バッハ オルガン音楽への招待 (アルヒーフ盤)

ストラスブルグのジルバーマン製作のオルガンで録音

 オルガン演奏 ヘルムート.ヴァルヒャ 

有名なトッカータとフーガニ短調のみ1956年の録音(モノラル⁉︎)と、このジルバーマン製作オルガンは大オルガンでは無いので、別ロケだった様です。

ヴァルヒャは盲目のチェンバロ及びオルガニストとして注目された事もあります。私には外見が見えない分、音楽の内面、オルガンやチェンバロの内側の響き迄も鮮明に見えて(聴こえて)います。という彼の演奏には真善美の三位一体のバッハの響きが聴こえてきます。

 

コラール前奏曲 B①〜④   1969年録音

 プリンシパル管(パイプオルガンを特徴づける主要な管)の美しい響きと ④ではオーボエ管(木管リード管で高音部)の響きの違いが堪能できます。

 

 

ジルバーマン製作のこのオルガンの PCM digital Recording 盤(他者演奏)も持っていますが、このアナログステレオ録音のアルハーフ盤は格別の響きがします。

豪華なブックレット型ジャケットの内部には4ページの解説書…出来ればオルガンのストップ表等も記載あると嬉しかった。バッハのお気に入りのジルバーマン製作のオルガンは録音当時で3箇所が演奏可能と思われたが、バッハのオルガン全集を創るとして、音域やストップ(音栓)の選択に難が有ったそうです。足鍵盤の音域が狭く、4フィートストップを有していない(オクターヴ高い音が出る様にして音域を広げられる) 

今ではパイプオルガンの重要な響きとして位置付けられる、木管のフルー(ト)管4フィートが無い等…、バッハもワイマール時代〜ライプツィヒの聖トーマス教会のカントールとなり、音域の広い大オルガンに併せて曲趣も変化してきている。足鍵盤は最低音Cから上はF1 ないしF#1 (ピアノの真ん中のファないしはファ#音迄が必要)C-C1の2オクターヴ程度の足鍵盤だと4フィート音栓で1オクターヴ上げる必要が出てくる。

…以上の事を満たせるジルバーマンのオルガンはストラスブルグのものしか無かったそうです。度々の改造はされているが、オリジナル性も満たされる状態との事で…。 明るくて大変美しい澄んだ響きのするパイプオルガンで、ピッチはやや高めかも知れない。

 

コラール前奏曲 B⑤⑥

 ⑥では足鍵盤に木管リード管(ファゴット8ft?…足鍵盤の音域が狭い場合には4ftでオクターヴ高い音が出る様にもできる…管のスライドなのか4フィート別管なのかは?) の特徴的な響きがします。

 

 

 

特別宣伝(販売促進盤⁉︎)だったので、当時 これで1,500円!の廉価盤価格で手に入れました。

歴史的な録音が得意な アルヒーフ盤の銀色レーベル

1970年代のMcIntosh MAC1900レシーバーアンプ

レシーバーと言っても重量級35kg超 並行輸入品

エレクトリ経由でのものは当時51万円が定価でした(1ドル360円の時代です!)

 

 

プレリュードとフーガト短調 BWV.535  1970年録音

 静かめのプレリュードと特徴的なメロディーで始まるフーガが印象的(作曲の手法的には有名なトッカータとフーガニ短調に似た曲の作り方をしています)

 

Victor製の10cm 元々はアルミダイギャスト一体構造のスピーカーの箱の2wayでした。

こんな箱でしたが、ツィーターが先に逝かれました。

高低音域分離させるアッテネーターは使わずに、10cmフルレンジとして、高音域にはYAMAHA製19mm樹脂ツィーターをフィルムコンデンサー1個のみで補助的に高音域を足す形にしています。

一寸 裏が汚く?雑そうに⁇ 見えるのはアルミダイギャストのボディーに樹脂ボンドでガチガチに接着されていた(密閉型スピーカー)を無理矢理剥がした痕です。

スピーカーとほぼ同サイズの強力なフェライトマグネット(10cmスピーカーにしては重いです‼︎)

+BOSEウルトラベースシステムで重低音を補強

パイプオルガンの重低音は 流石に10cmフルレンジユニットからでは無理が有りますので、足しています。

中規模の中では小型に部類するこのジルバーマンのオルガンなので、BOSEウルトラベースシステムもいつもより余裕をもって(その分、美しい)重低音を再生してくれています。