H.V. カラヤン & ベルリンフィル 普門館での第九Live. 1979年10月21日 UCCG-9396

NHK初のdigital録音音源をドイツ ハノーファー(グラモフォン社)にてリマスター(悪評高かったLiveのdigital音源をドイツ グラモフォンがベルリンフィルらしい響きに編集し直した)

ユニバーサル ミュージック系の為…⁉︎

Victor エンターテイメントからの発売CD 2003年.10.26,


生前のカラヤンからは決して発売のOKサインは出なかったCD⁇  

 

…あれ⁈聴き慣れたベルリンフィルからすると、響きが薄い⁉︎ 弦の音(特にヴァイオリン)が荒っぽい…⁈

普門館は天井まで25mと破格の高さなのに響きが頭打ちの感じがする(多分13bit digital recording ⁇ …当時のDENON PCM, (SONYのβマックス仕様⁉︎…当時のSONYの8mm Videoデッキは13bitで digital録音が出来ました←持っていたのでFMエアーチェックでLiveのオペラが全曲1本の8mmビデオに音声のみ収める事が出来ました!)

 


ベートーヴェン 交響曲第九番 合唱

第一楽章冒頭〜

指揮 H.V. カラヤン ベルリンフィル  普門館にて1979.10.21,ライブ録音

 

人間の耳には自然と ノイズフィルターが掛かり 聴きたい音だけを選んで聴きわける と言う能力が備わっています! 

最初 あれっ⁉︎と思っても数分の後には…

 

 

同 第二楽章(全)

第九の中で一番好きな楽章です。ティンパニの楽章とも言われています。

批判する人の中には このティンパニの(調律)ピッチが高い‼︎ と言う人もいました

 


(以下 ピッチの話は どうしても説明が くどくなりますので興味無い方はパスして 第4楽章の始まり〜へ先に行って下さい)

 

吹奏楽とオーケストラ、ピアノ平均律の調律でも音程の取り方は それぞれ違う …ピアノを使ってしまった日本の絶対音感の付け方の間違い。(ピアノ絶対音感、吹奏楽B♭=440.442Hzでセットしたチューナーで作られた±0が正しいという絶対音感で聴く人)  吹奏楽ではチューニングしたA=442Hzであっても、Fの和音 ファ ラ ドの ラ は純正で取ると低くします。(オケで育った耳には凄く不自然な…違和感を感じる仕方なのですが…、harmony director という教育用鍵盤が そうでなければ純正調の響きと同時発音させるハーモニーの手本の音源が創れなかった為です‼︎)

 

オケで使っている純正な響きとは異なり、又オーケストラで使う音程(純正)は今でも、決してオートマチックなチューナーでは示す事は出来ないのです!

トロンボーンにはポジションが第七まで(手が届く人にはスライドが抜ける限界ギリの第八ポジションも有ります)

そのポジションだけで吹く…つまり意外と簡単⁉︎と思ってしまいますが、実は微細なポジション変更を含めると51個のポジションが有り、それをキチっと使える…かつてV.BACHのトロンボーンを使って、N響で2nd トロンボーンで採用された方のオーディションでの話…です。

 

A=442Hzのラの音の絶対音は(特に日本では)有効、あとは相対的絶対音感で音の間隔の幅を正しく取れる事の方がオケでは有効な音感です。ピアノ絶対音感は害の方が大きいです!

 

 

弦楽器はチューニングのラA=442Hzと決めたら、それは 絶対なもの で有って動かせ無いものです。何故なら開放弦の音だから、それより低く音は取れないのです。(指で指板を押さえて高くして行くことしか出来ない構造です!)下のE線から取って低めのAの位置を指で押さえて音を出すとしたら Aの位置だけでも 24調の基本三和音だけとしても物凄い量のAの低め高めの位置を覚えて…となると基準というものは無くなり混乱してしまいます。

オーケストラでは弦楽器の音程に合わせます。最初にオーボエが音を出すのは伝統的な行為の継承(かつてオーボエはピッチを定め難い楽器だったので、その音を基準にしたのが名残り)  コンマス 第一ヴァイオリンの方の音に全体を合わせます。

 

Aラ の位置は固定でベルリンフィルはA=444Hz とすると 第二楽章のティンパニは F# (ニ長調)では無く、

Fナチュラル(ニ短調)でのオクターブ。

ニ長調のF#は チューナーで言えば ±0の左側の−13セントとかに合わせ低めの音(約半音の1/10〜低めに)が純正の音。

F ファ ニ短調のレ ファ ラ の真ん中のファは逆に高めに音を取ります。レ-ラの音程はラの音を少し高く取らないといけないのですが、ラは動かせないのでレの方を少し下げて正しいレ-ラの音程の幅を造ります…と言う匙加減も必要に…。その上でファはA=442Hzで合わせたピアノのファの音より かなり高い音になります。

曲が途中転調してニ長調になった時のF#は かなり低い音の為 純正ニ短調のファの音は 純正ニ長調のファ#の音に近い事になります。(半音の幅が1/3位狭い)


A=ラ444Hz. のニ短調 ニ長調の曲の為

ピアノ絶対音感の有る人からは当日のオケ

ピッチ443? 444Hz⁇という話も有りました。ラは固定ですからレを少し下げた純正ニ短調 ニ長調のDレは少し低いのですから どちらも正解‼︎ でいいんじゃないかなぁ…と。

 

吹奏楽では良くB♭=442Hzのキャリブレーションで合わせたチューナーでチューニングします。その時のharmony directorのB♭ durの音階ではラは純正のA=440Hzよりも低く439寄りの音になります。オケの弦では決してしない事ですから…全てを高めの方向で純正な響きを作ります。

(A=442Hz で固定して、B♭DurのB♭の音はケオの純正でA-B♭の純正幅を取ると、ピアノの半音よりも幅が広くなる為、B♭を445Hz付近と3Hz高く上げて、442Hzで、セットしたチューナの目盛りではは±0の右側+12Hz付近となり ピアノや吹奏楽で創った絶対音感の人には結構、高い音になります)

 

ベルリンフィルはA=444Hzですから、吹奏楽でのB♭durでチューナーでの純正のAとは 5Hz=20セント(半音の1/5)もラは高いことになります。

さらに固定のラの音に対して ニ短調のファは高めに取らないと…純正の響きになりません。

 

A=442Hzで調律した平均律のピアノからも かなり高い音となります。

今聴いてもベルリンフィルのA=444Hzは高めですが、この楽章のティンパニのFは かなり高めの調律でこそ正しい音なのです。

 

長々と書きましたが、A=442Hzで調律されたピアノとは、ニ長調のF#の音は低く、ベルリンフィルA=444Hzでのニ短調のFファの音はかなり高くて、ピアノのFファとF#の間くらいの音に感じられてしまう…それはオケのF#が低い音になる事にも寄ります。有名な 喜びの歌 のニ長調のF#の音は低いのです。(その為、移調のある曲で(ニ長調 ニ短調)ティンパニはレ-ラ ラ-レ の音は採っても(慣例的に)ファ や ファ# は避けるのです。ベートーヴェンは敢えて、このファ ナチュラルを採って革新的な挑戦を此処でしたのです。

  

ベートーヴェンの当時とはピッチも違いますが (A=435Hz辺りの可能性も…。)

ベートーヴェンの ねらい としては 

この楽章の ティンパニの Fは 高めで叩かせる事に音楽的な意図が在るのです。  聴いて行くうちに偶然では無く、必然の このティンパニの響きが そこには(絶対!)必要だ…と感じられてきます。

 

 



 

…第四楽章の始まり…、、アレっ⁇ 

聴き慣れたベルリルフィルの響きからすると…一寸変かな⁇ とも思われますが数分聴いているとその違和感は無くなり音楽に集中出来てきます。

第4楽章冒頭〜

 

 

豪華出演者なので 未発売は惜しいと思うのは日本人だけ⁉︎ 

 Sop. アンナ トモワ シントワ

 (Art ルジャ バルダーニ←翌年ザルツブルグ音楽祭 アイーダのアムネリス役にてセンセーショナルを…カラヤンの先見の明の証明)

 Ten. ペーター シュライヤー

 Bass. ホセ ファン ダム

 

ウィーン学友協会合唱団 

ベルリルフィルハーモニーは18/弦の増員演奏。

 

時間と お金(チケットが購入出来たならば聴きに行ったと思いましたが、当時は大学生+バイト(仕事新入)で帰宅は翌日になる事は当たり前‼︎) 当然無理だ!と。

 

第4楽章 おお友よ 〜

  ソリストも合唱団も素晴らしい‼︎

J.V.ダム はワーグナー歌いでバカデカい声だが雑というのが当時の評(海外からの)でしたが、彼の第一声が 普門館で絶対に必要でした‼︎ (国際的にも以後の彼と、特にアルトのバルダーニの評価は高いです)


テナーのマーチのソロのP.シュライヤーの

(古典的な?) 西側かぶれの無い ドイツ語の発音に感銘…。


自身は…古臭い⁉︎…と(現代⁈)ベルリンドイツ語で歌を習ったので フロイデ シェーナー  ゲッター フンケン トクター アウス(ィ)リーズィ(ゥ)ム…、と かなり英語化ナイズされた戦後(西側の)ベルリンドイツの発音を習い歌いました。(ボンの発音は古臭い⁇田舎言葉⁉︎…ベートーヴェンの活躍したのはウイーン)…う〜ン 納得したのですが、ウイーン学友協会のドイツ語の美しさにも感銘‼︎ (ウイーンぽく歌っていない)

 (K.ベーム ウイーンフィルの時とは…)


第4楽章 合唱のフーガからソロカルテット〜終結。

 

 

(ギリギリフライングのブラボー!拍手‼︎ スタオベ(は在った⁇) は まぁ臨場感として許せるかな。この一大イベントとしては…)

 

 

自身がオーボエ、ファゴットを吹いた経験が有るので…、

弦の増員は画像からも判りますが(会場に居なかったので)他の管楽器の増員は? フルート+ピッコロで3人?  オーボエも+1で3人? ファゴット2+コントラファゴットで3人 の3管編成⁇ ホルンの増員は⁇ …、ファゴットは音が細くなってしまって5000人の会場で実際3階の最後部席まで音は届いた⁇  ステージもだだっ広くて、後にさらに合唱団100人? 反響板が遠く人も混雑でホルンも可哀想…(ホルン5又は6人に増員は⁇)  

 

オーボエの響きが美しいです。

ベルリンフィルなので ドイツ管のオーボエの名器…ピッヒュナー⁇ …を使うとの先入観があったのですが…、オーボエが美しい過ぎる⁉︎ …何か ちよっと聴き覚えのある響きが…、フレンチの、クランポンの(自身が持っている1970年代前半のSML Marigoux のオーボエは クランポンが旧型R47細管(オーケストラ向き)をSMLにOEM(新設計の方に変え期間なので、旧の在庫品の投げ売り⁉︎…なので、マリゴーと刻印あってもクランポン製で) 聴き慣れた響きが在る様に聴こえて…、色々検索してみると、当時のベルリンフィルのオーボエ奏者にクランポン(R47)を使っている人がいたそうで、しかもリードは、良くロレーのAKモデルで使う、アメリカ式のロングスプレープタイプに削ってクランポンを吹いていたとの事で…。オーボエに興味のある方は このちょっと細身の響きだけれども良く通る響きのオーボエはB.クランポンのR47の可能性が高いです。(シュレンベルガーならリグータのオーボエ又はシュプリンガーの筈) ピッヒュナー独特の高音域での倍音の上ずりが、余り目立たないのは広い会場のせいか…とも思って最初聴いていましたので…。(マイクには拾われたが、会場席で実際に聴くと細々としたオーボエの音だったのかは判りませんが…) 

45年前の演奏…15歳で聴いていたら.還暦過ぎている…んですよね! 

その時の感動を再び…と思ってこのCDを買った人って…少ないのかな。いきなり聴いたら何?この録音‼︎ ってなるのも(仕方ないですね)


 

 

やはり 凄い演奏…Live…日本的な気合いでは無いけれども…、ベルリンフィルもソリストも学友協会合唱団の皆さんも この5000人のホールという だだっ広い空間に 飲み込まれるのでは無く 最後部席まで、音を届けてやるぞ‼︎ という 凄い緊張感が プロ意識が伝わってきます。

これは ただの祭典 第九祭りとは違います‼︎

 

その後の国技館や武道館での1万人の第九とは桁違いの…感動が芽生えます‼︎

 

N響と言えば国立音楽大学合唱団、

読響といえば武蔵野音楽大学の合唱団で

何十回も第九は聴きましたが…、

レベチ(過ぎ‼︎)カラヤン&ベルリンフィル

 

1979年当時 NHK初のdigital録音

DENON PCM録音で言えばまだ13ビット

(16ビットで録音出来たのでしょうか⁇)

13ビット録音でしたら、0.1.…の記録はざっと7万数千通り… 全然足りません。

増員された18体制の弦 ヴァイオリンの響きに荒れというか(レコードで言う割れた響き)が所々有ります。

 

digital CD世代の人には録音が悪い!ノイズだらけ⁉︎となるのでしょうが LPレコード世代には 傷と音割れのレコードには(名演奏でも)価値は無いか⁇ …決してその様なことは無く、名演奏は名演奏です。初期のリマスター化されたCD(音楽の大切なスパイスもノイズと一緒に消された)を聞くよりも…、←そのCDを聴く時間の無駄と思ってしまいます。

 

 

スカスカな初期のdigital録音の響き⁉︎

NHKの、FM放送されたものをエアーチェックしたものよりも このCDはリマスター盤らしいので音質が良い筈なのですが…、それでもカラヤン ベルリンフィルの最近のCDに、聴き慣れて居る耳の持ち主には…、

多分、原音忠実再生を目指したオーディオシステムであればある程に そのスカスカ感は出てしまうのでは…と。

 

…ほぼ同じ時代のDENON PCM 13bit digital recording  ベルリンシュターツカペレ & O.スィートナーの

LP盤を聴き直してみました。第九 第一楽章の冒頭…同様に弦の響きの荒れを少し感じます。(スピーカーのせいか?オーディオシステムのせいかは⁇) イエス、キリスト教会での録音なので深い自然なエコーは在ります。アナログレコーディングに比べて、音は綺麗だが音楽の、実態感はやや薄い印象。音像定位も良いですが、其処から音が散る感じ…、もオーディオシステムのせいかは⁇  此方の方が録音は良いのは確かですが、音楽の熱量は伝わって来ません。13bitの限界なのか?そういう演奏なのかは⁇ …とかくムラの多い(N響定期の指揮)と言われるスィートナーにしては、このベートーヴェンシリーズは良い演奏だと求めたベートーヴェンの交響曲集ですが…。 当時、新たなPCM digital レコーディングの完成度はこのDENONの方に軍配が…、但し、音楽を聴く…と言う行為、そこから受ける感銘度は別です。ティンパニのピッチ高め…論争⁉︎も…、こちらはそれ程でも無く、但し教会の響きの中、オケの中に埋もれます。(こちらをウェルバランスだと思って居ました…) 曲の解釈、演奏効果…5000人の普門館…カラヤンからの指示だったのでは無いかとも思われて来ます。それ位ティンパニの印象付いた演奏でした。

(難しいピッチの話に又突入ですが、A-D間を ラ(しど)レの完全4度と取るのか、ラ(そふぁみ)レの完全5度と取るのかで(ピアノ平均律を基準に考えると)其処から作るFファナチュラルの音(音程)が違ってきます。)

 

此処でピアノの話も入りさらに混乱…⁇

西ベルリンを代表する C.BECHSTEINの旧型E及びEn

はオクターブを2振動広く取って(ヴィブラート効果で)音を伸ばす設計A=442Hzのオクターヴは884では無く、886Hzとします。

3オクターヴでは6振動違いますから←片方は1秒間に6回の唸りのヴィヴラートが最高音域で掛かる弦設計。

 

東ドイツを代表するBLUTHNER はオクターブは正確に2倍の振動で取って行かないと、その独特のアリコート(共振弦)の効果が破綻してしまいます。ブリュートナーの響きは澄んだ純粋な響きと言われますが、音が硬いと言う人もいます。

…ベルリンフィル(西) ベルリンシュターツ(東)…と普段響いているピアノの違いも(影響)あるのかなぁ…と ふと思いました。(ベルリン国立音大で学ぶ ライプツィヒ音楽院で学ぶ 環境の違い…オケの響きの違い)

 

スィートナーの教会の録音の方は このFファナチュラルのティンパニの音が連打されてゆくと、教会の深い残響の跳ね返りの音も混ざってティンパニのピッチが最後は段々下がってゆく様に耳に聴こえて来ます。←これってドップラー効果?(懐かしい音響物理学⁉︎ …簡単には近づく救急車のサイレンの響きが 遠のく時は徐々に下がって聴こえる)

 

(これはベートーヴェンの意図した響きだろうか⁇…と(彼の心の中で響いた連打の効果は…)

 

聴いたイメージではこのカラヤンのCDの音は左右のスピーカーの内側に定位する感じなので(当方8畳の短辺側で約2.5m程)少しコンパクトなオーケストラに…。(2階の最前列席中央というよりは3階の最前列席で聴く感じか⁇)

ちょっと外れS席か , A席なら満足という響き。 

(YouTubeで吹奏楽の全国大会 普門館の演奏のUPと比較して聴いていれば、不満の無い響き。これが普門館だよね!っという其処で 管はこんな響き、ティンパニも…と納得します)

 

スィートナーのDENON PCMのLPは散る感じなので、左右のスピーカーよりも広がって聴こえてオーケストラらしく響きます。

たとえばタンノイのアーデン辺りで12畳を超える部屋でスピーカーの間隔3.5m〜で聴いたらどんなだったのでしょうか?

過去にログにupしている同 2楽章を貼っておきます。

ベートーヴェン交響曲第九番第二楽章

指揮 O.スィートナー ベルリンシュターツカペレ

 

 

 

再生オーディオシステムは

色付けスプレー増し増しのMcIntoshのアンプです。

原音忠実再生のオーディオの無音状態は

無色透明な音空間が広がり…、

こちらのオーディオの場合は 無音は白! 

…もしくは 色付けスプレー増し増しで 銀色のラメもキラキラ光っているかも…‼︎ が初期のdigital録音にある 空間の澄んだ空虚さを 自然と補います。

音楽を愉しく聴かせる為の重さ35Kg超のアンプです。

プリ部はマッキンのC26とほぼ同じ構成

銀色の巨大円筒のコンデンサー以後がパワーアンプ。

重さの大半が左側後ろの電源トランス。消費電力も40w〜最大320w ‼︎  網の中の大きな円形がパワートランジスタで、最大118wの損失(出力可能)×2ch(前面パネルボタンでモノラル再生も可能)

 

チーフなYAMAHA製の箱ですが…、

YAMAHA製の樹脂ドームツィーター(一説によれば、繊維で作ったドームに樹脂をかけて補強らしい)

メインは10cmのVictor EG40005 和紙製のスピーカーです。この小さなスピーカーで最大入力50wは過大表示だと思います。10w〜20w迄かと!

特性として2k.4KHz辺りに谷間があり、

ヴァイオリンのハイトーンがが少し奥に引く感じ、全体的に木管楽器は前に音が出て

女声ヴォーカルが艶やかで美しく再生されるというVictor(米RCA)の得意とする伝統が有り個性のあるユニットです。(最近のVictorのウッドコーンスピーカーの響きもそうなのでしょうか?聴いて無いですが←中国製だから聴かなくても良いかなと…) 1970年代後半のもので、オーディオブームの前のものなので、各社が個性を前面に出していた時代のものです。(10cm2way サブシステムは多社から有り凌ぎを削って、それなりのシュアが有りました) ハイファイ 原音忠実再生のオーディオブームは80年代〜。最後に残った国産スピーカーは何とこのVictorの10cmでした。

 

(このスピーカーで フルオーケストラ +ソリスト4人+合唱団(100人超え⁇)の再生は初めてです‼︎ スィートナー&DENONPCMの第九も第三楽章迄しか聴いて無いので 今度PCMLPも駆けてみようかと)

及第点あげようと思います!頑張った‼︎

 

+オケの重低音の補足にBOSEウルトラベースシステム

入力は右chのみです(オケの低音楽器は右側に)フルオーケストラなので、この補足の意味は有りました。このスピーカーは左寄りの場所に上向きに設置してあり、さらに逆位相接続で入力してありますので…

コントラバス(ステージ右側)のホール向かって左側の反響板からの反射音も自然に感じられて聴こえてきます。ディンパニもコントラバスの少し内側右chに配置。

2つあるスピーカー入力の左用は入力無しでドロンコーン(パッシブラジエーター)の役割となり、右chの音を受けて、逆位相の音をスピーカーの後ろ側から出して補足(の補足を)します。

 


アンプのエージングも…。

いきなり電源をいれて このCDをかけたら 何?このショボイ音は‼︎ となってしまいます。 電源をいれて、しばらくはFM  J waveを弱く流してスピーカーも(フェライトマグネットなので)慣らし運転。

その後 第三楽章を少し弱めてかけてたら

 第一楽章〜全楽章聴く…、が

ゲルマニウム トランジスターアンプで

聴くルーティンになります。

真空管アンプでは1時間以上経たないと本調子の音に再生できません。


デジタルアンプの場合は分かりませんが、

究極のアナログの選択では そうなります。電源を入れて直ぐ聴くと ロクな事は有りません(結果は時間の無駄かと思ってしまいます)  聴きたい時に直ぐ聴けないのも 究極のアナログです。(慣れてます)