フレンチバソン サンサーンスソナタ集から 

現在 ファゴットとバスーンは同じ楽器⁉︎

ウィーンフィルの楽器のみ少し(伝統的な)楽器を使用の為、ウインナ式のファゴットともいえる。
ドイツ ヘッケル式(現在も製造メーカーで受注で600万円〜)が世界の主流で、アメリカのバスーンもこの形式による。
尚、ベルのみフレンチ式に替えてフランス音楽の際には演奏する事も多い(NHK交響楽団等でも)
フレンチバソンは運指,内径もバスーンとは異なる。
ビュッフェ クランポンとH.セルマーが製造していたが、セルマーが先に製造中止となり、クランポンは受注生産となった…廃止間近⁉︎
 
フランス音楽にはバスーンではなくフレンチバソンの音色が…、ラベルのボレロもバスーンでは無く、フレンチバソンの響きで聴きたいと思ってしまう。
 フレンチバソン.  モーリス アラール

 サンサーンス作曲 バソン(バスーン)の為のソナタより第一楽章 …音域の広い事を除けば アルトサックス⁇ と聞き違える様な響きがします。

 

fg. M.ラッツ サンサーンス ソナタ

 ファゴットでの演奏 YouTubeから

JDR 日本ダルフリードでのコンサートから

 

 

 

ウインナ式ファゴット

モーツァルト ファゴット協奏曲 第一楽章

 D.ZEMAN fg.

ウィーンフィルの楽器は伝統的なもので、ムジークフェライン(ウィーン学友協会)の建物内にも専用のメンテナンス工房が有る。ウインナ式とも呼べる楽器で、オーボエ、ファゴットも独特の響きを有している。

 

 

 

 

 

 

 

プーランク 三重奏曲 

オーボエ. P.ピエルロ  バソン. M.アラール

2名とも使用楽器はB.クランポン

ピアノは作曲者プーランク本人…甲高いピアノの響きも1957年録音なのでフランス製かと、プーランク自身はガボーを愛用(エラールやプレイエルで録音の可能性も⁉︎)

 

フレンチをドイツで…、

ドイツファゴット オーボエ ピアノは勿論ハンブルグ スタインウェイでの演奏です。YouTubeから

 ファゴットはヘッケル製でしょうか?オーボエはそのハイトーンの倍音の(上ずり)からドイツの名器 ピュッヒナー製の様に感じられます。

(現在ドイツピッチはA=444.445Hz)と日本、フランスよりも高いです。(現在のウィーンピッチは445〜448Hz)

 

 

イタリア製のバスーンは今は無いのて…、

 ドイツ ファゴットでロッシーニのコンチェルト

メゾソプラノにもコロラツゥーラを要求するロッシーニらしい、オペラのアリアの様な曲をファゴットで。

(男声のバリトンにコロラツゥーラは さすがに無理なので⁇ ファゴットに置き換えている感じがします)


因みにピアノはドイツ ブランズヴァイッヒ市のグロトリアン(=スタインヴィッヒ)製の様です。スタインウェイ(のドイツ名)がアメリカに移民する際にグロドリアン氏に工場を売却したことに由来するメーカーで、100年に渡る名称裁判で負けて、ユーロ圏以外ではスタインヴィッヒ名は使えずにグロトリアンのみ(日本でも)となりました。

 

 

 

フランスを代表すると言ったらパリ管とクリュイタンス 1961年録音

ラベル ボレロ YouTubeから

 1分50秒過ぎからバソンのソロです。サックスともバスーンとも⁈…それが、フレンチバソンの魅力です。やはりフランス物にはこの響きで無いと…。5分10秒あたりから同音形によるサキソフォーンのソロになります。シングルリードの響き(セルマーのサックスの豊かな響き)との違いも…。