のギター曲集
 
1.アロン・ムダーラ 1510頃~ 「ルトビーコのハープを模した幻想曲」 
静かで美しい懐かしさのある響きが左右のスピーカーから溢れ出します。音楽の小宇宙:ミクロコスモス
 YouTubeからの音源です
2.ルイス・ミラン 1500頃~ 「6つのパバーナ」
緩やかな 中世の王宮で踊られたかのような パバーヌ
 
3.ルイス・ナル・パエス 1500頃~
「皇帝の歌」(ジョスカン・デュプレの@「千の悲しみ」による)「牡牛の番をして」による変奏曲 
力強くも優しさのある佳曲 フランドル派のデュプレの歌曲の器楽編 牡牛の・・・は 音楽史でも初!?・・・の変奏曲形式の佳曲
 
5.ディエゴ・ピサドール1509?~ 「演奏容易なパバーナ」「ビヤネスカ」(優雅さ)
  スペイン民謡風な感じの2曲
  
6.ガスパール・サンス 1640?~ 
「スペイン組曲」9つの小曲からなる組曲
スペイン風ギターによる音楽教程という教本兼曲集。17世紀を代表する曲を創った。1曲が短いが(教本として作曲の為か) 優美さの中にも力強さを秘めており後のスペインギターの楽曲創作に寄与している。(フラメンコ等の礎)
 
7.アントニオ・ソレール 1729~1783 2つのソナタ R99 &R92
鍵盤曲にはスカルラッティー風な楽曲の多いソレールを代表するチェンバロソナタ集を イエペスがギター用に編曲 スペイン風な楽曲がギターに同化している。(チェンバロ的に高音域は少し硬め(爪)の響きを多用して音色の変化をチェンバロのストップの様にしている。リュートストップ風の音色も創り出している)
 
比較的名の知れている ソレールの曲以外はLP盤で 初耳!にする曲ばかりでしたが・・・何故か懐かしさを感じさせる 温かな曲が多いです。
 
YouTubeからの音源

https://www.youtube.com/watch?v=oLsk7jqu_lc

 サンス スペイン組曲(全)

 パエス 「牡牛の番をして」による変奏曲 


東京渋谷区(代々木上原駅下車)の古賀政男楽器博物館の記念ホールでコンサートを聴く機会があったからか?(ホールはギターの内部みたいな木質のホールで ステージ後方の反響板上部を ワイヤーがホール後の壁の方で止められており・・・ギターの弦風な創りで200名強程のホールですが残響も良い)・・・へ行ったからではありませんが?  このところギターの曲が聴きたくなりました。
 
山下 和仁のデジタル録音盤のムソルグスキー「展覧会の絵」の超絶技巧ハイテク録音のギターの冴えた音とは違う、イエペスには技巧的な余裕からくる 温かく安堵感のあるアナログなギターサウンドが魅力です。
 
 

一応 手に入れた ロンドン(デッカ)オムニバス盤

中古レコード店で格安で購入しました!

一応、イエペスと言えば…スペイン民謡からのロマンス(禁じられた遊び) が入っているので。

ヴィラ ロボス等も入ったオムニバス2枚組

サンスのスペイン組曲のみダブって入っていますが、録音年代等の記載は無し。

イエペスと言えば、10弦ギター YouTubeから

 スペインでのコンサートの様子 1979年 マドリードにて


 
 
以下のオーディオ装置で聴いています。
McIntosh MAC1900 レシーバーアンプ

 

YAMAHA製樹脂コーティングツィーター19mm

独特の美しさと繊細さの有るVictor EG40005 10cm + 低音弦の響きの補助的再生に BOSEウルトラベースシステム

 

因みに一番聴いていたギターの演奏家はセコビアです。(過去ログにも有る)バッハ編曲もの YouTubeから ① セコビア コレクション第1集/バッハ
 一番古くから…父の持つ78回転SP盤のものからセゴビアの演奏は聴いていました。
蓄音機ブームの再来(21世紀)迄はコロンビア製の電蓄(16.33.45.78回転/分 4スピード有)で聴いていましたが、16回転の盤⁇って見た事無いです。携帯式のアセテート盤に録音か何かの、主に音声(会話.会議)録音とかの再生用でしょうか? 33/分のモノラルLP盤で再生帯域は〜11,000Hz.ですから、16/分ですと、その半分〜5,500Hz辺り迄になってしまうので、ヴァイオリンやピアノは頭打ちで高音域の響きの乏しい録音になってしまうので、音楽には不向きになるかと…。