1957年英国での録音(モノラル)盤

ドボルジャーク チェロ協奏曲 作品 104,
 Vc. M. ロストロポーヴィッチ

   A.ボールト指揮 英国ロイヤルフィル

   YouTubeでも全曲upされたのは無い様なので全曲を…、


第一楽章 最初、オーケストラの響きに少し古臭さ?が感じられますが、開始2分過ぎ〜ホルン、クラリネット、オーボエのソロ当たりから耳も慣れてきて、ロストロポーヴィッチのチェロのソロの響きの太さと奥行き感にモノラル録音の良さが感じられます。思ったよりもオーケストラの重低音も記録されています。

 ヴァイオリンの響きに若干の天井の低さ(再生帯域の狭さ⁉︎)を少し感じさせますが、真空管アンプの響きは奥行きの有る立体的な響きが感じられます。日本の200人位の小ホールの広さ高さが有り、明瞭な音はEMIのアビーロードスタジオでの録音かと…。



東芝EMI Angel レーベル( ペラジャケの赤盤)

Ever Clean …盤も厚く音質優秀な盤材を東芝が開発(原価が高いので70年代には廃止)


A面の第一楽章は 凡そ15分 

B面 第二、第三楽章は23分超えとなり、第一楽章の音質が特に良いです。理由は盤の溝切りの幅と深さに A面の方が余裕があり(ダイナミックレンジも広くなる) B面は8分〜多く記録しないとならないので、溝幅が狭くなり(深さも) その為、若干の音質の低下が起こります。(盤の始まりと終わりでも1秒間に進む距離が内周とでは違ってきます。) ステレオLPの時代には片面30分超の お買い得?廉価盤も有りました。(チャイコフスキー1番& ラフマニノフ2番のピアノコンチェルトのカップリング‼︎ CDなら普通の事ですが、LP盤1枚で70分超えの長時間ステレオ録音で、音質は最悪で決してお買い得では無かったです‼︎←レコードの場合は音割れ防止にリミッターを効かせるのでf ff が全く同じ音量が連続することとなり、凄く変です!)

 

 同 第二楽章   

LP & CD 含めてドボルジャークのチェロ協奏曲はこの1枚しか持っていません。(他のは聴かなくても良いかな…と) モノラル盤の音の良さは 各楽器の音が太いこと、1957年は既に初期ステレオ録音との共存期で録音レベルも高く、マルチマイク(ミキサー調卓機も有り)  ステレオ録音に対する否定派も当時は多く居ました。レコード作成機材、録音 再生装置の性能、周波数は〜11,000Hz 位迄しかモノラル録音には有りません、響きの内的な充実。初期のステレオ録音は広がりは有るが響きが薄い…との評も有り、左モノラルのメインchに右chは補助として横の広がり、楽器の定位を感じさせる為に…、と言う録音も有りました(同じ音源でモノラルとステレオの同時発売←再生装置に合わせて購入者が選択出来る) 50年代の初めのモノラル録音をステレオ化する擬似ステレオのレコードも(ステレオ装置販売活性化の為に)有りましたが、当時のコンピューター技術なので、今聴くととても不自然です。(擬似ステレオ盤でフルトヴェングラーのベトの五番持ってますが1度しか聴いていません。オリジナルのSP盤の音の方が良いです‼︎)


ステレオ録音の再生帯域は〜15,000Hzへと広がって行きました) このレコードの再生帯域が、後のFM放送の再生帯域へと関わってきます。(AM放送はモノラル録音の〜11,000Hz位迄) 




艶のある薄い 通称 ペラジャ(ケット)

      東京芝浦電気株式会社!

 同   第三楽章

  モノラル録音は左右の間隔は その音から解りません。しかし、楽器の前後の間隔は判ります。チェロのソロは一番前に、柔らかく太い響きで、その後ろの弦楽器群 ヴァイオリンは良く分かるかと…コントラバスは深い位置(後方)に、木管楽器は意外と良く入 っていて(音が前に進んでくる)金管楽器は木管の後ろになりますから、初期ステレオ録音のとき ff などの時、金管楽器の響きに被られて木管楽器が消される⁉︎…様なことは有りません。真空管パワーアンプでの良さとしては、ホルンの音が奥に広がりを持って再生され豊かに響くのも聴きどころです。

 

 

 

 

YouTubeには M.ロストロボーヴィッチ & 小澤征爾 指揮 NHK交響楽団 サントリーホールでのLive がup されています。

 ロストロポーヴィッチは心臓の持病が有り、小澤&NHK響との共演では豪快な演奏は少し影を潜め、繊細なドボルジャークのチェロになっています。

 

 

フランスでのシューマンのチェロ協奏曲のレコーディング5日前のコンサートライブも…。YouTubeから 

 L.バーンスタイン指揮 フランス国立管弦楽団 1977年の録音。この5日後!のLP盤は持っていて、過去ログに記してあります。

 

 

 

 再生装置

6L6GB シングル真空管パワーアンプ

左右サイズが違いますが、米SYLVANIA製6L6GBで、右は黒プレートのゴールドランク。左は軍用規格の高信頼管なので音質は極めて近いです。


弦楽器群とフルートもあるので +ツイッター 5cm ホーン型ツイッターアルニコ(永久磁石)

ALTEC 402A  チェロの響きには20cmアルニコ


モノラル用カートリッジは持って無いので0.7mm丸針に audio-Technica VM型 ターンテーブルは埼玉Micro製の1970年代後半のダイレクトドライブ。

McIntosh MAC1900トランジスタレシーバーアンプ 1970年代

巨大なトランスと銀色の大きな筒(コンデンサー)赤白緑黒がこの時代のマッキンのアンプのカラー‼︎重さ35kg超。

+ BOSE ウルトラベースシステム

チェロのソロ & オーケストラ伴奏なので重低音再生の補足に。(いつもの様に右chのみ入力のままです…モノラルなのでchは関係無いですが) 何処に設置しても良いがBOSEのコンセプトでしたが、まさか上向きに設置されるのは想定外⁉︎だった⁇(音と聴覚上の判断でそうしました) ↓中身は至ってシンプル⁉︎左右ch用のウーファーにバスレフ穴のみ(中高音用のアッテネーターは経由していないです 音のBOSE臭さは排除の為に!).

このスピーカーが下向き(床に向いて、本体の壁に当たって位相反転でバスレフダクトの穴から音が出ます。


 

 趣味のオーディオ、究極のアナログ のコンセプトは 米国のスピーカー&アンプでクラシックもジャズも聴く…。

イギリスのスピーカーはクラシック向きとも言われてきましたが、シンバルやパイプオルガンの中での鋭い響き、パルス系の再生にはやや苦手感(スピーカーの能率の低さに拠る)があり、ポリプロピレン等、当時の最先端素材のBBC監修のモニタースピーカーも試しましたが、似た傾向でした、情緒面々とした美しい表現は得意とする所でしたが…(経年劣化も激しいのが 当時 雑と言われた英国製←スピーカーのセンターが、ズレて来る又は最初からズレていたのが更に…) で、DENON製等のヨーロッパ素材+日本の技術も試しました。


アメリカではモニタースピーカーとして有名だった Auratone JBL BOSE ALTECの4社ですが、最終的に1960年のALTEC402A 20cmアルニコマグネットのフルレンジを中心とした、変則3way で満足しています。(オーディオルームのサイズから30cmアルニコウーファー2本 + 4wayで、マルチアンプ再生や、左右ch独立アンプ、バイワイヤリングも試しました)大きければ、数が多ければ良いという訳でも無く、(真空管パワーアンプもUESUGI U-BROSⅡ 真空管が KT88(ゴールドライオンのPP 2×2 4本)片ch50w出力(現在のシングルは片ch 〜7w程度の出力) と数字では敵わないですが、

現在のシステムは 思いのほかモノラルLPの再生音が良いので満足しています。


最後は16cm 1発⁉︎ …オーディオもスピーカーの拘りの最後は16cm1発に落ち着く…と言う話も聞いていますが…、少し欲張りなので! 20cm1発を軸に…、最終的にはALTEC の403シリーズ〜でした。

所謂 パンケーキのアルニコは 流石に再生帯域の狭さを感じ、408.409の同軸⁈2way はセンターの狂った?作りの雑なコーン紙ツィッターは無い方がマシ!…403のフェライトマグネットのシリーズはコーン紙に色々な加工の物が有り試して見ましたが、Jazzの woodbassの響きに物足りなさが…で、試しにe-Buy でアメリカ直で1960年代の 402A アルニコマグネットのを手に入れ(外観は雑な作り方…いかにもアメリカ‼︎ですが) SANSUIの箱を少し斜めに設置して、背面解放にして壁から反射(後ろ側の音は逆位相となる為、壁等に1回又は奇数回(バックロードホーン)反射させて正位相にしないと音量補強とはならない。その誇張の無いウッドベースのリアルな響きに驚きました!…JBLの30cmウーファーや いかにもBOSEの低音の響きが 嘘っぽい⁉︎ のを感じさせました。暫くはUESUGI U-BROSⅡの真空管パワーアンプで再生していましたが、PPプッシュプルよりも、6L6Gシングルの真空管との相性の方が良い事を知り、埼玉(桶川の)三栄無線の 超三極接続のバワーアンプ(三栄無線のアンプは性能は良いとの評を得ていましたが、性能/価格 から見ると 値段が高い‼︎ )から 自作した方が良い!との説も頂きました。(パワー管の出力の抵抗を1つ数値を上げて←出力を下げて、多分0.5〜1w下がったはず…古い真空管パワーアンプの安全性を高めました。三栄無線の設計のままでは6L6GT管が逝き易いとの指導の元に…。) エレキットの一番易い6BM8のものから、自作品、トランジスタアンプの音のトリートメント効果に、プリにバッファアンプとして5814A (現在のアンプの初段でも使っている)のみの1.4倍程度の増幅のみでパワーアンプに繋ぐものを作って見たり(最初の参考が香港(中国深圳製)のものから…色々…、でも、古い真空管とスピーカーの安全性を考えると やはりMade in JAPAN ! に落ち着きました。 McIntoshのトランジスターアンプは さんざ迷って…、原音忠実再生のオーディオの追求には飽きて(疲れて⁉︎)  色付けスプレー増し増しなマッキンの音に最終⁉︎的にハマってしまいました!

(まずはそのFMの音の良さに) C26型のゲルマニウムトランジスターのプリ部と、当時それを越えるものが作られなかったモトローラ製のメタキャントランジスターのパワーアンプ(最大損失115W!)のシングルトランジスターのパワーアンプの音良さに…。

(やはりPPプッシュプルは音像の定位にブレを感じさせるので…上杉音研で揃えたPPのゴールドライオンのKT88 真空管でも)国産有名メーカーのラインで作ったPPのアンプも同様。(アーキュフェーズは定位は良かったが音の硬さがあり…) 

McIntosh (MAC1900で)検索してみると、米モトローラ製の銘石に、どうやら対になるメタキャントランジスターには日本のNEC製が採用されたらしい‼︎ (アメリカからの並行輸入品でエレクトリ経由では無いので、117V/A 用のオリジナルのトランスのままですが、そのまま昇圧トランス経由しないで100Vで使っています。元々が色付け有るアンプなので(低電圧走行?の為か製造から50年超でも使えています‼︎) 117Vではどんな響きが醸し出されるのか⁉︎…、試して早く逝かれる寄りは、現状を少しでも長く楽しめるの事の方に…。