ベートーベン ピアノ協奏曲第3番
pf. W. ケンプ con, F.ライトナー ベルリンフィル
ステレオ装置
カートリッジ audio-Technica MC3100+FRトランス(5.10.30Ω可変…30ΩはDENON用ですが、その方が音が良いので)
アンプ McIntosh MAC1900 (1970年代)
スピーカー Victor.ER40005+BOSE ウルトラベースシステム(但し右ch コントラバス等低音楽器側の入力のみ)左ch用はドロンコーンとして作用。Iphone7にてAir録音。
ベートーベン ピアノ協奏曲第3番
第三楽章(全) pf.W. Kempff
ライトナー指揮 ベルリンフィルハーモニー
1963年 ベルリンのスタジオでの録音盤
ケンプはステレオ録音になってからピアノはハンブルク スタインウェイを使用
第三楽章は このステレオ盤の方が良いと思うので Air録音でUPしました。
パチパチノイズが少ないのは、余り聴いてなかったからです…多分2.3回目で録音。
YouTubeから
SACD(最新技術でdigital変換された様です,2019)
(私はLP盤を聴いて書いていますが…、)
第一楽章のカデンツァのハンブルク スタインウェイの凄い重低音の迫力有る響きが(自分のLP盤からは)します。自他共に世界一のピアノを自負していた良き時代のスタインウェイの響きです。重低音が充実して柔らかなベルリンフィルハーモニーの響き(特に木管)も
後のカラヤン&ベルリンフィルでも、来日公演でもこの響きは聴けない…。UPしてあるLP盤からの第3楽章との音質の違いも聴き比べてみてください。
(私のオーディオはハイレゾ無対応ですので、LP盤を優先して聴いています。無い時はCDやYouTubeから…。1950年代〜60年代ステレオ初期迄の録音が最高だと思うので…それに合わせた再生システムです)
旧録音は
ベヒシュタイン E コンサートグランドを使用
ベートーベンピアノ協奏曲第3番 pf. ヴィルヘルム ケンプ ベルリンフィル ケンペ指揮 1953年録音
モノラル録音の全曲版YouTubeから
ベートーベンのピアノ協奏曲全集の中では
ケンプには第3番の方がより向いているのかも…。ポンポン言う感じの響きの旧型ベヒシュタインの音の特徴も、そのタッチから良く表れています。
ただ、第三楽章は少しタッチに乱れ、明確さや音の粒の揃いが少し雑に感じられましたので、ステレオLP盤の方を数十年ぶりに聴き直してみたら、記憶よりも、かなり良い演奏でした!
1960年代に新録音のケンプのベートーベンのピアノ協奏曲 YouTubeへSACDからUPの様です。
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番
F.ライトナー指揮 ベルリンフィルハーモニー
同 第2番
第4番ト長調 全曲
第5番 皇帝 全曲
1961年 ステレオ録音
此処で又、取り上げたのは、初期ステレオ録音の優秀さが 最新のデジタルリマスターのSACDからでも聴き取れるでしょうか⁇
(自身は同 全集盤のLPを久々聴いてみての感想)
ホール録音では無く、ベルリンのスタジオ録音の為、余計な残響が少なく、ピアノを取り囲む様にオケの響きが定位されていて、普段聴き取り難い第二ヴァイオリン(やヴィオラ)だったり、木管の2ndパートの響きがピアノの響きにスポイルされる事が無く、良く聴きとれます。スタインウェイのピアノの音はモノラルレコーディングに比べると少し細めですが、…版を重ねる程、デジタルリマスター化される程、ピアノの音が大きく中央にそして、ベートーベン=マッシブ…と安直に考えられて⁈ 硬い響きにリマスターで音質が変えられて来ています。その中ではSACDは初期LP盤の響きに一番ちかく感じられました。LPは版を重ねるたびに(CDの初期リマスターも)ノイズギャンセラーによって音楽で大切な 旨味成分 迄も消し去られてしまった感がありましたが、初期の その雰囲気が感じられる(リマスターCDも、最近のリマスター版の方が)
ケンプは やはり録音では1960年代迄が盛期でしょうか 19世紀末生まれ 70年代…少しテクニック的な破綻も見られて来ます。でも最期の来日公演1974年の最終日 神奈川県民大ホールの三階席の一番後ろの右端席で聴いたベートーヴェンのソナタ演奏会での32番のハ短調の 悪魔的とも言われる曲から、温かでヒューマンなベートーヴェンの演奏には(今も)その時の感動を覚えています。学生が大枚をはたいて3,000円で買ったE席でしたが、後に50,000円で買ったホロビッツの演奏よりも…。
ケンプをみなおしたのは 彼の晩年のバッハの平均律クラヴィーア曲集から(好きな曲だけ弾いた)盤と
彼自身のバッハの編曲集の自演を手に入れてからです。彼の最晩年はイタリアの別荘に住んでいて、そこにはYAMAHAの木目のU7…当時はベヒシュタインモデル(現行SU7 330万円)のUPピアノで、時たま気が向くとピアノも弾いたそうです。








