シャブリエ スペインピアノ曲集

絵画的小品  狂詩曲 スペイン 他 

pf.アルド チッコリーニ

 

絵画的小品から

つむじ風

 

 

ムーア風(舞曲)

 

牧歌

 pf. アルド チッコリーニ

 

 

YouTubeから全10曲のうちの4曲をオーケストラ編 シャブリエ 田園組曲 

 指揮,ポール パーレィ  デトロイト響

 1960年の録音




 

シャブリエは53年の生涯のうち作曲したのは14年間

1841年生まれ…ショパン〜フォーレ.ドビュッシーへと繋がる フランスの音楽(作曲)界の道標となり…。

 

個性的な描写音楽…短い作曲年数の中ではピアノの曲が多い。狂詩曲スペインはオーケストラ曲としての方が有名。発表と同時に熱烈に受けた。

 

このレコードアルバムでは アルド.チッコリーニが4手連弾版では無く、ソロアルバムとして狂詩曲 スペインも演奏している。…チッコリーニは心臓の持病が有ったらしく、来日公演のチケットを何回か手に入れたが、全てキャンセルとなり、生での演奏は聴かず終いとなった。(サンサーンスのピアノ協奏曲全集を聴いて、その浅めのペダリング(ペダルの響きで誤魔化すでは無く))に興味が湧いて、生で聴いてみたかったピアニスト。

 

1980年代に新設計となる前の素晴らしいハンブルク スタインウェイの響きがします。A.チッコリーニは美音派でしたので、是非 生で聴いてみたかった演奏家の一人でした。(英EMIのアビーロードスタジオ録音なのか、仏EMI(旧PATHE社)のスタジオ録音なのかは記載無いので不明です。その響きからホール録音では無いのは判ります。

ついでに記すと、絵画的小品の方は調律仕立ての瑞々しい響き、この 狂詩曲 スペインは録音が進んできて、少し音に乱れというか、数時間録音演奏して、楽器に華やぎが出て居り(僅かなヴィヴラート成分が増え来て)生でのコンサートでも後半の演奏に入った響きの様な感じです。(別の月日に録音かも知れませんが…) その微妙な響きの違いも美しいです。(長時間の録音の際のライティングに寄って 当時の旧設計のスタインウェイB C D型グランドピアノは特定の音、音域のみ ほんの一寸の乱れが生じました。(ライトを消して室温と湿度が戻るとその微細な狂いも元に戻ってしまう)その為、日本ではコンサートでも演奏終了迄、調律師がステージ裏に待機していて休憩時間に拾い調律をしていた事が多かったですが…。

ヨーロッパでは基本、本番前に調律が終わると帰ってしまいます。(特に 伊 仏 はラテン系ですから) 英国の調律師も当時は雑と言われていました。

 

 

 

狂詩曲 スペイン ピアノソロ版

  pf.アルド チッコリーニ

連弾でも大変な曲を一人2手で演奏は名人芸⁉︎

 

録音は1960年〜1970年代でしょうか?

EMI セラフィム(廉価盤)Made in USA のレーベルなのですが…、

EMI は旧蓄音機のHis Master's Voice社と英Columbia社の合併で出来た会社(英Columbia社はいち早く蓄音機の製造は止めてHMV社に特許を譲り製造委託し、30cmLP盤の開発に力を入れました。その為、コロンビアなのに、英国ではレーベルに犬(Nipper)と蓄音機←米国及び日本ではRCA, Victor の商標となり、米国にEMIで30cmレコードを発売する為には別レーベルが必要でした。

(因みに25cmLP盤は米RCAが開発しました)蓄音機では米Victlora(後のRCA)の圧勝!でしたが、LP盤では英Columbia(後のEMI)の開発した30cmLP盤の圧勝となりました。(25cmLP盤…モノラルの方が悪く言うと少し古くさい響き、懐かしか響きがします。30cmLPのプレスに係るRIAA偏差と値が違う為です、しかし芯のある太い響きがモノラル録音LP25cm盤の良さでも有ります).

 

LP BOXの EMIの商標 仏EMIのものです。

日本国内輸入盤には犬と蓄音機のレーベルに黒いシールが貼られて販売されていました。EMIがColumbia系で有り、米国及び日本にはVictor(RCA)にその商標権が有る為の措置です。(買って中を開けたときは少々ガッカリしました)このシールは剥がすと下の赤いレーベル迄も剥ぎ取ってしまう代物でした。

 

 

 日本国内では

EMI - ANGEL - セラフィム(Seraphim) とレーベルにランク付けが有りました。

 

 再生装置 埼玉Micro精機製ターンテーブル

米McIntosh MAC1900 

 

 YAMAHAの19mm樹脂ドームツィーター(廉価)

 Victor.ER40005, 10cmフルレンジ

 +重低音再生にBOSE ウルトラベースシステム

 右chのみの入力です(ピアノは主に右chマイクが低音部の弦の響きを拾います)
 

 

YouTubeから オーケストラ版の演奏

 フランス放送管弦楽団 指揮 ガーディナー

 木管楽器. 特にオーボエは日本では滅多に聴かれなくなった透き通った響きのするロレー製、及びフレンチバソン(独米製のバスーンとは運指も異なる)クランポン製の響きを堪能。フランスのオケの響きを決定付ける個性的な響きを創り出します。

1分30秒過ぎ フレンチバソン(独ファゴット米国バスーン)のソロが有ります。

 こちらの演奏では、オーボエに1本クランポンが入っている様に聴こえます。(ロレーだけの響きでは無い様な …!この曲はオーボエのソロ&ソリ部分が少ないのですが、多分2ndオーボエにクランポンの響きが…)日フィルにも(前半 後半の演奏曲で持ち替えてクランポンのオーボエを吹く方が居ましたので、似た響きを感じさせます。